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Monster PandemiX(モンスター・パンデミックス)  作者: 古賀丸マシカク
エピソードⅨ 止まない雨はない

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第36話 戦慄の死闘

noteにて「Monster PandemiX」の裏話を公開中!


https://note.com/kogamaru_mp/n/na6350cefe825


 カーン!


 第二ラウンドが始まった。


 ゴングの余韻が消えるより早く、ジャクソンが動いた。


「デビッドよ、ここでとどめを刺してやるぜ~」


 まるでアニメに出てくる悪役のような言葉を口にすると、ジャクソンの巨体が弾丸のように飛び出した!


 それを紙一重でかわすデビッド。


 ジャクソンの巨体が勢いあまってロープへ突っ込み、そのまま場外へ転落した。


「ふん、同じ手を二度も喰らうか」


「てんめ~」


 そこから繰り広げられる激しい肉弾戦。

 拳と拳がぶつかるたび、場内に重低音が響き渡る。汗と血が飛び散り、リングの上はまるで戦場のようだ。


 そして、ついに戦局が動いた。

 

 ジャクソンはその怪力でデビッドを頭上高く持ち上げた。


「うわぁあああああ! ついに出るぞ!」

「あれをやられたらおしまいだぞ」

「いやあああぁぁ、あたしのデビッドにそんなことしないでー」


 それはジャクソンの必殺技――スカイハイ・ホーンズ・クラッシュ。

 これは相手を高々と持ち上げ、四本のツノの上に落とすという、想像しただけでも恐ろしい技である。


「えっ?! なになになに? 何が始まるの?」


 ルナは、当然その技を知らない。

 ただ、観客の反応でただ事ではない何かが起こることは予想できた。


「デビッドーーー!」


 源太の声が響く。


 しかし――


 デビッドの体は、無情にもジャクソンの頭の上に落とされた。


「ぐぅああああああ」


 凄まじい叫び声が会場内に響く。

 デビッドの背中にジャクソンの角がめり込んだのだ。


「ひえぇぇ~」


 ルナとテンは思わず手で目を覆う。


 そのままデビッドの体がマットの上に放り投げられた。


 リング上で悶絶するデビッド。


「ふん、終わったな。これを喰らって立ち上がったやつはいねー」


 ジャクソンが鼻で笑う。


「ワン、ツー……」


 レフリーのカウントが場内に響き渡る。


「立てぇぇぇぇ!!! 立つんだデビッドー!」


 コーナーで源太が叫ぶ。


 しかしデビッドは、のたうち回るだけでなかなか立ち上がれない。武道着の背中が赤くにじんでいる。


「……セブン、エイト」


「デビッドー、立ってー!!」


 ルナも喉が張り裂けるほどの絶叫を上げる。


「おおおおぉぉぉ!」


 そのとき、会場がどよめいた。

 なんとデビッドがギリギリのところで立ち上がったのだ。

 しかし、その足元は心許こころもとない。


「しぶとい奴め」


 ジャクソンが舌打ちし、ふらついているデビッドを睨みつける。


 戦いが再開された。


 だが、デビッドは明らかに防戦一方だった。

 ジャクソンが、その巨体とは似つかないほどの速さでデビッドの足を払う。

 仰向けで転倒したデビッドの首にすかさず足を絡める。

 四の字固めのような足組でがっちりと締め上げられ、首に強い圧がかかった。


「今度こそおしまいだ。この絞め技は外せねえ」

noteにて「Monster PandemiX」の裏話を公開中!


https://note.com/kogamaru_mp/n/na6350cefe825


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