いいかな?
「…ってことで、夏休みの合宿は花夜ちゃんの家でやります!!」
「おぉーー!!!」
謎の歓声。
「花夜ちんの家って広いの?」
「うーん…広い?」
合宿に参加するのは私を入れて全部で9人。
春寧先輩は不参加。
あぁ、あと、お兄ちゃん。
「え、でも花夜ちゃんの家って3階建てだよね?」
「雀野先輩、なんでしってるんですか?」
「え?なんでだと思う〜?」
ブルっと身震いした。
本当に、なんでも知ってるなぁ、先輩は。
「えっと、多分大丈夫だと思います。」
私の家はお父さんとお母さんが海外にいることが多い。
滅多に日本には帰ってこないから、2人の部屋は同室。
だから、私とお兄ちゃんの部屋は大きいし、空き部屋も何個かあったと思う。
「いやぁ〜。それにしても花夜ちんの家なんて楽しみぃ〜」
「曜くん気持ち悪いよ」
「うるせぇ理央。」
「確かに曜先輩気持ち悪いですよ」
あ、本気でへこんだ。
へこんでる先輩は放っておこう。
「あの〜…」
澄んだ声が聞こえた。
ガヤガヤしてる道場にも響く、綺麗な声だ。
「…どうしました?愛未先輩」
「彩樹さんの家って、どこ?」
「あ、俺も知らない」
今日初めて扇原が声を出した。
「私も〜」
歌楓ちゃん、優衣香ちゃん、香莉ちゃんもだ。
「じゃあ!!部活終わったら行こっか!!」
「はぁ!?」
「いーじゃん?」
本当にこの人は唐突だ。
でもまぁ、別に…
「…わかりましたよ!」
…いいか。
面倒だったけど、少し楽しかったのが理由だ。




