↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とある天才の残念なお話  作者: 黒鯨
34/48

高嶺 恋華

私 「 高嶺 恋華 」は幼馴染の男の子がずっと好きでした。


きっかけは、小学生の時に地元のバスケットボールクラブであっという間に活躍する様になった彼がカッコ良かった事。あと‥‥凄く優しいし面白い。学校以外でもアニメとか漫画とか何でも教えてくれた。彼はスポーツも勉強もピアノも何でも出来るみたい‥‥。


天才っているんだなぁー‥‥って思って少しだけ悔しかった。私も彼みたいになりたくて色々な事を努力するようになった。


毎日一緒に遊ぶ様になって、一緒にバスケットボールをしている時間がとっても楽しかった。


そして県大会決勝の日‥‥。彼は試合に来なかった‥‥。凄く悲しかったけど、それ以上に凄く心配になった。あんなに楽しみにしていた試合に来なかったから‥‥。何があったんだろうか‥‥?


その日の夜、彼は泣きながら私の家に現れた。

約束を守れなかった‥‥ゴメン。それだけ言って走って行ってしまった‥‥。あの時から、優しくて人気者だった彼は帰って来なかった。バスケットボールも辞めてしまい学校にも来なくなった。

卒業式には来ていたけど話す事なく家に帰ってしまっていた。


中学生になって彼は髪を伸ばしていた。誰とも喋らずずっと1人でいる様になった。皆が彼の悪口を言うようになった。私は皆に彼はそんな人じゃない!と必死に訴えていた。自分じゃどうする事も出来ずに仲の良い男の子「誠くん」に相談した。


誠くんと彼が友達になってくれたみたいで、少しずつ‥‥本当に少しずつだけど彼は明るくなってくれた。相変わらず彼は頭が良くていつもテストで1番を取っていた。だけどスポーツは全然

真面目にやってないみたいだった。足も速い筈なのにリレーも走ってないし陸上も何にも選ばれて無かった。


誠くんが説得してバスケ部に入ってくれる事になった。また彼のバスケが観れる事が凄く嬉しかった。でも彼はあまり活躍していなかった。勿論ミスはしないし上手なんだけど‥‥何て言うか機械みたいな動きに感じた。


2年になって彼がレギュラーになった。そして県大会予選のグループリーグで彼が本気を出してくれた。だけど最後は負けちゃった。その日以来

彼が本気でバスケをしてくれる様になった。もの凄くカッコ良くて誰よりも上手だった。

でも何故か彼は全く楽しそうじゃ無かった。そして彼は県大会で優勝して最優秀選手に選ばれた。


その日に打ち上げで焼き肉に行く事になった。だけど‥‥彼は来なかった。


誠くんも居ないことに気付いて体育館に向かった。


彼と誠くんが1or1をしていた。そこで私は初めて彼の本気を観た。今までは全く本気を出していなかったんだ‥‥。


県内屈指の実力者の誠くんが全く歯が立たずに負けてしまった。


‥‥そして彼はバスケ部を辞めた。


そのころから彼は誰とも絡まず、勉強もスポーツも全部真面目にやらなくなってしまった。

あんなに頭が良かったのに赤点をとるようになった。


彼は私と誠くんにも嘘を付くようになった。


本音を話してくれなくなった。


私は悔しかった。


彼に憧れて勉強もスポーツもたくさん努力した。


彼に釣り合う女の子になりたかった。


彼は本当は凄い人なのを知っている。


私が隣で支えてあげれば、優しくてカッコいい彼に戻ってくれる‥‥。


そう信じて努力し続けた。


高校生になっても彼は相変わらず友達が居なかった。


でも少しずつ周りの人達としゃべる様になってきた。


だけどその代わりライバルが現れた。可愛い女の子が彼の事を気にかけ始めた。


彼に友達が出来て嬉しい筈‥‥だけど彼を失うのは嫌だ‥‥。


彼は良く私の事を美少女とかモテるとか言ってくれる。


‥‥でも好きとは言ってはくれない。


思いきって好きなタイプを聞いてみた‥‥。


ロリ美乳?


‥‥

‥‥


は?何それ?馬鹿にしているのかと思った。


スタイルには自信があったし、ビジュアルも悪くないと思ってる。告白だってされたことあるし、ナンパだってよくされる。


だけど自信が無かった。私にロリ要素なんてあるかな?


もう我慢出来ない‥‥。


今日こそは彼の本音を聞き出して告白するんだ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。