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とある天才の残念なお話  作者: 黒鯨
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体育祭編2

体育祭当日の朝‥‥オレはいつも通りに家を出た。しかし、実は一つだけ普段と異なる事がある。かなりどうでも良いような細かい事だが‥‥入学以来初めてジャージで登校しているのだ。


部活をやっている生徒からすれば珍しくも無い事なんだろうが、帰宅部のオレからするとジャージで学校に行くなんて中学生以来の事な為、妙な違和感があるのだ‥‥。


朝コンビニで朝食と昼食を買う生活をしているオレからするとジャージでの登校はあまり嬉しく無い。


何故かって?


ジャージには胸元に名前が入っているじゃないか!


恥ずかしいだろ?


店員さんに‥‥アイツ‥‥天草って言うのか。とか思われたら嫌じゃないですか?私は嫌です!


という事で‥‥オレは下だけジャージで上はネットで購入した、「自由人」と書かれたTシャツで登校する事にした。因みにTシャツに書かれている文字に深い意味は無い。


そして当たり前の様にいつもの某少年誌を熟読していた。


‥‥

‥‥


なんだろうか?


何か忘れている気がする‥‥。


持ち物か?


財布


携帯


鍵


着替え


タオル


‥‥


‥‥


問題ないな。


気のせい‥‥じゃないよね?


とりあえず妙な違和感を感じながら学校へママチャリを走らせていると違和感の正体に気付いた‥‥。否! 気付いてしまった。


先程から我が校の生徒と1人も出くわしていない事に‥‥。


現時刻7時50分


本来であれば全く問題ない時間だ‥‥。


しかし、本日は体育祭である。


個人的にやる気が無さすぎてすっかり忘れてしまっていたが、朝練がどうとか言っていた様な‥‥。


オレは手を震えさせながらスマホを覗き込んだ。


着信5件


メッセージ9件


‥‥

‥‥


詰んだ。



よし!気を取り直してグランドで怒り狂っているであろう我軍の総隊長に捧げる言い訳を考えようじゃないか。



プラン1


「オレに練習なんていらない事はお前が一番知っているだろ?」


‥‥

‥‥


悪くは無いが‥‥結果が求められそうなリスキーな選択である。そして間違いなく殴られる。



プラン2


「悪いな!


鈍ってた体を叩き起こすのに時間が掛かっちまったぜ!


今日のオレは今まで最強のオレだ!後は任せろ!」


‥‥

‥‥


いいんじゃないか?


あたかも個人で走り込んでた感を出して、リレーを真面目にやれば、軽く殴られるくらいで済む気がする‥‥。


よし!


いざ戦場へ!





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