実力テストなど滅べば良い。
激闘の末に歴史的勝利を納めてた我々1ーEは、もはや超有名なクラスになっていた。超絶美少女で、運動神経抜群の 高嶺 恋華。心も顔も超絶イケメンでもちろん運動神経抜群の 藤宮 誠。その超有名人2人と仲良くしている、リアル寄生虫と言う名誉あるアダ名を持つグズ人間 天草 裕貴 。しかも恋華のチーター発言が爆発的に広がり、「おこぼれグズチーター」なんて声があちらこちらから聞こえてくる始末だ。
しかし、意外なことにアンチ天草だけでは無く、一部女子から「カッコいいかも」だの「有りかも」だの手のひらを返したかの様な声も聞こえるようになっていた。‥‥意外に悪い気はしないな。逆に男子からは、「裏切り者」だの「偽善者」だの呪いの様な声も聞こえてくる。男の嫉妬は、実に醜い‥‥。
まぁー個人的には、周りの評価なんて気にしていないのだが、恋華がいう「見返す」と言うミッションは、無事こなせただろう。とりあえず約束は、守ったので、次のドッチボールは、開始早々に退場し、とりあえず保健室にエスケープしよう。オレくらいの動体視力があれば自然に顔でボールを受けるくらい楽勝なのだ。
恋華「ねぇ!ねぇ!裕くん。どうだった?
また、バスケしたくなった?」
オレ 「ならねーよ!まさか!その為にやらせたのか?これ?」
恋華 「あわよくばってやつだよ!裕くん性格歪んでるから、モテればやるかな?的な!」
オレ 「お前のせいで過去最強なアダ名を手にいれたんだが‥‥」
誠 「おこぼれグズチーターとは、流石だな友よ!唯一無二な通り名だ!」
オレ 「いらねーよ?そんな通り名。」
‥‥しかし、やはりつけた奴は、天才なのか?
球技大会の結果だが、男子バスケ以外の全ての競技で3ーAが優勝を納めた。当然の結果だが、唯一1年で優勝してしまった事でバスケ部の先輩や顧問の先生が毎日しつこく勧誘してくるようになった。
顧問 「お前と藤宮がいれば全国も夢じゃない!一緒に天下を取ろうぞ!天草‥‥いや!チーターくん!」
‥‥チーターって別に誉め言葉じゃねーぞ? バカなのか?
オレは完全無視を決め込んで、全く相手にしなかった。
数日がたち、しばらくすると、球技大会の熱も冷めたみたいでバスケの話題もすっかり無くなっていた。しかし、クラス内では、すっかり天草裕貴=チーターというのが確立してしまい、恋華と誠以外の全ての生徒から「チーター」もしくは、「チーターくん」あるいは、「グッチー」と呼ばれるようになっていた。因みに「グッチー」はグズチーターの略らしい。‥‥やっぱりどっかに天才がいるな。
球技大会が終わり、しばらく何のイベントも無い平和な日々が過ぎていた。友達‥‥とまでは、いかないがクラスメイトと会話する機会が増えたことが、よっぽど気に入ったみたいで、幼馴染がご機嫌なのがよく分かる。正直、弄られキャラが定位置になってしまって若干めんどくさいと思うが、恋華のヘソが曲がる事に比べれば多少は、マシな結果だろう。
そして、新たな事件が発生した。
入学して間もなく実施された実力テストの結果が返ってきたのだ。
恋華 「裕くん!誠くん!実テの結果勝負しようよ!」
誠 「オーライ!掛け金は、ジュースで大丈夫かい?」
オレ 「無理! オレ25点だから勝ち目ないわ!」
恋華「ハイ?」
誠 「‥‥500点満点中でかい?」
オレ「その通りだ!オレは自分の点数に絶対の自信がある!だからその条件で勝負は受けん!」
恋華 「その条件も何も、勝負にならないじゃん!何カッコ付けてんの?」
オレ「フッフッフッ!甘いな。甘いぞお嬢さん!仕方がないからオレが条件を提示する勝負なら受けても構わんぞ!どーする?」
恋華 「乗った!」
誠 「‥‥いいのかい?明らかな罠の匂いが‥‥」
恋華 「ムカつくからいい!」
オレ 「よろしい!それでは条件を発表しようじゃないか。」
「ルールは、至ってシンプル!オレが正解している問題を恋華と誠が正解をしているか否かだ。」
誠 「なるほど!それならば成立するね‥‥」
恋華 「いいわ!自分基準なのが腹立つけどやってやろーじゃないの!」
オレ 「オーライ! アッシ◯ンテ!」
恋華 「アッ◯ェンテ!」
誠 「アッ◯ェンテ?」
意図も簡単に盟約に乗っかってきた幼馴染と全く話についてこれていないイケメンと実力テストで勝負する事になった。因みにテスト結果の紙には、学年の順位が記載されている。もちろんオレは、241位中241位である。恋華と誠は、言うまでもなく学力もかなりのハイスペックでおそらく二人とも一桁の順位だろう。
しかし、用意周到なオレは実力テストが始まる前から、こうなる展開を予測し、先手を打たせてもらったのだ。かかって来なさい!下剋上をおこしてやんよ!




