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不良の兄と、可愛い妹!  作者: 愛依
始まり!
19/37

頼み♡♡

「先輩!いい加減にしてください!!!」

「怒らないで~」

「あー!ちょっとそこ!早く練習して!」


マネージャー生活初日。


最悪だ。


「なんであんた達はそうやって、アホなことしかできないんですか!?」

「俺達がアホだから~!」

「でしょうねぇ!!」

練習試合まで、日にちは少ないのにこのだらけっぷり。

有り得ないから!!

「彩樹ちゃんが『先輩頑張って♡』って言ってくれれば皆やるよ~!な?お前ら。」

「「「はいっ!!!」」」

なぜだ。

そうゆう時だけ声を揃えやがって。


「本当ですか!?ぜっっっっったいですか!?」

「あぁ、勿論。」


ニヤニヤ笑ってる先輩にイラッときた。

もう、知らないからな。


「……先輩、頑張って練習してください♡」


「ッッッッ!!!!!」


上目遣いで、手を合わせてお願いした。

奈寧華に習ったお願いの方法だ。

どうやら効果は絶大だったようで。

みんなは真面目に練習してくれた。

「……馬鹿だけど、サッカーはやっぱり上手いなぁ…。」

思わず、呟いてしまう。

ウチはサッカー強豪校らしい。

今まで負け無しだって、奈寧華が言っていた。

部員がチャラくなければ完璧なのになぁ……。

その思いを飲み込み、私は部室の掃除を始めた。




それから毎回、そのお願いを使っている。

「お願いっ♡♡」

「いい、けどよ?彩樹ちゃん、ノリノリじゃん」

「人は1度嫌なことをやったら、どうでも良くなる様ですよ、先輩」


毎回お願いをやるのは嫌だ。

先輩の反応が面白いとか思ってるのはない。

断じてない。


……多分ね。

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