姉妹の存在。
「花夜ちゃん!合宿なんだけど、2週間いい?」
「え、長くないですか?」
「そんな事ないよ!とりあえずいい!?」
「別に大丈夫ですけど…」
夏休み中に、両親が帰ってくる予定はない。
あ、でも…
「それって何日ですか?」
「んーとね、7月23日から!」
「えっと、親戚の姉妹が着ちゃうんですけど…」
毎年夏休みに来る、親戚の女の子。
私とお兄ちゃんに会いに来るんだけど…。
「親戚?」
「はい、中1と中2の女の子なんです」
ちなみにその子たちも弓道部だ。
県大会にも出場する腕前らしいとか。
「その子、何部?」
「…弓道」
「よし!じゃあその子も呼ぼうか!合宿!」
「…やっぱり。聞いてみますね」
まぁ、激しい人見知りとかじゃないし、大丈夫だとは思うけど。
一応、確認のメールをしてみる。
送信した瞬間既読がついた。
さすが暇人だ。
そしてもちろん、答えはokだった。
「okですって、雀野先輩。」
「おぉ〜!じゃあさ!部員には説明しとくから、2人の名前を教えてもらいたいな」
「あぁ、名前。」
2人の名前を思い浮かべる。
凄いキラキラネーム。
「えっと、会ってからのお楽しみです!」
「えぇ!?ヒントとかないの?」
「ヒント…」
あの名前なら、あれしかない。
「海…ですかね」
その日の夜、もう1度姉妹の…姉に電話をした。
「もしもし〜?」
『やっほ!花夜姉!』
「急でごめんね?」
『全然!合宿って椋兄はいるの?』
「いるよ!」
『おっけい!じゃあね〜!花夜姉!』
ブチっと電話が切れる。
相変わらず元気な子だ。
去年の夏とはまた違ったお泊まりになりそうで、少し楽しみなのは秘密。




