体育祭編3
学校に到着すると同時に意外な光景が待ち構えていた。
自分が想定していたよりも多くの数のクラスと生徒がグランドにいたのだった。
‥‥
‥‥
まずいな‥‥。
これはプラン1も2も通用しなくねーか?
そもそも、恋華将軍だけじゃなくてクラス中から誹謗中傷を受けるんじゃね?
‥‥
‥‥
と思ったのだが、良く観ると、ウチのクラスはオレ以外にも参加していない者がちらほら居たみたいだ。全体の9割程度だろうか?
どうやら30人31脚の参加選手者達が集まって練習している感じだった。
因みに30人31脚は、一応全員参加競技に指定されているが、クラスの人数にバラツキが有るため30人以上なら全員参加しなくても可という事になっていて、そうなったら勿論オレは参加対象では無いのだ。
だからと言って朝練に参加しなくていいかどうかを問われると中々苦しい心境なのだが、他にも10人程、同朋がいたお陰か恋華将軍は余りオレに、説教をして来なかった。
個人的には、助かったんだが‥‥いつもの展開を想定していたので、リアクションに困る‥‥というか珍しく地味に罪の意識が芽生えてしまった。
うーん。
マジですみませんでした。
誠 「やぁー友よ!朝練サボった分しっかりリレーで働いて貰うぞ。」
オレ 「おぅ。友よ!何だか恋華が大人しくて不気味すぎるから、しっかり働かせて貰うよ‥‥。」
誠 「そうだね。‥‥今日ばかりはキミは本気で走る事になるんじゃないかな。」
オレ 「どういう事だ?」
誠 「それが運命だ!漢~!」
‥‥
‥‥
お前だけは、相変わらずの様子で安心だよ‥‥友よ‥‥。
朝練が終了したみたいで、クラス全員と担任が教室に集合したが、朝練不参加者が悪者になるような事も無く、何故だか解らぬがそこそこ高いクラスのモチベーションで体育祭に挑む事になってしまった。
普段、全くホームルームの話を聞いていなかったせいで知らなかったが万が一優勝したら担任「クソババァ」の奢りで焼肉らしい。アホなのか?
食べ盛りの高校生ナメんなよ!
そもそも、古典の先公風情がなんでそんなにヤル気なんだ?
一応聞いてみよう。
オレ 「なぁ!ミクちゃん。文系の先生にしてはクールじゃないよね?」
金田「そりゃあ!私‥‥燃える女だし。」
オレ 「そのまま焼けし‥‥」
ガシッ!
こめかみにアイアンクロー頂きました。
‥‥
‥‥
お決まりって言葉シッテイマスカ?
そんなこんなで体育祭が始まった訳だが予想外な事に割りと盛り上がっていた。そして‥‥滅茶苦茶に暑い!!
まず我が校の体育祭だが、なんと体育館で行われているのだ。ん?もちろん本日は晴天ですよ?
意味不明ですよね?
だが、多少は理にかなっている気はする‥‥。ほぼほぼ生徒と先生のみで行われる体育祭で、雨天中止など無駄の極みなのだ。まぁーオレからしたら体育祭自体が無駄の極みだが‥‥その話は置いておこう。
それほど大きく無い体育館の中に700人程集まれば嫌でも熱気が湧いてくるだろう。そして、体育館マジックなのか?はたまた、実況の生徒の腕なのか?声援がイチイチ響き渡って、どの競技も大変な盛り上がりを魅せているのだ。
‥‥
‥‥
想定外である。
そんななか、我々1年E組は全体的に好成績を納めていた為、不本意ながらリレーに大注目を集めていた。
そして、今から午前中の最後の競技、リレーの予選が行われるのだ。




