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転生したら焔神の加護が危険だと追放された俺、軍事国家で最強の戦力として成り上がる  作者: YUJIN


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第10話 アイアンリザード討伐

 鉱山へ近づくにつれ、空気が重くなっていく。

 肌にまとわりつくような魔力がピリついていた。


「……先輩。

 魔力濃度、高くないですか?」


 カズヤの声が震えている。


 確かに魔力が濃い。

 魔物が一箇所に集まっている時の気配だ。


 その瞬間、地面が揺れた。


 ズズッ……!


「来るぞ!」


 土が盛り上がり、鉄の鱗をまとったトカゲ型の魔物が飛び出してきた。


「アイアンリザード……!」


 一体じゃない。

 二体、三体……いやーー


 五体。


「先輩……まずいですよ……!

 アイアンリザードの群れなんて……!」


 カズヤの声が裏返る。


 逃げる暇はなかった。

 すでに一体がこちらへ突進してきていた。


 俺は指先にヘルフレイムを灯し、頭部へ放つ。


 だがーー


「ちっ……火耐性か。効きが悪い……!」


 黒炎が鱗を焼き切るまでに時間がかかる。


「先輩すご……無詠唱で魔法使えるなんて……!」


「特訓してたらできるようになった。

 油断するな、来るぞ」


「は、はい!」


 横から別の一体が尻尾を振り抜いてきた。


 ガンッ!!


 衝撃が腕に走る。

 剣で受けたが、重すぎる。


(まずい……囲まれる)


 三体が前から、二体が左右から迫る。


 広範囲のヘルフレイムを撃つ余裕はない。


 俺はフレイムランスにヘルフレイムを纏わせ、

 一体の頭部へ突き刺した。


 鉄鱗を貫き、巨体が崩れ落ちる。


 だが、残り四体。


「くそっ……!」


 迫る一体の顎を斬り上げた瞬間ーー


 バキィッ!!


 嫌な音がした。


(折れたか……)


 剣の半分が地面に転がった。


「先輩!!」


 カズヤが袋から一本の刀を取り出し、差し出す。


「これ使ってください!!

 俺の試作品ですけど……今はそれしか……!」


「助かる!」


 折れた剣を捨て、刀を握る。


 軽い。

 だが、手に馴染む。


(いける……!)


 迫るアイアンリザードの首元へ、

 ヘルフレイムを纏わせた刀を振り抜く。


 ――フレイムスラッシュ。


 ズバァッ!!


 鉄鱗ごと斬り裂いた。


「先輩、後ろ!!」


 振り返ると、別の一体が飛びかかってくる。


 俺はフレイムチェインを放ち、足を絡め取った。


 動きが止まった瞬間、

 黒炎を刀に集中させ、横一文字に薙ぐ。


 ギャアアッ!!


 二体目が倒れた。


 残り二体。


 息が荒い。

 魔力の消費が激しい。


(……でも、やるしかない)


 俺は刀を構え直し、最後の二体へ突っ込んだ。


 喉元へ刀を突き刺す。


 ドッ……!


 巨体が崩れ落ちる。


 最後の一体が逃げようと背を向けた瞬間、

 俺は刀を投げつけた。


 ヘルフレイムが尾を引き、

 後頭部に突き刺さる。


 ドサッ。


 全ての動きが止まった。


「……ふぅ……」


 膝が笑う。

 魔力は限界に近い。


 カズヤが駆け寄ってきた。


「先輩……すげぇ……!

 でも刀が……」


 刀の刃はボロボロに刃こぼれしていた。


「……悪い。壊しちまった」


「いえ……!

 先輩が無事なら、それでいいです!」


 カズヤは笑ったが、手は震えていた。


【アイアンリザードを討伐しました】

【レベルが20→21に上がりました】


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 討伐を終え奥へ進むと、壁に淡い光を放つ鉱石が見えた。


「先輩……これ、ミスリルです!」


 量は十分。

 依頼はこれで達成できる。


 採掘を進めているとーー


 バキッ……ゴリッ……


 奥から、骨を砕くような音が響いた。


 カズヤが顔を上げる。


「……先輩、今の……」


「ああ……」


 暗い洞窟の奥。

 そこに()()()()がいた。


 岩のような皮膚。

 太い四肢。

 アイアンリザードを噛み砕く牙。


 ――アースドラゴン。


「先輩……アースドラゴン……」


 カズヤの声が震える。


 体の中の魔力が震えた。

 まるで危険を知らせるように。


(今の俺じゃ……どう足掻いても勝てない)


「カズヤ、撤退するぞ」


「は、はいっ……!」


 俺たちは音を立てないように後退した。


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 ギルドに戻ると、シルビアが驚いた顔で迎えた。


「お帰りなさい……って、えっ?

 もう戻ってきたんですか?」


 カズヤが真剣な表情で言う。


「深層でミスリルを掘ってたんですが……

 奥に、アースドラゴンがいました」


 シルビアの顔色が変わる。


「ア、アースドラゴン……?

 どうして鉱山に……」


 ギルド内がざわつき始める。


 俺は静かに言った。


「依頼は達成した。

 深層のアイアンリザードが浅層に出てきたのも……

 アースドラゴンが原因だろう」


 シルビアは震える声で頷いた。


「……すぐにギルドマスターに報告します」


 -----------------------------------------------


【スキルボード:タイチ・クロサワ 17歳】


 LV:21

 HP:212

 MP:318


 魔法適性:火魔法 A+


 固有スキル

 ・焔神の加護

 ・アイテムボックス


 剣術

 ・フレイムスラッシュ


 魔法

 ・フレイムランス

 ・フレイムチェイン

 ・ヘルフレイム



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