なんでだよ。
すっかり話し込んで帰ろうとした時。
「お、いたいた。花夜ちゃーん!」
「あ?なんであんたがいんだよ。」
私のテンションは一気に下がった。
「だぁれ?この人格好いい人だね~彼氏?」
「違う。お兄ちゃんの下僕」
すぐに殴られた。
「痛ったい!なにすんの!てか帰ってよ!」
「残念ながら無理だな。涼夜の命令だから。」
「はぁ?お兄ちゃん?なんで。」
「えぇー?涼夜くん?久しぶりに会いたいんだけどー!」
「お、じゃあその美人ちゃんも花夜ちゃんの家行こうよ」
「行くぅー!」
え、何この人たち勝手に話進めてんの?
「ちょっと待ってぇー!」
「なによ。花夜。うるさいわね」
「え、だってさ?もうそろそろ奈寧華帰らないとでしょ?」
「あー、そうかも。じゃあ、今度かなぁー?」
「うん。今度今度。じゃあね、奈寧華!」
「ばいばぁーい!」
なんとか奈寧華を説得して、家に返す。
「ねぇねぇ、あの子可愛いね。ギャル?ギャルにしては化粧薄くて好きだわー」
「帰ってください。あと奈寧華には彼氏がいますよ。」
「あー、残念!じゃあ花夜ちゃんが俺と付き合ってよ」
「嫌です」
あー、誰か助けて。
朱神がウザイ。うるさい。マジで困る。
「ねぇ、どうしてそんな冷たいの?」
「朱神さんが嫌いだからです。」
「ひっどいなぁ~」
うわ、なんかニヤニヤしてる。キモ。
「てか触らないでください。何手を繋いでるんですか。気味悪いです」
手をブンブン降ってみるが、全然離れない。
「花夜ちゃんが逃げるからだよ~。」
「逃げません。離してください」
「やだ。」
せめての抵抗で爪をたてながら家に帰った。
お兄ちゃんが命令したって言うのは本当だったみたいだけど、私が手を繋がれたのをチクったら睨まれてた。
それでもニヤニヤしててキモかった。
「じゃあね、花夜ちゃん。」
「さよなら、もう来ないでください。」
真顔で別れを告げ、私は部屋に入った。




