突然ですが家出します 1
体育祭の翌日‥‥心身共に疲れ果ててた様で昼過ぎまで眠っていたみたいだ。
体育祭だけでもかなりベビーだったのに、予期せぬ客人の襲来とか本当に勘弁願いたい。
しかも、帰宅部のオレが日本代表だって?何の冗談ですか?
個人的には、全くもって受けるつもりは無いのだが、珍しく父親がしつこく執拗に説得をしてきた。あげくの果てに、辞退するなら家を出てけ!と抜かしやがった‥‥。
いつものオレだったら、そんなに熱くならずに、巧い事言いくるめてやり過ごすところだったのだが、ついつい「上等だ!」と売られたケンカを買ってしまいました。
‥‥
‥‥
てな事で家出をしようと思います。ハイ。
本来だったら昨日のうちに家を出てしまいたいところだったが、ぶっちゃけ金がない。勢いで飛び出して、直ぐに連れ戻されるなんて愚かな事に成らない様に1度落ち着く事にした。
今、オレに必要なもの
1 寝床
2 金
である。
しかも、次に父親が帰ってくるであろう1週間以内に、この二つを用意するしかないのである。
金の問題は、とりあえずお年玉貯金を使って、住む部屋だけ用意し、生活費はバイトでどうにかするば大丈夫だろう‥‥。
しかし、1高校生の力だけで1週間以内にアパートを用意するなんで不可能だと思われる‥‥。
うーん。正直かなり気乗りはしないが、あの人に頼るしかないみたいだな‥‥。
トゥルル トゥルル
佳苗「ハーイ?どちら様?」
オレ「もしもし、お久しぶりです。裕貴ですけど‥‥」
佳苗「‥‥ お姉ちゃんをシカトするような悪い子は知りませーん。」
オレ「悪かった!謝るから!とりあえず話聞いてよ佳苗ねぇ!」
佳苗「もー!裕はしょうがないなー!どしたの?」
「あー、面倒だから迎え行くねー!今、家だよね?10分で準備するように!じゃあ!」
プー プー プー
相変わらず嵐みたいな人だな。
不本意ながら、頼れる大人が1人しかいない理由でいつかのエロフに電話してしまった‥‥。
自分から地雷を踏みにいった様な気がするが今は贅沢を言っていられる状況じゃないから仕方ない‥‥。
知人の中で唯一1人暮らしをしているのが佳苗ねぇなのである。大学生ではあるが同じ学生なので色々とアドバイスを聞けるだろう。ついでに何か割りの良いバイトも紹介してもらえるかも知れないし‥‥。
ピンポーン ピンポーン
エロフが来たみたいだな。
つーか10分で準備しろ!って言ったくせに1時間も待たせやがった。
佳苗 「ヤッホー!お待ち!」
‥‥
‥‥
オレ 「不◯子か!」
そこには、ライダースーツで手を振る女スパイが立っていた。
佳苗 「まぁまぁ!とりあえず後ろ乗りなよ!ホイ!」
ヘルメットをしぶしぶ受け取ってバイクに乗る事になってしまった。しかし、それは巧妙な罠だった!
オレ 「‥‥」
何処に掴まれば良いのだろうか?
何処に触ってもセクハラじゃねーか?
落ち着け。これはやむを得ずに触るのだ!決してやましい気持ちなど無い。腰に決めた!
佳苗 「いやーん!えっち!訴えてやる!」
オレ 「それでも僕はやっていない!」
「つーか、あんた!それだけの為にバイクで来やがったな?」
佳苗 「ハハハ!流石だねー。」
「こないだシカトしたお返しだよーだ。」
オレ 「変わらないな!佳苗ねぇ‥‥。」
「とりあえず、1人暮らしについて話聞きたいからファミレス行きましょうよ。」
佳苗 「ラジャー」
こうして、人生初のバイクに乗せられ目的地のカラオケボックスに到着しました。
‥‥
‥‥
やっぱり僕はこの人が苦手です。




