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其の百十一…『昼休み怪談部事始め:『JK(ジュラシック高校生)』の話『後編』』

『今回』は『其の百十』の『続き』である。『頼みの綱の護符』が『養護教諭:ニア先生』が『お手上げ状態』になったので『さっさと帰ろう』と『部室のドア』を開けると、その『陰』に『野崎さん』がいることにきづいた。



「……何やってんだお前は??」と『ニア先生』


「『姫川君』がいるので(真顔)。それにしてもこんなに『狂おしいこと』がありますか『ニア先生』? 世間では『姫川君と藤堂さん最近仲良くない? 『お似合い』だしもしかして付き合ってるんじゃない?』とか言われてるんですよ……! もうすでに私『五回』も『縁切り神社』に参拝してるんですから(ふんす)」と『野崎さん』



「わざわざそのためだけに『京都』いってるのか(呆れ)? それに『ナツメ』が『姫川』と付き合ってるわけないだろ、そんなこと噂してる連中は『節穴』すぎるだけだ」


「果たして本当にそうでしょうか? だって『荒巻君』は『高宮さん』と付き合ってるんだよ? なら『藤堂さん』が『姫川君』に惹かれたとしても何もおかしいことないじゃないですか……! だからこうやってあの『泥棒猫』がなにかしでかしたら『奇襲』してやろうと構えてるんですよ」


「……そうか、まあ好きにすればいい(無関心)」



『ニア先生』が心底『あほらしい』と立ち去ろうとするとまた『野崎さん』がこえをかけてきた。


「それにしても『ニア先生』、あの『護符』って先生の『切り札』だったんじゃないですか? 『全消費』しちゃって大丈夫なんです??」と『野崎さん』


「……大丈夫じゃないからこうやって『逃走』してるんだ。『明日』私が出勤してこなかったら『そういうことだ』と察してくれ。じゃあな」と『ニア先生』


「なんか格好つけてますけど『怪談』を『趣味』にした先生の自業自得ですよね??」


「お前は『長生きしそう』な憎たらしさで先生は誇らしいよ」





 この会話は『部室内』には聞こえなかったし皆『野崎さん』にも気づかなかった。ただ『ニア先生』が『さっさと帰った』のを『ナツメちゃん』たちが見送って、



「……マジであの人なんで来たん??」と『ナツメちゃん』


「『ニア先生』も『サカナちゃん』に負けないくらい『癖』強いよね……」と『泊さん』


「……あの人は別に最初から期待していなかった(若干苛立ってる)。『及川』と『鳴神さん』は他に誰か『頼れる相手』を知らないか?」と『姫川君』




 すると『及川さん』が『スマホ』を取り出して、


「知ってるし呼べるよ~。ちょっと待ってて」


「『あの二人』ならきっとすぐに来てるくれるでしょうね。そして『解決』してくれるはずです、出来なかったら『堰守衆』の『顔』に『泥』をぬることになりますからねぇ♪」と『鳴神さん』



 ということで『吉田ノアさん』と『粟島悠さん』が駆け付けたのである。二人は『中学生』といううわさも聞いてるけど、そうだったら一体どこの生徒なんだろうか??



「……話は聞きましたよ。いろいろと『説教』したいんすけど、今は『緊急事態』なので『後回し』にしておきましょうか。『悠さん』、何か『判り』ますか?」と『ノアさん』


「……とりあえず『掃除用具入れ』が『ガタガタ』鳴ってますね」と『悠さん』



『二人』もすぐに『掃除用具入れ』が『無人』であることを確認し、さらに『舐めとられた盛り塩』を観察して、『消えた護符の話』も『泊さん』から教えてもらった。なので『二人』は軽く『相談』しあってから、


「……では『祈祷』を行いましょうか。もうそれしか方法がないでしょう」と『悠さん』


「『ダヴィデ王の秘術』ですか? それとも『ソロモン王の魔神』?」と『ノアさん』


「『日本呪術』です(怒)。『護摩』を焚いて『神仏』の力を借りるんです。ほらすぐに『祭壇』を築きますよ! 『ノアさん』も手伝ってください! 時間がないんですから!」


「…………『護摩』?? ま、まさか『ここ』で『火』を焚く気か……??」と『姫川君』



『護摩』とはいわば『宗教儀式を行う際に焚かれる『炎』』のことである。形式は様々だが基本的には『木の棒』を組んで作ったものに『火』をつけ、さらにそこに『色々なもの』を投げ込みつつ『神仏』に祈りをささげるのである。かつて『古代ギリシャ人』は『オリュンポスの神々』へに『犠牲の動物』を捧げるために『大きな火』を焚き、その前で『牛や豚や山羊などの動物』を殺して、『肉』を『串』に指してから『火』で炙って『神に捧げた』そうだ。『護摩』も本来は『サンスクリット語』の『供物ホーマ』が語源だそうで……まあつまり『神仏に捧げ物をお焚き上げして力を貸してもらう』と言う『呪術』である(要約)。



 なので『ノアさん』と『悠さん』は一旦『部室』から飛び出していったあと、『大きな皿』や『細い木の棒数本』、『何かの呪文が書かれた護符』、『柱と注連縄』、『大きな刃物』、そしてなぜか『一匹の柴犬』をつれてきたのだった。そして『小さい護摩壇(護摩を焚くための場所)』を造り始める(といっても『大皿』の上に『木の棒』を組んで『ミニキャンプファイヤー』みたいなものを造り、その周辺に『柱』を立てて『注連縄』で囲んだだけのものだが)。



「ずいぶんと『準備』が早いな……もしかして『校舎内』のどこかに『常備』してたのか??」と『姫川君』


「そりゃあ『黒百合丘学園』が『怪異の巣窟』になってるのなら『武器庫』は作っておくべきっしょ?まあ『怪異』にもバレたくないので『場所』は教えられませんけどね」と『ノアさん』


「なるほどねぇ~……じゃあその『ワンちゃん』は何?? 『匂い』で『ユズハ』たちを探すの??」と『ナツメちゃん』


「違いますよ、『こう』するんですよ」と『悠さん』



 彼女はそういって『柴犬』を床に座らせると、『何かの呪文』を唱えながら『犬の首』に向かって『大きな刃物』を振り上げた……!



「!? ちょちょ! 何やってんのよあんたはああああああ!!!」と『ナツメちゃん』



 すかさず『ナツメちゃん』が『柴犬』を抱きしめて引きはがす。犬は『人懐っこい』性格らしくて『ナツメちゃん』の顔を舐め始めたが、一方『悠さん』は『ブーブー』いいながら、



「なんで『邪魔』するんですか? あんた『友達』と『意中の男』を助けたくないんです??」と『悠さん』


「ば!? ちが、私は『やしお』のことが『大嫌い』なの!! っていうかそれはどうでもいいから! それよりなんで『ワンちゃん』を殺そうとしてんのよ!! いったい何考えてるわけ!!(怒)」と『ナツメちゃん』



「『何考えてる』って今から行う『祈祷』には『犬の首と血』が必要だからですよ(真顔)。『護摩を焚き念仏を唱えながら『犬の首』を切り取って『護摩』の中に投げ込み、『犬の血』を使って『呪符』を書く。それを『壁』に貼ればたちどころに『妖魔』は退散する』って『呪術』ですので、その『犬』もそのために養っていたんですから」と『悠さん』



「まさか『犬が可哀そうだからダメ』とか言う気っすか? 『今さっき出会ったばかりの犬一匹の命』と『大事な友達と好きな男の命』のどっちが『大事』なんですか?? 『前者』って言うんでしたら『堰守衆』は『怪異に憑りつかれてる』認定しますから『仕事』が一つ増えるっすね」と『ノアさん』



「と、とにかく『ダメ』! 別に『この子の命』より『ユズハと馬鹿の命』の方が大事だけど、それでもダメなものはダメ!! 『姫川』だって同じでしょ!? 『ワンちゃん』が殺されるところを見過ごせるわけないじゃん!!」と『ナツメちゃん』



「俺も『犬を殺す』のはさすがに『ドン引き』だ……(心底ドン引き)。他の方法はないのか?」と『姫川君』


「「ありますけど、『犬』を使うよりも『劣り』ますよ。それでいいのでしたら」」と『悠さん&ノアさん』


(二人の態度は完全に『あちら側』だ…………どうやら俺はまだかなり『常識側』に居られているみたいだな……)と『姫川君(皮肉げ)』




 ということで『護摩焚き(皿の上で木の棒を燃やす)』を師ながら二人で『念仏(?)』を唱え始めたが、するといきなり『天井』から『ユズハさん』の声が響いてきたのだ。




『……ぎゃあああああああああああああ!!!! あああああああ!!!!』




 それはあまりに『悲痛な叫び声』に『ナツメちゃん』と『姫川君』の顔が曇り、『泊さん』が『蒼白』になる。さらに『私』こと『やっくん』の『悲鳴』も追加され、




『『ああああああああ!!! があああああああはああああ!! ああああはああははああははは!! あははははっはははっはあっはははははぁ!!』』




 それがいつの間にか『笑い声』に変わった。『姫川君』が思わず『舌打ち』し、『ノアさん』と『悠さん』が『念仏(?)』の『声量』を挙げて対抗しようとし……『護摩壇』が『破裂』したのである。




 バァン!



『護摩壇』が『バラバラ』になって『部屋中』に飛び散り、『泊さん』と『ナツメちゃん』が『火の粉』を被って思わず『熱い!』と飛び跳ねる。そして『ノアさん』と『悠さん』は……そのまま『気絶』してしまったのである。



 バタァン!



「えぇ!? ちょ! どうしたの?? き、気絶してる……!?」と『ナツメちゃん』


「ま、まさか『負けた』んですか……??」と『泊さん』



『悠さん』と『ノアさん』はまごうことなき『日本最大の除霊師集団:堰守衆』から『期待の若手ホープ』と呼ばれている『二人』であり、『子供』であっても立派な『プロの除霊師』だ。この二人が『負けた』のならもはや『一般人』に打つ手はなく、『氷室さん』と『サカナちゃん』でも果たして『勝てる』のだろうか……? 



(こ、これはやばいかも……私ここに居たら『巻き込まれる』よね…??)と『泊さん』



『『あははははははははははははははは!!』』と『私&ユズハさん(?)』



「…………『ひむろん』と『サカナちゃん』も『いない』のも、もしかして『怪異』の仕業? だったら『二人』はもうどこかに消えて助からないってこと……?」と『ナツメちゃん』



『泊さん』は『絶望的顔』になってこの場から『逃げ出そう』とし、『ナツメちゃん』も『頭を抱えて』しまう。『反骨心』の強い彼女もどうすればいいのかわからないのだ。



 だがそこで、『姫川君』がいきなり『物干し竿』を掴んで『天井』に向かって『怒鳴った』そうだ。



「…………まるでどこかの『悪魔』みたいに『舐めた』態度をとる奴だ。『見えない』ってだけで『調子に乗るな』よ『化け物』め……! いい加減『高宮』と『荒巻』を返せ!!!」




 そう叫ぶやいなや『物干し竿』を振り上げて力いっぱい『壁』を殴ったのである。



 ガンッ!!



『ナツメちゃん』と『泊さん』が『ビクッ』と体を震わせてから、



「ちょっと!? 何してんのあんたは!? 憑りつかれた!?」と『ナツメちゃん』


「『化け物』を殴ってるんだよみての通り!! この! この! どこに『二人』を隠したああああああ!!?? 出てこい化け物があああああああ!!」と『姫川君』


「うわわわ!? 危ないって『姫川君』!!」と『泊さん』


(え、やだ……『姫川君』の意外な一面……♡)と『野崎さん』



『姫川君』は正直言うと『ブチ切れ』ていたそうだ。彼は基本的に『こっちを舐めてかかる怪異』を見ると『自分の生い立ち』を思い出して『感情が爆発』してしまうそうである。なので『部室』の中を手当たり次第に『物干し竿』を振り回し続けたのだ。



「私たちに当たるって危ない!! そんな適当に振り回しても意味ないし! ていうか『二人』は『異世界』的な世界に飛ばされた可能性だってあるわけで……」と『ナツメちゃん』


「いいや! ここにいるはずなんだ! 『二人』はどこにも消えていない! 『ここ』にいるんだ! だから『化け物』が『妨害』してくるんだ!! くそ! どこだああああああ!!??」と『姫川君』



 ボゴッ!



 と、『姫川君』の手に『何かを殴った感触』が伝わり、さらには『何もない空間』から『うめくような声』が聞こえたそうだ。



『う~! うぐぐぐぅ……』と『声』



 その『声』はまるで『痛みをこらえている』かのようだったという。なので『姫川君』がさらに『物干し竿』で『声のするあたり』を『数回』殴ると『声』が『小さい悲鳴』をあげながら『掃除用具入れ』の中に『移動』したようだ。



 そして『姫川君』がその『掃除用具入れ』を開けると、なんと中には『サカナちゃん』がいたのである。彼女は『頭』を手で押さえながら『床』に転げ出て、



「う~! 痛いよ~! 『たんこぶ』できるほど殴ることないじゃ~ん! 酷いよ『プリンセスちゃん(姫川君)』~!(涙目)」と『サカナちゃん』



 どうやら『相当痛かった』らしくて珍しく『普通の反応』をしていたのだが、対する『姫川君』と『ナツメちゃん』は『意味不明』と言う感じで、



「…………『高宮』と『荒巻』を『誘拐』したのは『生野』なのか??」と『姫川君』


「じ、事情説明してくれる『サカナちゃん』!? いったい何が起こって……」と『ナツメちゃん』



 だが『サカナちゃん』は何も答えず、立ち上がると『掃除用具入れ』をいったん閉め、もう一回開く。するとまた『中』から今度は『血まみれ』の『私』と『ユズハさん』が転げ出てきたのである。



「「……!!?? ちょ! きゅ、救急車!! 『救急車』よんで!!!(悲鳴)」」と『ナツメちゃん』と『泊さん』


「…………!(無言で職員室に走る)」と『姫川君』



 そしてその『隙』に『サカナちゃん』は『行方をくらまして』いたそうだった。以上が『ジュラシックワールド』と同じころに『ナツメちゃん』と『姫川君』の身に起こっていたことだそうである。

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