其の百二十三…『昼休み怪談部事始め:『ナツメちゃんへのインタビュー』の話』
『ある日』のこと、『私』こと『やっくん』の『幼馴染』かつ『ユズハさん』の『友達』である『ナツメちゃん』が『サンシ先輩』と『ノナさん』から『インタビュー』を受けた。
「よぉ『ナツメ』、『ユズハ』と『やっくん』が『退院』したんだってな? 『ユズハ』はまだ『怪談蒐集』を続けるつもりみてーだが、『お前』はどう考えてるんだ? 『二人』のことが『心配』じゃねーのか?」と『サンシ先輩』
そう、この時からちょうど『三日前』に『私とユズハさん』が『復学』したのである。『ユズハさん』は『義眼』をいれたので『一見』すると『両目』があるように見えるが、もう『片側の視界』は失ってしまっている。そして『全身』には『痛々しい傷跡』が走っていた。だが『本人』は全く気にしておらず『眼をキラキラ』にしながら『怪談』を聞いている。
『あはは、『やっくん』には言ったっけ? 私の『左胸』は実は『ダイナソー』に『えぐられて欠けちゃった』から『乳房再建手術』もしてるんだよw 『水着』着たら手術痕が目立っちゃうだろうね~そんな私のことも受け入れてくれる? あはは! なんてね~!』と『ユズハさん』
『ユズハさん……もちろん受け入れますけど、それは全然笑えませんよ(汗)』と『私』
果たして『気にせず笑い飛ばす』方が本人にとってうれしいことなのか、それとも『深刻』に受け止めて『同情』する方が『ユズハさん』は癒されるのか……それは多分だけど『人による』のだろうし『ユズハさん』に限れば『前者』なのかもしれない。
そして『ナツメちゃん』はそんな『ユズハさん』の『底抜けの明るさ』に思うところがあったようだった。
「…………そりゃあ『超心配』ですよ(不満顔)。でもまあ、『ユズハ自身』が『続けたい!』って言ってるわけだし、『本人の選択』だから『あたし』ができることはないかなって思いますね……あたしは別に『ユズハの親』じゃないわけだし(ムスッ)」と『ナツメちゃん』
すると『サンシ先輩』の横にいた『ノナさん』が『握りこぶし』を『ナツメちゃん』の前に突き出す、と思ったら『手』の中に『マイク』が出現した。
「それはちょっと『薄情』じゃない? このまま続けると『また死にそうな目』に遭うよね絶対。それが分かってても止めないの?」と『ノナさん』
『ナツメちゃん』は目の前の『マイク』を『信じられない』と言う顔で見ていたが、
「…………えっと、ま、まあ、『アレ』だよね……ほら、『鳴神さん』が『怪異と言う属性だけで一律排除はおかしい』って言ってたじゃん? あれ結構『良いこと』言ってたと思うんだよね『あたし』はね。ほら、『あたし』って『ドイツ人とギリシャ人と韓国人と中国人のクオーター』じゃん? 『見た目が日本人っぽくない』って理由だけで『馬鹿にされたり』とかもしてきたからね~。だからなんだろうね、『刺さる』ってやつ? そういう感じなんだよね」
確かに『私』の記憶でも『ナツメちゃん』は『同級生』から『外人は国に帰れ!』とか言われたことが『一度や二度』ではなかった。といっても『いじめられていた』わけではない。『ナツメちゃん』は幼いころから『気性が荒いけど社交性が高かった』ために『友達』がめちゃくちゃ多かった(今も多い)。なので『どこかどう見ても日本人な見た目』の『私』の方がいじめられやすかったくらいである(笑)。
だがそこで『ノナさん』が全身を『ブルン! ブルン!』と振動させつつ『ニヤニヤ』しながら、
「ふ~ん? なんかすっごい『嘘っぽい』ね~? 『本音』は『アレ』でしょう? 『大大大好きなやっくん』が『本当は怪異かもしれないから』ってだけでしょ~? 『愛』は『此岸と彼岸の境目』すら飛び越えちゃうってわけね~??(ウシシシ)」
「な!? 違うから!! 『八潮』なんて『大大大嫌い』だし!! 『八潮』は一切関係ないから!!(必死)……ていうかなんで『八潮の産まれ』の話知ってんの!? あの話は『ユズハ』と『あたし』と『ひむろん』くらいしか知らないはず…………あ、もしかして『サカナちゃん』?」と『ナツメちゃん』
この時『サンシ先輩』は喋ってはいなかったが、ずっと『体を揺らし』続け、さらには『手に持っているメモ帳』が『振る』たびに『消えたり現れたり』を繰り返している。
「…………その『サカナ』なんだがな。『ユズハ』達の話だと『二人』に『大けが』を負わせたのは『サカナ』だそうじゃねーか。そのことについて『ナツメ』はどう思うんだ?」と『サンシ先輩』
「えっと、『二人』を襲ったのは『ダイナソー』って『サカナちゃん偽物』なんでしょ? 別にどうもこうもないですけど……」と『ナツメちゃん』
「「『サカナ』が『ダイナソー』じゃない『証拠』がどこにあるんだ?」」
なぜか『サンシ先輩』と『ノナさん』が『無表情』になって『異口同音』で告げたらしい。しかも二人はなぜか『喋る』たびに『上半身』を『振る』という『謎の動作』をしている。
なので『ナツメちゃん』は思わず『後ろ』に一歩下がって、
「…………『二人』は『ダイナソー』が『本物のサカナちゃん』だと信じてるんですか? ということは『ユズハ』と『八潮』は『サカナちゃん』に襲われたと? そうなると『サカナちゃん』は『ひむろん』に『討伐』してもらわないといけないことになるんですけど……」と『ナツメちゃん』
「俺たちはあくまで『そういう可能性もある』といってるだけだ」と『ナツメちゃん』
「正直言うと『サカナちゃん』がどこにいるかわかんないんだよね。ここ『数日』全く見てなくてさ~。だから『私』はまだ『ダイナソー』がなにかしてるんじゃないかと思ってるんだよね~。まあ、そう言いうことだから気を付けてよ」と『ナツメちゃん』
「え? そうなんだ…………ってあれ!? え、ちょっと待って!? 『今』の何!?」と『ナツメちゃん』
確かにその場には『サンシ先輩』と『ノナさん』と『ナツメちゃん』だけがいて『三人』で会話していたはずであり、『誰が何を喋っていた』は一切間違えていない。なので『ナツメちゃん』は瞬間的に『パニック』になりかけたが、
「…………この!」
バチン!
すぐに『自分の頬』を引っぱたいて『ぶるぶる』と顔を振る。そして同時に『サンシ先輩』が何もない所で盛大に転んでから口を開けて『大泣き』し、『ノナさん』も限界まで『口』を開けてのけぞりながら笑う。そしてすぐに元に戻って『ナツメちゃん』が、
「…………なんかさ、滅茶苦茶『今更感』あるけどさ。『サンシ先輩』も『ノナ』も明らかに『様子が変』じゃね? なんかあったの? それとももしかして『偽物』???」と『ナツメちゃん』
『偽物』相手にそんなに『堂々』とできる『ナツメちゃん』はやはり『度胸』がある。すると『サンシ先輩』がまたのけぞって『大泣き』しながら、
「ああ、実は『俺たち』も『おかしい』とは思ってたんだ。だが『インタビュー』を始めるとどうしても『こうなっちまう』んだよな(他人事)」と『サンシ先輩』
また『ノナさん』は『ポケット』を叩いて取り出した『ビスケット』を頬張りながら、
「でも『実害』はないっぽいし~。まあ気にしなければいいんじゃない? でもこの『ビスケット』ってどこから出てきたんだろうね? 『私』太っちゃうから『お菓子』は基本持ち歩かない派なんだけどさ」
「いや知らないって……(呆れ)。ちなみにだけど、なんで『二人』は『あたし』を『インタビュー』してるわけ?」と『ナツメちゃん』
すると『ノナさん』は思い出したかのように『腰』から『大きなカメラ』を取り出して、
「いや、『したい』って思ったからだけど(困惑)。だって『五回目の話し合い』でも結局『決着』しなかったんでしょ? 『周りのみんな』はどう考えてるのかな~って思ってね」と『ノナさん』
「なんだかんだ『俺たち』だって『巻き込まれる』可能性があるんだし、色々と話を聞きてーとおもうもんじゃねーか?」と『サンシ先輩』
「ちなみにだけどさ、今『二人』に起こってる『怪奇現象』の『原因』には心当たりある?」と『ナツメちゃん』
「全くねーな」と『ノナさん』
「さぁね~。でも『インタビュー』終わったら『治る』んじゃない? 根拠ないけどw」と『サンシ先輩』
「…………こういうのは大抵『サカナちゃん関係』だよね……『インタビュー』は他にした人いるの??」と『ナツメちゃん』
「無い。『ナツメちゃん』が最初」と『サンシさん』
「最初、『ナツメちゃん』がね」と『ノナ先輩』
「そうですか(諦め)。じゃあ『あたし』はちょっと『用事』があるしさ、この辺で終わってもらっていい?」と『ナツメちゃん』
「「はいよ~、ありがとうね~」」と『二人』
『サンシ先輩』と『ノナさん』は『スキップ』をしながら立ち去ったそうだ。それを見送っていた『ナツメちゃん』が『二人目』を『創造』し、
「…………あの『鳴神さん』と『及川さん』という『怪しさ満点の二人』が『ユズハ』を守るって話もなんか『不安』だし、『堰守衆』の『人手不足』の話も地味に気になるんだよね~。本来なら『あたし』は『ユズハ』を止めなきゃいけないんだろうけど、でも『あたし』がなにか言ったくらいで『ユズハ』は止まらないだろうし、マジでやばくなったら『ユズハ』と『縁切った』方がいいかもね~。ね? そう思わない『あたし』?」と『二人目』
「いや誰よあんた(ツッコミ)。『創造』なんて『あたし』これぽっちもしてないんだけど(困惑)。『ひむろん』呼ばれたくなかったらさっさと消えてくれる?」と『ナツメちゃん』
「やだ~怖い~(笑)。はいはい、じゃあ大人しく消えますよーだ」
そういって『二人目』は『ナツメちゃん』と『重なって』から『消えて』しまい、紛れもなくこの世界に『ナツメちゃん』は『一人』になった。でも注意すべきことは、『二人目』はどこからどう見ても『ナツメちゃん』ではなかったということだ(どういうこと???)。
『ナツメちゃん』はしばらく『頭痛』を感じていたが、
「…………これも『怪奇現象』なわけね(理解)。確かに『あたし』は『ユズハの我儘』に『バリバリ巻き込まれてる』わけか……でもなぁ……(あれこれ考えている)……はぁ(溜息)。『八潮』のやつはどうせ『義理立て』して『ユズハ』に最後まで付き合う気なんでしょ? あいつはそういうやつよ、本当に馬鹿なんだから……だったら『あたし』も同じことするしかないじゃんか……(ぶつぶつ)」
彼女はそう愚痴ってまた『溜息』を吐きながら『教室』へと戻ったのだった……ていうかどこで話していたんだろう??




