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ロボットつくりには目的が必要。

この作品はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり実在のものとは、関係ありません。


      ロボットつくりには目的が必要


 雅人side

 

 パワーインフレーションという物は物語を盛り上げるために必要だが逆に言えば物語とユーザーを引き剥がす諸刃の剣でもある。だから時間をかけて説得力を出させるか、試行錯誤して理屈つけするのも大事だが、時には馬鹿らしくシュールに物事を進め説得力をやるのも一つの手でもある。



 俺の名は剣雅人。どこにでもいる25歳の普通の青年ってところだ。


 みんなは趣味というものはあるかな?俺にはある子供の頃から俺はロボットというものが好きだった。

ロボットと言っても超越した強さを持つロボット、スーパーロボットが大好きだ。


 それもロケットパンチや目からビーム、胸から熱線など派手な技を使い、強靭な装甲で敵の攻撃をはじきまた硬さを利用してぶつかり合うことも可能なロボットだ。


 これは俺が数少ない信念と呼べるものだ。やっぱりロボットは硬くてなんぼだし、硬さは攻撃力にもなる。そして硬いだけじゃなくて迫力ある攻撃。やっぱり強さこそがロボットをロボットたらしめるものであると思う。


 自転車で乗って駅に向かっている途中俺は誰もいないことを確認して自転車を漕ぎながら俺はこう叫んだ。


「俺はなぁ!スーパーロボットが大好きなんだああああ50m前後で必殺技が豊富でかっこいい武器が多い、頑丈なのはいいことだあああああ!!!」


 それと同時に昨今のロボットジャンルの現状に悲しくなっていた。

 

 今の世間、ファンタジー物や異世界転生にチート物が多く出されるようになった。それの影響もあるのかアニメを通して科学技術を使った描写がなくなってきて寂しいと思うし科学的に説明したり、空想科学を使ったハッタリがなくなり科学に関する宣伝がなくなり新鮮味がなくなってきた。


 肝心のロボットもスタイリッシュやミリタリーなロボットが目立つようになった。こちらは科学技術の描写は丁寧に作られているしかし懸念するところは現実になるならというものを重視しすぎてロボットに銃やナイフを持たせるなど、ロボットを人体の延長でしか見ていないところだと思う。


 せっかく機械の体を持ってるからもうちょい攻撃的なギミックがいると思う。

 

 昔ながらのスーパー系が好きな俺から見れば退屈な世の中で、熱くワクワクするようなロボットは数える程しか無ない。つくづく退屈な世の中だと思っていた。


 だがそんな世の中であるが俺は生き続ける、新作ロボットアニメという新しい芽が出るのを待つしかなかった。


 駅に着いた俺は電車に乗り職場に向かう、こんな言い方するのもなんだが俺の仕事は特別なことはないどこにでもある内職やおもちゃの清掃などの軽作業の仕事だ。


 電車に乗って目的地の駅についた、今日も玩具や資料の資金集めのために職場に向かうそんなことを考えていて歩いていたら角に曲がる時人にぶつかった。


「ごめんなさい!大丈夫ですか?」


 そう尋ねるが、白髪、顎全体が隠れるほどの髭をした老人だった。見たところ比較的な都会のここに似合わない登山靴。長袖、長ズボンまるで登山に行くような格好をして大きなリュックを背負っている50代の老人は気にしていないような素振りで顎髭を撫でてこう言った。


「ああ、大丈夫じゃよ。こんな朝早くからご苦労なことじゃ…」


 ぶつかった衝撃でリュックの中の多くの荷物を散乱してしまい拾おうと老人は腰掛けた。


 俺もぶつかった罪悪感があったのでその老人が落としたものを拾って老人に手渡した。

 

 散乱した荷物はもうないようだし老人にお辞儀をして職場に向かおうとしたがその老人に話かけられた。


「お兄さんやい時間があればお礼にお茶したいが」


「すみません。せっかくのお誘いですが今職場に向かう途中なので。」

 

 誘いを丁重に断り、すぐに職場に向かおうとしたが老人が俺の手をつかむ。


「荷物を拾ってくれたお礼といちゃあなんじゃが、これをお礼で渡したいんじゃが。」


「その本はお主の中の大好きと言う感情に応えてくれる。その目に宿る情熱は形はどうあれこの世界に変化をもたらすことじゃろう。」


「え?」


 渡された本を見るとタイトルには日本語でこう記されていた


『ロボットの作り方とその技術』


「おいおい、なんだこの本何かの教材本か?おじいさんこれどこの会社の本ですか?」

 

 そのこの本のことを聞こうとしたら、その老人の姿はなかった。


「難しそうだけど面白そうな本だな…お礼…言えなかったな…」


 謎の多い爺さんだったが、仕事に遅刻したら何言われるかわからないから職場に向かう事にした。


 その日の俺は特に変わりない日常を過ごしていた。


 仕事に集中してミスして怒られたりはしなかったがふとあの本の事をよぎって、帰ったらあの本の事をよく見ようと思い、頭の片隅に本の事を閉まい、仕事を問題なくこなした。


 そのあと仕事を終え、帰り道の途中、本の事が気になり家に着くまで待てず、電車に乗ったら椅子に座りあの本を見ていた。


 内容は装甲材質、動力やフレームに電力回路、制御CPUなどの説明など一通りのことは書いてあった。


 一見するとこの手は技術職の人でしか分からないと思うのに、不思議にもその本の内容が頭の中に入ってくるかのように内容は理解はできた。まるで俺の頭が良くなってきたかのように夢中になって読んでいた。


 馬鹿馬鹿しく思いながらももしかしたら実現できるかもしれないと集中して本を読んでいたが、仮にこの本通りにロボットをつくるなら以下の課題ができる。


 ①場所の確保

 ②維持や開発するための施設

 ③材料の確保

 ④倫理問題


 これらの問題をどうにかしない限り自分の理想とするロボットが作れないと問題がある。まして俺が住んでいる家は田舎であるもののロボットを蔵うスペースなどある訳がなく、作るにしても夢のまた夢に終わるのがオチかな?と思っていた。


 電車が最寄りの駅に着くと俺は自転車に乗って家に向かった。


 自分でも言うのもなんだがこの田舎の空気が好きだった。静かだし緑があるから空気は美味い。


 まぁ夏になると虫がいっぱい出て大変になるけど田舎特有の穏やかさは自分を落ち着かせてくれる。


 家に帰ると家にいたのは、二つ年上の姉、亜美姉さんと、正美お母さんだ。姉さんは頼れるし俺が困ったら忙しくなければ相談に乗ってくれる普通の人だ。一方母も普通の人って感じだ。


 ただねぇ、二人とも普通でいい人には違いないけど、ロボットアニメやゲームに関しては知らないし興味がないといッタ感じだ。


 職場だってそうだ、仕事における人間関係は険悪ではないし助けを求める程度ならコミュニケーションは取れる。


 しかし皆んな、ロボット物のジャンルは知らないそうだ、だから俺は職場の人とはあまり趣味の話をせずにスマホ見て休み時間を過ごしている、まぁ寂しいモンだと思った。


 自分の部屋に本を置いて取り敢えず時間はまだたくさんあるから本の事は明日から本格的にのめり込もうとした。


「果報は寝て待て、だな。」


 明日から土日は休みだ。時間を使ってゆっくり読むことにした。

 

 そう思い俺は風呂に入り、仕事で着いた垢を落としてご飯を食べて寝ることにした。

 

 ふと睡眠の世界に入る前にこれを持っていたあの老人は何者だろうと考えながら眠りの世界に入った。


 翌日の朝、起きてすぐに朝食を済ませた俺はさっそく昨日の内に読めなかった部分に目を通していった。


 ロボット本体の他にロボットの格納施設や維持の方法という見出しが書いてありそのページの中に異空間生成装置の製作方法が書いてあった。


 ほぼ無限の広さを誇る亜空間を作ってロボットを好きなだけ収容する。もしこれが説明通りに動作すれば場所取りの問題は解決できる。


 次に必要なのはロボット開発や整備に収納などの施設や道具など、かなりの数の道具やマニュアルがあるが揃えられれば開発がスムーズに進む。


 本を読むにすれ心の中に興奮を覚えていた。


 次に物質生成装置。これは真空からエネルギーを生成してさらにエネルギーを物質に変換して必要な金属や物質を短期間に生成できるというものだった。


 これを作ることができれば4つの課題の内3つは解決できるな。


 あとは倫理の問題、はっきり言ってこれがある種やっかいな課題でもある。


 今の時代個人が問題を起こしたら本人だけでなく、その親族にまで指を刺されることになるのだ。


 まぁしかし、ばれたらばれたで武器所有の現行犯で捕まる。しかもこの本は見たところやばい本で本の出所についても絶対に聞かれる。


 だが、考えてみろテレビやゲームでしか存在しないスーパー系のロボットを自分で作って操縦できるかもしれないと心がゾクゾクした。


 この本と出会う事がなかったとしても、どうせ自分の人生はつまらないものだし、どうせ職場の皆んなも家族だって、たいしてロボットに興味を示さないから作ったとしてもふーんで終わるはずだ。


 それに別に誰かを殺す為にロボットを使う訳じゃないから、やらない方の後悔よりやった方の後悔が気持ちよさそうだ。


 俺は決めた、俺の理想のスーパーロボットを作る!

というわけでさっそく行動に移そう。


 とは言ったものの、物質生成装置は簡単とはいえかなり手間がかかる装置だった。

 

 まずは圧力鍋に適当なパソコンそれに電子レンジとミキサーにモーターあとはこの本通りに作った特殊な装置を組み込んで簡易的ではあるが物質生成装置が完成した。


「あとは電源を入れるだけだな」


 電源を入れるとこれからの開発に必要な物質、貴金属やスパナにレンジ、モータードリルの部品などロボットの開発に必要な工具が出てきた。


「よしこれで進歩できた。」


 これで一つの課題が解決できた。


 それからというもの、物質生成装置を使って装置を改良しちょっとずつだが空間装置を使って格納庫を作り上げていってロボットに必要なものを作り上げていった。


 また物質生成装置も生成したものを使ってアップデートしていった。


 こうして環境が整っていき俺はとうとうロボットの開発に入った。


 まずはフレームの開発、ロボットの骨や筋肉にあたるフレームに求めるのはこうだ。


 ①装甲と同じレベルの強度

 ②拡張性と整備性の両立

 ③これからの開発する新しいフレームの基礎とする

以上においてこれからの開発において必要なことである。


 次に必要なのは動力である。当たり前のことを言うようだが機械というのはエネルギーがないと動けない。


 しかもスーパー系の動力なのだから常識から外れた馬力を出さなければならない。


 だからまずは動力作りから入る。


 実は本の中にもいくつか動力候補があった、光エネルギーに炎のエネルギー、さらには水のエネルギーなど様々な候補が挙げられている。


 どれもヒーローのロボットにふさわしいこの上ない動力だが、今の自分は犯罪者予備軍であるからどうにも似合わない。


 だから俺はこの闇のエネルギー、名付けて闇烈渦(やみれっが)エネルギーを使って善も悪もない闇のロボットを開発することにした。


 よくテレビの悪役は闇の力を使って世界を征服したり、混沌にしてやると言った。危ない力として扱われる。まぁ俺自身今危ない事をしているからある意味おあつらえ向きかもしれないな、と思った。


 とりあえずフレームと動力の方針ができたから今日はここまでとした。だいぶ頭を使ったから結構疲れた、これからもっと頭を使うだろうな…取りあえず寝ることにした。おやすみなさい。


 次の日、動力つくりに入いり、新しく作ったラボに入り、闇烈渦のテストに入った。


 この闇烈渦エネルギー扱いが難しい…何せうまく作動しない、他のエネルギーに比べて出力が上がらないなど課題が多かった。


 本にも書いてあったが闇の力はあまり巨大ロボットの主動力に推奨されないエネルギーらしい。曰く、このエネルギーは補助的に使うか、他のエネルギーと複合的に使うものであり、そのものが主動力になるほど力を持っていないそうだ。


 だが自分が名付けたエネルギーだ、どうしても使いたい。どうするべきかなと悩んでいるうちに、ある事を思いついた。


 「闇のエネルギーそのものを改造すればいいじゃん。そうとすれば行動あるのみ!」


 そしてこの闇の力そのものに回転、吸収、説明書通りに他のエネルギーの干渉によりエネルギー増加の原理検証、他のエネルギーの原理の模倣、いくつか手を加えた結果。エネルギーそのものが膨張して螺旋状に回転して膨大なエネルギーを生み出すことに成功した。 


 しかしそのせいで動力炉が大きくなってしまった。

 

 今設計しているフレーム内に使うには大きすぎる。今後炉心の小型に注視するべきだろう。


 その前に忘れてしまっていたことがあったそれは、ロボットを動かすのに必要なものそれはコクピットだった。すごく重要なことを忘れていた!


 スーパー系がかっこよく動くにはそれにふさわしいレバーやペダルが必要だった。


 まあこの課題は炉心の小型化してからだな。


 それからというものの小型に尽力した。小型化するとやはりというか出力が下がってしまった。


 なかなか難しいぞこの問題。それからというもの小型と高出力化に苦戦した。エネルギーに耐える為に新しい貴金属の開発や小型できる部品を小型化してみるなど試行錯誤しながらどうにか形にできた。


ようやくフレームに動力を組み込むことにした。

 

 しかし、これがまた問題が発生した。俺のやる道行く道、前途多難が多いものだなと自分でも思った。


 まずフレームがエネルギーに耐えられずにショートしてしまった。


 動力のエネルギーから通るエネルギーが過剰すぎたのだ、こうなると二つの解決方法がある。


 ①フレームの容量を増やす。

 ②エネルギーの容量を調整する


 この課題に対してはどちらも実践しようと思う。

が今回はここまで寝るとしよう

 

 そして仕事の日に余った時間や次の休みの日二つの課題を実践しているまずフレームの容量を上げる

 

 試験的にエネルギーを流してみたが少々大振りに動いてしまった。


 これを解決するべく出力を下げエネルギーの流れを抑えることにした。

 

すると今度は滑らかに動くことができた。


 この条件をデータにいれて改良することにした。


 そしてフレームと動力の伝達の調整が完成した。試しに遠隔操作でフレームを動かすことにした。


 異空間装置を拡張して50m級のロボットが動けるように広げることに成功した。


 有線ケーブルで繋がれたフレームはまるで人間のように滑らかに動きはじめた。


 足の動きもいいし、手の指の動きもよく武器を持たせるにもいい動きができた。


 とりあえず当面の課題は突破できた。


 あとはコクピットについてだがまずは簡易的であるがとりあえず乗ってみることにしたが、結果はガタガタ揺れるわモニターがブレるわレバーはを操作しようにも揺れがひどくちゃ満足に動かせないわで最悪であった。



やれやれこりゃまた道は遠そうだ。とりあえずめげずに進もう。


 side out

初めましてメガネ04です。初めての作品なので至らぬ点がありましたら感想や活動報告に目を通して返信させてもらいますのでこれからよろしくお願いします。

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