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1531_【なぜ?】日本では女性が取締役に就任すると業績が下がるらしい #会社

「日本の浮世絵に魅力を感じたオーストリア出身の社会生態学者ピーター・ドラッカーは『知識労働者は自らをマネジメントしなければならない。自らの仕事を業績や貢献に結びつけるべく、すなわち成果をあげるべく自らをマネジメントしなければならない』と言ってます。自分の面倒を見れない人に会社の面倒は見られません」


「やっほー、快感とは知識が増えること。世界一の美女サクラです! 今回は『【なぜ?】日本では女性が取締役に就任すると業績が下がるらしい』です。よろしくね」


「日本では女性の取締役の登用が進められており、政府は2030年までに女性役員の比率を30%以上にするという目標を立てています」


「女性取締役が増えることで多様な視点が生まれ、意思決定能力が向上したり、イノベーションを生み出したり、企業価値が高まると考えられています」


「現に、女性取締役の比率が高い企業の業績がよかったりする、なんてデータもあったりします。女性が活躍する企業は成長しているのです」


「しかし、その恩恵、日本では当てはまらないのかもしれません」


「今回は日本の企業の女性取締役に関する研究を紹介したいと思います」


「参考文献は中国の温州キーン大学の研究となります」


「研究者は日本企業の女性取締役の増加の影響を調べました」


「世界では女性取締役が増えています。世界的な割合は2015年の15.1%から2021年の24%に増加しています。日本では3.6%から11.5%に増加、ヨーロッパでは23.5%から34.4%に増加、アメリカでも17.5%から28.6%に増加しています。増加率だけで見るとは日本は急スピードで増えています。まあ、元々が低すぎたのが理由でしょうが」


「ともかく、このように世界でも日本でも女性の取締役が増えています。多様性が増えるのはいいことですが、急激な変化は良くも悪くも影響を与えます。そこで研究者は日本の女性取締役の増加が企業にどのような影響を与えたのか調べたのです」


「2006年から2023年までの日本の上場企業1990社を対象に、女性取締役の割合と業績を分析しました」


「さて読者様、女性の役員が増えると企業はどのような変化を辿るのでしょうか?」


「一般的には女性取締役が増えると、業績がアップすると言われています。複数の視点から物事を判断できるようになったり、イノベーションの創出に幅が出るので、業績がアップします」


「多様性が企業を成長させるわけです」


「たくさんの意見が生まれるはいいのですが、その分対立も増えます。異なる意見を主張する人が増えたら、それだけ議論が生まれます。意思決定が遅れたり、妥協が生まれるかもしれません」


「揚げ足取りな考えですが、女性が増えることがいいことばかりではないのかもしれません」


「はたして、日本企業の女性取締役の増加は企業にどのような影響を及ぼしたのでしょうか?」


「日本の上場企業の女性取締役の数と業績を調査した結果、女性取締役が増えると企業はーー」


「業績が悪くなっていました!」


「取締役会の女性比率が高まると、ROA(総資産利益率)とROE(自己資本比率)にマイナスの影響が出ることが判明しました」


「この傾向は、規模が小さい企業や財務状況が悪いほど顕著に表れていました」


「ROA(総資産利益率)とは、企業が保有する資産をどれだけ効率的に運用して利益を上げているかの財務指標です」


「ROE(自己資本比率)とは、株主から出資された自己資本を使って、どれだけ利益を生み出しているかの指標です」


「どちらも利益率を示す指標です」


「この利益率が女性取締役が増えた企業では低迷していたのです。日本企業においては、女性取締役が増えることでマイナスな影響が出るみたいです」


「では、どうしてこのような結果になったのでしょうか?」


「研究者は三つの理由を考えています」


「一つ目は、過剰な監視です。女性取締役が増えることで監視が厳しくなり、コミュニケーションのスムーズさが失われたり、迅速な意思決定の妨げになります」


「二つ目は、意思決定の対立です。多様なグループはそれだけ多くの意見が生まれますが、より多くの対立も生まれます。意思決定において無駄な労力や時間を使うことになり、迅速な意思決定ができなくなります」


「三つ目は、社会的なステレオタイプです。日本では依然として男性中心の世界が広がっています。女性リーダーに対する風当たりが強く、ステレオタイプが現存しています。信頼の失墜が生まれているみたいです」


「逆に言えば、これらの要素を改善することで女性取締役がいることで業績がアップする可能性があります。現に海外では女性取締役が増えることで業績も増えています」


「女性が取締役に就任することが悪いのではありません。日本企業が女性取締役を上手に活用できていない話なんです」


「なので、過剰な監視を抑えるため、より密なコミュニケーションを取る。複数の意見が生まれた時、対立するのではなく両者の落としどころを見つける。社会的なステレオタイプは時代遅れなので、偏見を払拭する。このような対策をすれば、会社の業績もグーンと伸びることでしょう」


「なお研究では日本経済の影響についても調べています。特に経済への影響が大きかったコロナに関しては、流行前と流行期間中を比較しました」


「ですが、コロナ流行前にマイナスの影響が大きくなることが判明しました。業績が低迷したのにコロナは関係ないみたいです」


「他にも、企業規模、財務レバレッジ、固定資産比率、現金保有量、機関投資家などの影響を調べましたが、関係ありませんでした」


「社会全体で多様性が叫ばれるようになり企業の在り方も急激に変化しました。若い世代は柔軟に対応できるのでしょうが、経営陣は頭がまだまだ固く対応できないのでしょう。言い換えるのなら、伸びしろがあるということです」


「経営陣が交代して、今の多様性に慣れ親しんだ世代が上に立てば、様々な人材が活躍できるようになります。その時こそ、日本の企業の大躍進が始まるのかもしれませんね。日本企業や日本の経済が復活するまで、もう少し待つ必要があるかもしれません」


「ということで今回のまとめです」


「研究者は日本企業の女性取締役の増加と業績の関係について調査したよ」


「すると、女性取締役が増えると業績が低下することが判明したよ。不思議だね」


「どうやら日本の企業は女性取締役を上手に活用できていないみたい。逆に言えば、伸びしろがあるってことだよ」


「日本政府は女性取締役を増やしましょうと言っています。そのため、形だけでも女性取締役を増やしている企業もあるかもしれまん。勉強の機会を設けたり、適材適所に配置することも考えないといけないでしょう」


「今回は『【なぜ?】日本では女性が取締役に就任すると業績が下がるらしい』でした。知識があれば快なり」


「ありがとうございました。次は『運動で反芻思考が減る』です! バイバイ」

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