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書籍化決定!!したらS級美少女の先輩が通い妻になった  作者: アライコウ
第二部 妻になった先輩が迫りまくる夏休み

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79/90

4-5 真天先輩と俺の両親④

 賑やかなディナータイムが終わったあと、真天先輩は律儀に洗い物まで手伝ってくれた。

 彼女は作業を終えると、手を拭きながら言う。


「それじゃあ今夜は唯人くんのお部屋にお泊まりを――」

「こらこら」

「ふふっ、冗談です。そろそろ帰りますね」

「唯人、万が一がないように家まで送ってやりなさい」


 父さんに言われずとも、最初からそのつもりだ。


「俺もこれで帰るからさ。次は……たぶん正月かな」

「そうね。ちょっと豪華なおせちでも買って、新年のお祝いをしましょうよ」

「はい! お義父様、お義母様、今日は本当にありがとうございました」

「こちらこそ、こんなに素敵な女性が息子の伴侶になってくれるだなんて。そのうちそちらのお宅にもご挨拶に行かないといけないかな」


 父さんも母さんも、真天先輩を実の娘のように可愛く思ってくれているらしい。


「それじゃ、また」

「ああ、体には気をつけるんだぞ」

「じゃあね真天さん! あなたはもう私たちの娘も同然よ!」


 夏の夜空には綺麗な星々がきらめいていた。

 隣には、星にも負けない輝きの真天先輩。どちらからともなく手を繋ぎ合っていた。


「とっても素敵なご両親でした。受け入れてもらえて本当によかった」

「はは……特に母さんに気に入られたみたいで」

「すごくないですか? 両方の家からもう結婚を認めてもらえてるの。こんな高校生はきっと他にいないですよ」


 どこのラブコメ小説なんだとたまに思ったりする。

 ひとつ言えるのは、俺自身ではこんなラブコメは絶対に書けないってこと。事実は小説よりも何とやらだ……。


「ね、いつにしましょうか? 互いの両親の顔合わせ」

「急ぐことでもないですし、真天先輩の卒業後とかでもいいんじゃないですか?」

「うん、それがよさそうですね。いっそその時を結納式にするとか?」

「結納……なんですっけそれ」

「婚約の儀式です。当事者だけじゃなくて、両家が家族となることの誓い。……今の時代には、もしかしたらそぐわないかもしれませんが」


 これまでの付き合いで俺もわかってきた。

 真天先輩はいわゆる伝統を大事にする人だ。そして俺も、そんな彼女を好ましいと考えている。


「俺、そういうのもいいと思ってますよ。ぜひやりましょう」

「はい! その日が今から楽しみです!」


 やがて聖川家の門の前に辿り着いた。

 真天先輩がインターホンを押すと、狩谷さんの声が聞こえてくる。


「お嬢様、お帰りなさいませ」

「ただいま。唯人くんのご実家、とっても快適でした♪」

「我和様に送っていただいたのですね。ありがとうございます」

「いえいえ、当然のことですから」


 ずっと繋がれていた真天先輩の手が離れた。


「んっ……」


 目を閉じ、唇を突き出してくる。

 俺はそこに、そっと口づけた。


「おやすみなさい、真天先輩」

「おやすみなさい、唯人くん。また明日」


 真天先輩が家に入るのを見届けて、俺も家路についた。


「……よし!」


 歩きながら、自然と拳に力が入る。

 旅行に行って、真天先輩には俺の両親と顔合わせしてもらった。

 さあ、息抜きはこれで終わりだ。また執筆の日々が始まるぞ。

第二部もいよいよクライマックスへ。

ここまでで面白かったと思われた方はぜひ★評価、感想をいただければ幸いです。

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