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1601_お酒は少量でもいいっていうけど、実際は一杯でもアウトかもしれない #アルコール #健康

「10歳にして滝沢家を継いだ江戸後期の小説家の滝沢馬琴は『下戸は酒の害をしれども、酒の利をしらず。上戸は酒の利をしれども、酒の害をしらず』と言ってます。一人で全部のことを知ることは不可能です。必ず知識には穴があります」


「やっほー、面白い知識をたくさん知りたい。世界一の美女サクラです! 今回は『お酒は少量でもいいっていうけど、実際は一杯でもアウトかもしれない』です。よろしくお願いします」


「読者様はお酒を飲みますか?」


「お酒はいいものです。嫌なことを忘れさせてくれたり、楽しい気分にしてくれます。もちろん、味も美味しいです」


「ですが、飲み過ぎは危険です。肝臓にダメージを与えるので肝硬変になったり、生活習慣病やがんのリスクを上昇させます。お酒は適量に留めておきましょう」


「酒は百薬の長なんて言って、適量なお酒は人生に潤いを与えてくれます。うんうん、お酒は飲んでも飲まれるな」


「……それ、本当に大丈夫ですか?」


「お酒は適量なら、むしろ健康にいいなんてデータもありますが、本当ですか?」


「今回はアルコールと健康リスクについての研究を紹介します」


「はたして、お酒は適量なら本当に健康になれるのか」


「参考文献はアメリカのハーバード大学などの研究となります」


「これまでの研究で、お酒を全く飲まない人より少量を飲む人は心血管疾患などのリスクが低いという結果が出ています。この結果は適度な飲酒をする人は健康的なライフスタイルを持ち合わせているからだ、という主張がされています。収入が高い、定期的な運動、喫煙しないなどのライフスタイルの人が多いのです」


「そこで研究者はメンデルランダム化という手法を使って、飲酒量と心血管リスクの関係を調べました」


「対象となったのはUKバイオバンクに登録されている371,463人。男性172,400人、女性199,063人、平均年齢57歳です」


「一週間の飲酒量から、無、軽、中、重、乱の五段階に分類しました」


「そして、遺伝子の情報を基にお酒の影響を調べました。生活習慣は人によってバラバラですが、遺伝子情報は生活習慣や環境によって変化しません。メンデルランダム化を活用することで、お酒のそのものの影響を調べることが可能です」


「さて読者様、お酒のリスクはどんなものだったのでしょうか?」


「従来の観察研究では、適度な飲酒は健康に寄与するというデータが多く出ています。今回の研究でも少量なら問題がなかった、もしくは健康上のメリットを受けられるのでしょうか?」


「それとも、お酒は少量でもダメだったのでしょうか?」


「一杯のお酒でも健康が損なわれる可能性が高かったのでしょうか?」


「もしくは、今までの常識を覆して、お酒のダメージは非常に小さかったのでしょうか? お酒をガブ飲みでもしなければ、健康上の大きなリスクは存在しなかったのでしょうか?」


「はたして、お酒のダメージはどんな感じだったのでしょうか?」


「UKバイオバンクに登録されているデータを分析した結果、お酒はーー」


「少量でもアウトでした!」


「どうやらお酒は一杯でもアウトみたいです。従来の研究では一杯くらいなら問題ないという結果でしたが、今回の研究結果では一杯でもダメでした」


「お酒を一杯でも飲んでいると高血圧やら、冠動脈疾患のリスクが上昇しました。飲酒量が1標準偏差増えるとリスクが1.3~1.4倍になります。心筋梗塞、脳卒中、心不全、その他のリスクも上昇するようです」


「同時に従来の研究で観察されていた、少量のお酒なら健康になるという結果は、見かけ上のものだと判明しました」


「少量のお酒しか飲まない人は、健康的なライフスタイルを送っていることが見えてきました。喫煙率が低く、体型がスマート、適度な運動をしており、野菜ももりもり食べていることが判明しました」


「そして、これらの健康的なライフスタイルを調整すると、少量の飲酒による健康上のメリットは大きく減る、もしくはなくなっていました」


「少量のお酒で健康になるのではありません。健康的な生活を送っているから健康だったのです。でも、お酒で健康的な生活を台無しにしていたのです」


「読者様はお酒を飲みますか?」


「あんまり飲まないから大丈夫、そう考えているかもしれません。でも、その考えは危険です。お酒は少量でもアウトの可能性があります。健康のことを考えるのなら飲まないのが一番です」


「とはいえ、我慢するのもよくないです。我慢してストレスを溜めたら元も子もないです。そこは自分の体調と相談して、ストレスを溜めない程度にお酒を嗜みましょう」


「当然ですが、過度な飲酒はダメです」


「今回の研究でも飲酒量が増えれば増えるほど、リスクが急激に上がることが示されました」


「週に1杯から7杯なら、リスクの上昇はわずかです。しかし、週に7杯から14杯になると、リスクが顕著に高まります。週に21杯以上飲もうものなら、リスクはさらに跳ね上がります」


「健康にも気を使いたい、でもお酒を飲みたいという人は週に7杯以下になるようにするのがいいでしょう」


「お酒は飲んでも飲まれるな。これ以上言うことはありません」


「ということで今回のまとめです」


「研究者はUKバイオバンクのデータを使って、飲酒量が健康にどう影響するかを調査したよ。しかも遺伝情報を基にして調べたよ」


「すると、お酒は一杯でも飲むとダメージがあることが判明したよ。高血圧とか、冠動脈疾患のリスクが増えるみたい」


「健康のことを一番に考えるのなら、お酒は一杯でも飲まないほうがいいよ」


「読者様はお酒が好きですか?」


「日本酒、焼酎、ビール、ワイン、ウイスキー、ブランデー、などなど。今回の結果は酒飲みには非常に嬉しくない結果でしたね」


「え? 『ソフトドリンクしか飲まない私は勝ち組だ』ですか。ソフトドリンクには砂糖がたっぷり入っているので、健康にいいとは言えませんよ」


「今回は『お酒は少量でもいいっていうけど、実際は一杯でもアウトかもしれない』でした。知識はすごい」


「ありがとうございました。次回は『スマホ依存性だと暗示にかかりやすいぞ』となります! バイバイ」

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