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其の百九…『怪談小豆夜話:『金沢東山牡丹『闘』記『その四』』

『今回』は『其の百二』からの『続き』、『東京から来た不思議な女性:小豆おばあちゃん宅』に集まった『老若男女』のうちの一人、『滝本君』が実際に経験した『金沢東山地区に現れた化け物』との『戦記』である。



『妹や従兄が『化け物』に大けがを負わされた』ことで怒り狂って『討伐隊』に参加しようとする『滝本君』をめぐって『氷室さんの叔父:牧人さん』が『以下』のようなことを言い出していたそうだ。



『『滝本君』が『討伐隊』に参加したいというのなら参加させてやればいいじゃないか! 『無関係な子供を巻き込めない』だと? 何を『偽善者』ぶってるんだか! 『大人』だってみんな元々は『子供』だったし、『大人』にも『子供の家族』はいるだろう!? それに『子供』でも『大人』でも『死者1名』になることは同じだぞ! 『滝本君』を拒否する理由なんてどこにないじゃないか!』と『牧人さん』




 彼の言葉に『氷室さん』よりかは『富野さん』と『福沢さん』の方が『喧嘩腰』になって、


『それは『揚げ足取り』ですよ『秋葉のご当主殿』、『お嬢』は『できる限り一般人を巻き込みたくない』と思って言ってるんです。『統一した基準を設けて一律規制する』わけではなく、『人によって『化け物と関わる経緯』は『千差万別』ゆえに『臨機応変に対処』している』んです。『滝本君』は『お嬢』が個人的に『関わるべきではない』と判断して『却下』しただけですよ』と『富野さん』


『…………(微笑)』と『福沢さん』



『は! 何を『意味の分からん屁理屈』をこねてるんだか! 其れでは『君たち』はどうなんだね『富野君』!? 『君たち』だって『滝本君』と一体どんな違いがあるって言うんだ!? 『同じ』じゃないか! なのになぜ『彼』は『ダメ』で『君たち』は『良い』んだ!? ほらどう考えてもおかしいだろ!』と『牧人さん』



『……………『私たち』の時はまだ『お嬢』は『鶴来』で『修行中』だった、其れだけです』と『富野さん』


『クスクス、すべては『縁』ですよ『秋葉様』、『私たち』は『来るべくして来た』のであり、『滝本君』の時には『お姉さま(氷室さん)』が『来るべくして来た』、『同じこと』ですわ……(クスクス)』と『福沢さん』




『そんなのは『臨機応変』などとはいわん! ただの『不平等』だ! これ以上『ごちゃごちゃ』言うのなら『権限』を振りかざさせてもらうぞ『麗華』! 『滝本君』はこの『氷室牧人』が『討伐隊』に参加することを『許可』しようじゃないか! まさか『叔父』である私に逆らうのか『麗華』!?』と『牧人さん』


『…………(苦渋の顔)』と『氷室さん』





 この話を『滝本君』が『小豆さん宅』で語っていると同席していた『ノナさん祖父』が怪訝そうな顔で、


『おい小僧、その話のどこが『怪談』だ? と言うか『そいつら』は一体何の話をしている?? まるで要領を得んぞ!』


『…………あ~、なんと言いますかね……『堰守衆』って皆さん知ってます? 実は『堰守衆』の中には大まかに『二つの派閥』が存在してまして……』と『滝本君』


『はぁ??? 関係ない話をするな! ここは『怪談』を語る場ではないのか!?』


『関係あるっすよ! 『俺』が『討伐隊』に『特別参加』できた『理由』の『背景』には実は『堰守衆』の『内部政治』も関係してたってことを言わないと今後の『展開』が意味の分からないことに……』



『はぁ!? バカか!? なにが『内部政治』だ! お前『話』が下手すぎる! 『怪談』なら『不必要な部分』は極力『そぎ落とす』のが『常識』だろうが! 覚えたての言葉を使いたい『子供』かお前は! そんなの『話がダレる』だけだ、『聞き手』の側に立って少しは考えろ……』


『いや『必要な部分』だろどう考えても! 『怪談』で『変な展開』になったらそこが気になって『怖さ』半減だろうが! 『ご都合主義展開』になったら一番『リアリティー』がダメになるんだから、絶対にそこは妥協できないって! あんたはただ『爺さん』だからこらえ性がないだけで……』


『なにを小僧が! 人が親切にアドバイスしてるのに!!』




『二人』が『喧嘩』を始める横で『小豆さん』が少し困った顔で、


『…………そもそも『堰守衆』って何かしら?? よくわからないまま聞いてたけど、『金沢』では有名なの? 私まだ『こっち』に来て日が浅いから分からないわ……(困惑)』



『いや、私も知らないですよ、『ヒムロ』って人達も何者なの??』と『中年女性』


『知ってる人いるんですか? 俺もさっぱりで……』と『男子大学生』


『私は『噂』だけは聞いたことあるけど……『ノナさん』は知ってる?』と『尼御前さん』


『え、まさか『私』が『説明』しないといけない流れ?? え~、まあ、しょうがないかぁ……』と『ノナさん』


『うふふ、お願いねノナちゃん♪』と『小豆さん』



 ここで『ノナさん』も『堰守衆』や『氷室一族』の話を『小豆さんやほかの参加者』に『解説』し始めたので『グダグダ』になった。まあ『なんとなく流れで集まっただけ』なので『まとめ役』も居ないし『時間』に追われてるわけでもないので『必然的な流れ』かもしれない…………(笑)……、




 …………するとそんな『小豆さん宅』に突然『アポなし』で『牧人さん』が入ってきたのである。




『『『『『失礼するぞ』』』』』』と『牧人さんズ』




『…………え、誰??』と『ノナさん』


『な!? ま、牧人さんなんで!? ていうか『多く』ね!?』と『滝本君』


『『『『え、『牧人さん』!? ってか全員『同じ顔』じゃね!?』』』と参加者たち。



『氷室牧人さん』は『仏頂面』で『居間』に入ってくると、『座談会参加者』たちの『隙間』に無理やり滑り込んで『胡坐』をかいて『どっかり』と座り込む。そのまま『全員』が『腕』を組んだ状態で『床』を睨みながら『無言』になった。



『牧人さん!? いったいどうしたんすか!? なんで『ここ』に!? ていうか『本物』は誰です!? なんで『牧人さん』が『五人』もいるんですか!? 一体『何』なんですか俺に説明してくださいよ!!』と『滝本君』


『『『『『…………』』』』』』と『牧人さんズ』


『何か一言言ってくださいよ牧人さああああああん!!???』と『滝本君』



『ノナさん』も『解説』どころではなくなって『呆然』とし、『滝本君』は『無反応の牧人さんズ』にただただ『途方』に暮れることしかできない。一方で『ノナさんの祖父』は『牧人さんズ』の顔を眺めて、


『…………こういう『顔』なのか。なるほど、『憎たらしい顔』をしておるのぉ……』



 また『小豆さん』はすぐに『五人分のお茶』を用意して『おもてなし』をした。


『さぁどなたが『牧人さん』かは存じ上げませんけど、どうぞ『ゆっくり』していってくださいな♪』と『小豆さん』


『小豆おばあちゃん、あんまり『ウェルカム』すぎるのも考え物だと思いますよ……』と『尼御前さん』





「…………つまりこれも『怪奇現象』ってわけね?」と『ユズハさん』


「そうそう、あ、『説明』が下手だった? ごめんね~(てへぺろ)」と『ノナさん』


「いやぁ、これはどういう風に説明しても『わけがわからない』と思いますよ……(汗)」と『私』







 さてさて、それでは『滝本君の語る怪談』に戻るが、結局『氷室牧人さん』は『叔父さん権限(?)』を振りかざして『氷室さん』を『黙らせて』しまったらしい。彼女は『渋々』だが『滝本君』が『討伐隊』に入ることを認めたのだった。



『…………わかりました『叔父様』、彼(滝本君)が『討伐隊』に入ることを認めますわ……(溜息)』と『氷室さん』



『は! 私に感謝することだな『麗華』! 『私』という『憎まれ役』がいてくれるおかげでお前は『善人ぶった』まま『新しい肉壁』を手に入れられたんだからな!』と『牧人さん』



『あの~……本当に『滝本少年』を『討伐隊』に参加させるんですか??』と『地区の大人たち』


『聞いての通りそうなりましたよ! 皆さんよろしお願いしますねぇ!』と『牧人さん』


(…………この人は『お嬢が苦しむから』と言う理由だけで『これ』をやってるんだろうな……本当に『性格の悪い人』だ…………)と『富野さん』




 そこで『話についていけてない滝本君』に『福沢さん』が、


『…………クスクス。これは『内部政治』ってやつよ『滝本君』……『堰守衆』は『全ての民間人に『退魔師』として教育を施すことが『怪異を完全に滅ぼす最善の方法』』と考えている人たちと、『其れだけはやってはいけない』と考えてる人たちの『対立構造』があるの……『あなたの我儘』はその『センシティブな問題』に片足どころか『両足突っ込んでる』ってわけね……(クスクス)……『牧人さん』に『感謝』しないといけないわね……クスクス』


『そ、そうなんですか……でも俺は一応『ひむろん』とはなんつーか、『友達』で居たいと思ってますし、でも『牧人さん』は『ひむろん』のことが『滅茶苦茶嫌いそう』じゃないすか? なんかすげー『複雑な気分』っつーか……』と『滝本君』



『あなたは『友達でいたい』とか言いながら『我儘を押し通そうとしている』んだから当然そうなるわ……クスクス……もしかして『自覚』ないの?』


『う……全くその通りです、『複雑な気分』になってるのは全部『俺のせい』ですね……(汗)』




 その後『滝本君』は『討伐隊』の一員として早速『東山地区』に出没する『化け物』の退治に参加すべく『盛り塩の入った袋』を手渡されたそうだ。



『これ『塩』が入ってるんですか? これを『化け物』を見つけたら投げつけるってことです??』と『滝本君』


『『化け物を見た』ら『倒れ』るので無理です。これは『レーダー』だと思ってください。『化け物』が『一部』でも近づいてきたら『盛り塩』が『燃える』ので分かるという仕掛けです』と『富野さん』



『『一部』って??』


『『一部』は『一部』です。先に言っておきますが、『化け物』は『三人の若い男女』の姿をしてるといわれています。『1人の若い女が提灯をもって前を歩き、その後ろに男女のカップルが手をつないで歩いている』そうですが、必ずしも『スリーマンセル』で行動していないということです』



『『スリーマンセル』って……(汗)。つーか『姿を見た瞬間倒れる』のに『姿が分かってる』ってなんでなんですか? 一体誰が見たんです??』


『『化け物』自身がそう『自己紹介』してるからというだけです。『討伐隊』はとにかく『化け物の発見』に専念してもらいまして、見つかったら『お嬢』に『連絡』してください。そしたらすぐに駆け付けますので』


『くれぐれも『パニック』にならないようにね……クスクス』と『福沢さん』




 そういわれて『氷室さんの電話番号』を『滝本君』は教えてもらったそうだが……そこで『ユズハさん』がツッコミを入れる。



「『ひむろん』って『スマホ』もってないよね? 『電話番号』って『固定電話』?? 教えても意味なくない?」と『ユズハさん』


「私もそれは思ったから『ひむろんスマホ持ってないよね?』って聞いてるんだけど、まあそれは『割愛』ってことで」と『ノナさん』





 そして『滝本君』が『氷室さんの電話番号』を自分の『電話帳』に登録すると……『氷室さん』が彼の肩を叩いたので振り返ると、彼女はなぜか『拳』を振りかぶっていたらしい。


『…………もう『来てる』からはじめるわよ』と『氷室さん』


『…………え? ヘブシィッ!?』と『滝本君』




 ゴッ!



 突然『鈍い音』と共に『滝本君』の視界が『暗転』する。あとで教えてもらったのだが『氷室さん』は彼の『顎』に『ストレート』を叩き込んだために『脳震盪』を起していたのだ。そのせいで『重力』も感じれなくなり、『滝本君』はただただ『暴れまわる視界』と『誰かに手を引っ張られている感覚』だけはわかった。『手』を強く引っ張られるのでそっちに向かって『体』も引っ張られ、彼は『もつれる足』で強引に『移動』を開始させられる。



(え!? なになに!? いったい何が起こってるんだ!?)と『滝本君』




『皆『来てる』わ! 『私たち』は『アレ』に向かっていくから皆は一旦『後退』してちょうだい! 恐らく『アレ』は『一部』よ!!』と『氷室さん(?)』


『『『『は!!!』』』』と『大勢の声』




 本当に『唐突な展開』の連続なうえ『説明不足』すぎて訳が分からないのだが、『語り部』の『滝本君』が『その通り』だから仕方ない。そうして『化け物との戦いの第一夜』が幕を開けたのであったそうだ。

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