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不良の兄と、可愛い妹!  作者: 愛依
笑いあり!涙あり? 夏合宿!
28/37

もしかして…?

「し、失礼します…」


お兄ちゃんのクラスとはいえ、やっぱり上級生のクラスは緊張する。

2年生の目は私を見ているし、誰も何も言わない。

とても気まずい。

誰か知ってる人がいればいいんだけど…


居た。


窓ぎわで固まって騒いでる男子を見る。

こちらには全く気づいて無いようだ。


「曜先輩!」

「ん?あぁ、花夜ちん。どしたの?」

「きてください!!」

「うぃー」


名前を呼ぶと、怠そうに立ち上がり、怠そうにこちらへ向かってくる。

そんな姿も、顔がいいからイケメンに見えてしまう。


「おーい花夜ちん?」

「あぁ、すいません」

「なに、俺がイケメン過ぎて見惚れた?付き合う?」


否定は出来ない。

から、一言「死ね」とだけ伝えておいた。


「花夜のお兄ちゃんはどこですか?」

「あー、椋夜君ね。多分保健室。」

「保健室?」


てっきり屋上だと思ってたのに。


「そー、さっき体育だったからサボってると思う」

「サボりか…まぁ、分かりました」


曜先輩に背を向け、急いで保健室を目指す。

と、ぐいっと後ろ襟を掴まれた。


「なんです?」

「ちょっと、なんで椋夜君探してるのか教えてよ〜」

「雀野先輩に聞いた方が早いですよ」

「なんでゆーりちゃんなの?」

「副部長だからです!てか先輩にちゃん付けって。」

「いーのいーの。俺、ゆーりちゃんと幼馴染みだから。」

「そうですか。とりあえずさようなら!」

「ちょっ、花夜ちん!?」


今度は掴まれないように注意して、保健室を目指したのだった。





「失礼しまーす」

2年のクラスより、すんなりと扉を開ける。

保健室には曜先輩の予想通り、お兄ちゃんが居た。

ベットに座り、携帯をいじっている。

理央先輩も一緒だ。

背が低め(私より高い)で、可愛い顔の理央先輩。

お兄ちゃんと仲がいいのかな?


「お兄ちゃん!」

「あぁ?んだよ」


機嫌はいつも通りだ。

今なら、合宿の話が出来そう。


「あの、ね?」

「合宿でしょー?えっと、弓道部の1年生!」


突然、可愛い声が響いた。

多分絶対理央先輩の声。


「そうですけど…」

「1年生ちゃんとりょーやくんのお家を合宿所にするんでしょ〜?」

「はぁ!?」


お兄ちゃんの声だ。

怒ってるより、驚いてる声だから、まだ話を続けてもいいだろう。


「なんで知ってるんですか?」

「ゆーり先輩に聞いたー」

「おいお前どうゆう事だ」

「そのままの意味だよ。理央先輩の言った通り

だから、その許可を貰おうとして来たの。」


眉間にシワがよっている。

そして沈黙。


お兄ちゃんが口を閉ざしていたのは約1分。


「お前は、どうしたい」

「花夜、は、やりたい…合宿、したい」

「チッ…勝手にしろ」


機嫌が悪そうに保健室を出ていく。

けど、これはokでいいのだろう。


「やったぁ!」

「おめでと〜!椋夜君の妹ちゃん」

「花夜の名前、知らないんですか?理央先輩」

「わかんない!なんて言うの?」

「名札を見てください」


またまた沈黙だ。

今度は短かったけど。


「さ、サイキ?」

「…サエキです」

「は、はなy…」

「カヨです!!」

「え、ハナヨルじゃないの!?」

「なんですかその名前!サエキカヨです!」

「サイキハナヨルだと思ってた…」


なぜかガッカリされた。

もしかしてこの先輩、可愛いけど頭悪いのかもしれない。

だって私、自分のこと花夜って呼んでるもん。

やっと理央先輩だせました…

可愛いです。

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