第36話 戦慄の死闘
noteにて「Monster PandemiX」の裏話を公開中!
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カーン!
第二ラウンドが始まった。
ゴングの余韻が消えるより早く、ジャクソンが動いた。
「デビッドよ、ここでとどめを刺してやるぜ~」
まるでアニメに出てくる悪役のような言葉を口にすると、ジャクソンの巨体が弾丸のように飛び出した!
それを紙一重でかわすデビッド。
ジャクソンの巨体が勢いあまってロープへ突っ込み、そのまま場外へ転落した。
「ふん、同じ手を二度も喰らうか」
「てんめ~」
そこから繰り広げられる激しい肉弾戦。
拳と拳がぶつかるたび、場内に重低音が響き渡る。汗と血が飛び散り、リングの上はまるで戦場のようだ。
そして、ついに戦局が動いた。
ジャクソンはその怪力でデビッドを頭上高く持ち上げた。
「うわぁあああああ! ついに出るぞ!」
「あれをやられたらおしまいだぞ」
「いやあああぁぁ、あたしのデビッドにそんなことしないでー」
それはジャクソンの必殺技――スカイハイ・ホーンズ・クラッシュ。
これは相手を高々と持ち上げ、四本のツノの上に落とすという、想像しただけでも恐ろしい技である。
「えっ?! なになになに? 何が始まるの?」
ルナは、当然その技を知らない。
ただ、観客の反応でただ事ではない何かが起こることは予想できた。
「デビッドーーー!」
源太の声が響く。
しかし――
デビッドの体は、無情にもジャクソンの頭の上に落とされた。
「ぐぅああああああ」
凄まじい叫び声が会場内に響く。
デビッドの背中にジャクソンの角がめり込んだのだ。
「ひえぇぇ~」
ルナとテンは思わず手で目を覆う。
そのままデビッドの体がマットの上に放り投げられた。
リング上で悶絶するデビッド。
「ふん、終わったな。これを喰らって立ち上がったやつはいねー」
ジャクソンが鼻で笑う。
「ワン、ツー……」
レフリーのカウントが場内に響き渡る。
「立てぇぇぇぇ!!! 立つんだデビッドー!」
コーナーで源太が叫ぶ。
しかしデビッドは、のたうち回るだけでなかなか立ち上がれない。武道着の背中が赤くにじんでいる。
「……セブン、エイト」
「デビッドー、立ってー!!」
ルナも喉が張り裂けるほどの絶叫を上げる。
「おおおおぉぉぉ!」
そのとき、会場がどよめいた。
なんとデビッドがギリギリのところで立ち上がったのだ。
しかし、その足元は心許ない。
「しぶとい奴め」
ジャクソンが舌打ちし、ふらついているデビッドを睨みつける。
戦いが再開された。
だが、デビッドは明らかに防戦一方だった。
ジャクソンが、その巨体とは似つかないほどの速さでデビッドの足を払う。
仰向けで転倒したデビッドの首にすかさず足を絡める。
四の字固めのような足組でがっちりと締め上げられ、首に強い圧がかかった。
「今度こそおしまいだ。この絞め技は外せねえ」
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