ファミレス編1
放課後になりファミレスに集合する時間が近づいていた。そう言えば、井川さんに恋華と誠を誘った事を伝えていないが‥‥まぁー大丈夫だろう。放課後付き合うという約束はしたが、別に2人きりなんて約束はしていない。つまり問題無し!
そう言えば!誠の予定を確認していなかったな。
オレ 「よう!友よ!それじゃあー、一緒にファミレスへ行こうか?」
誠 「おう!奇遇だね!オレも全く同じ事を言おうと思ったんだ!」
‥‥どういう事だ?オレは誠にファミレスの話をした覚えが無い。なんという事だ!あの女神様は、わざわざ親友にまで声を掛けて下さったという事か?まじマザー・レンカ だな。
学校を出てしばらくすると他校の生徒と思われる女子生徒2人から声を掛けられた。
「あのー?よかったら一緒にファミレスでも行きませんか?」
ナンパである。
もちろん誠目当てである事は分かっている。
しかし不思議な事に誠と一緒に歩いていると自分もモテると錯覚してしまうから恐ろしい。今まで、誠と一緒にいる時にこういう経験を何度したであろうか?
本当にイケメンの友達は辛いぜ。
誠 「すまない!確かにオレたちもファミレスに行くんだが‥‥先約が有るんだ‥‥。」
「そうですか‥‥。じゃあ‥‥せめて連絡先だけでも‥‥。」
誠 「構わないよ。オレは誠。彼は裕貴だ。」
毎度毎度勝手にオレの連絡先を安売りするのは、辞めていただきたい。
「誠くんに!裕貴くん!ですね。分かりました。絶対連絡します!二人とも絶対返事して下さいね!」
誠 「もちろん!」
オレ 「多分‥‥。」
こんな事が多過ぎて、オレは知らない番号から、やたらメッセージが届くのだ。もちろん完全無視である。迷惑メールとの区別が付かないから仕方ない筈だ。まぁー、誠と一緒にいたから社交辞令でのお情けメールみたいな物だろう?本当にいい迷惑である。
誠 「友よ!そう言えば、バスケ部の女子マネージャーにキミの事を紹介して欲しいと頼まれたんだが‥‥」
オレ 「えっ?なんでだ?」
誠 「こないだの球技大会で一目惚れしたそうだ!」
オレ 「‥‥勘弁してくれ‥‥。」
コイツは気付いていない‥‥。間違いなく誠としゃべる為の口実だ。
誠 「連絡先を教えるくらい問題無いだろ?」
オレ 「確かにな!どうせ返事しないから問題は無いな。」
誠 「ハハハ。相も変わらずだな。言うと思ったよ。オーライ!それとなく断っとくよ。」
流石は我が友である。オレの嫌がるツボをハッキリ理解している。
そもそも、人の連絡先を聞くのに人を頼る奴なんて信用出来ない。まだ先ほどのナンパJKの方がいくらかマシである。
親友とそんなやり取りをしている間に目的地のファミレスに到着した。辺りを見渡すと恋華たちはまだ来ていないらしい。
オレ 「しょーがねー先座ってるか友よ!」
誠 「そうだね。ちょっと早く着きすぎたかな?」
いやいや!約束の5分前だぞ。オレが言うのもなんだが常識の範囲だろ?
ファミレスの席についた直後に先ほどのナンパJKからメッセージが来た。
窓側の席なう
‥‥本当に居やがった。満面の笑みで此方に手を振っている。
普通、場所変えるだろ?などと呆れかえっていると待ち人が来た。
「ゴメーン。お待たせ!」
‥‥
‥‥
誰だ?何故だ?罠か?
誠 「いや!オレらも今来たとこだよ!なぁー友よ!」
オレ 「そうだな!友よ!緊急事態だ‥‥。」
「即刻作戦会議が必要だ‥‥。」
恋華 「‥‥えーっと?どういう状況なのかな?」
雪音 「‥‥」
どうやら手遅れだったみたいだ‥‥。
まさか誠が恋華たちじゃなく、謎の美女2人組と待ち合わせしていたとは‥‥。ちなみに誤解の無いように言っておくが、井川さんもかなりの美人である。つまり、美女4人とイケメン1人プラス、オレという面子が集合してしまった。うわー、周りの視線が痛すぎる‥‥。
仕方ない!ここは、親友と幼馴染にアイコンタクトを送り、あうんの呼吸ってやつをみせるしかないな!
チラ!
コクン!
チラ!
コクン!
オレ 「いやぁー!悪かったな!友よ!待ち合わせまで寂しくて、つい邪魔しちまったぜ。」
「そっちも面子揃ったみたいだから行くわ!」
誠 「いや!いいんだ!友よ!せっかくだし御一緒しないか?」
‥‥あれ?通じてねぇな‥‥。
オレ 「そ‥‥そうか?でも!ほら!男2人の女4人だとバランスが‥‥なぁ恋華?」
恋華 「私は別に構わないわよ!雪音どう思う?」
雪音 「私は天草くんにお礼したいだけだから、人数はどうでもいい。」
‥‥コイツらわざとやってんのか?
お前らのコクンは、二度と信用しねーわ。
誠 「そうか?二人も構わないかな?」
??? 「ウチらは‥‥どうする薫?」
薫 「雫がいいなら‥‥。」
雫 「まぁ‥‥いっか!んじゃあーみんな宜しくねー!」
オレのアイコンタクトも虚しく謎の罰ゲームが決定してしまった。




