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とある天才の残念なお話  作者: 黒鯨
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ファミレス編3

ファミレスに着いてから早3時間が経過したのだが残念ながら全くもって解散になる気配が無い。恋華と誠がいるお陰で話題に困る事も無いし、退屈な訳ではないがこういう場に慣れてないオレは正直辛くなって来た‥‥。


そして今まで奇跡的に話題に上がらなかった球技大会の案件からオレに対しての質問ラッシュが始まってしまった‥‥。


雫 「それにしてもさ!チーターくんは何故にあんなにバスケ上手いのに部活ヤらない訳?」


薫 「そうです!私もずっと、気になってました!」


雪音 「確かに‥‥勿体ないと思う。」


‥‥

‥‥

遂に来たか!正直、誠と恋華ですら踏み込んで来ない地雷源にズカズカと進入して来やがった‥‥。まぁー初対面だからこそ聞けるってやつだろうな‥‥。


実は‥‥誠も恋華もオレがどんな理由で部活をヤらないのか、そもそも全てにおいて目立とうとしないのか本当の事は知らないのである。


2人は本質的に 天草 裕貴 という人物の性格を理解しているからこそ話さない事を無闇に聞こうとしない。間違いなく知りたい筈だが、そこに踏み込んで失敗したら、オレが誰とも関わる事の無い孤独の道を迷わず選ぶ男だと分かっているのだろう‥‥。


二人の顔からこっちにまで緊張が伝わってくる。

だが、もちろんオレはこの場で本当の事を話す気などさらさらない。


オレ 「あの試合は出来すぎだ!オレ自身まさかあんなにボコスカとシュートが入るなんて思ってなかったんだ‥‥」


「確かに、昔からシュートだけは多少自信があったけど、オレは体があまり丈夫じゃないんだ‥‥。だから高校の激しい試合と練習に付いていけなくてチームに迷惑をかけたくない。だからさ!」「な?友よ!」


誠 「‥‥あぁ!残念だが仕方ない‥‥。」


雫 「そっかー!でもなんかカッコよかったよ!」


薫 「だから、後半から勝負かけたんだね!」


雪音 「ガラスのエース‥‥。」


オレ 「いや!心臓は悪くないよ?」


雫 「あの試合の後さ!ぶっちゃけウチらのクラスで藤宮派と天草派で話題になったくらいだからねー!」


「そんで二人はどんな女の子がタイプなの?」


薫 「‥‥」


雪音 「‥‥」


恋華 「‥‥」


史上最悪な質問だな‥‥。頼んだ誠大先生!



誠 「好きになってくれる子だね。」


オレ 「誠を好きにならない子だな。」


恋華 「‥‥何それ?雫ちゃん!この二人まともに答える気0だわ!」


雫 「何何?恋華ちゃん知ってるのー?」


恋華 「知らないけど!今嘘付いたのは分かる。」


そこから先の全質問は黙秘権を使い、お開きの流れになった。よくよく考えたら井川さんにお礼をされる‥‥という話が何処かに消え失せてた気がするが義理はしっかり果たしたので問題無いだろう。


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