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「アキさん!お話ですわ!」
「そうよ!お話よ!この変態!」
ソフィーの後を追ってリビングに着いた途端、ミルナとエレンに詰め寄られた。そしてソファーに座らせられ、全員に取り囲まれる。
「ソフィーさんが大人の階段を上ったとか言っていました。アキさん、どういうことですか?何をしてるんですか?詳しく説明しなさい。」
目のハイライトを消して問い詰めてくるベル。アリアやセシル、エリスまでもが般若のような表情で笑っている。うーん、怖い。
「アキ、早く。話す。」
いつの間にかルティアも参戦している。そして隣から頬を引っ張ってくる。相変わらず神出鬼没な子だ。しかしルティアがこんなことをしてくるのは珍しい。
「まあ待て。この駄エルフがなんて言ったか知らないが、俺は被害者だ。」
ミルナ達に一部始終を説明する。
「襲われたのは俺だ。だから無実だ。」
一応アキの説明で全員納得してくれた。というより怒りの矛先が変わっただけだ。今度は全員がソフィーを鬼の形相で睨んでいる。
「ソフィー!あんたなにしてんのよ!」
「そうですわ!ソフィー!はしたないですわよ!」
エレンとミルナが先陣を切ってソフィーに非難の声を浴びせるが、あの金髪エルフはどこ吹く風だ。
「あら、おこちゃまのミルナさんにエレンですね。ほほほ、私は大人になりました!あ、おこちゃまなのは他の皆さんもでしたね。おこちゃまアイリーンベル王女様ですー!」
全力で煽っていくソフィー。よくもまあそこまで出来る物だ。
そして名指しで煽られたミルナ、エレン、ベルがイラってしている。笑顔だが明らかに不愉快な表情だ。漫画なら間違いなく怒りマークがこめかみに出来ている事だろう。
「うふふ、ミルナさん。お仲間さんに対して失礼な言い方をしてしまいますがお許しください。このゴミエルフ、捨てませんか?」
「ええ、王女様。さっきまでは仲間でしたわ。是非今すぐ捨てましょう。」
ベルとミルナが物騒な会話をしている。
収集がつかなさそうなので、とりあえずソフィーを殴って黙らせる。そしてエリスに引き渡す。
「エリス、これを庭に捨ててこい。」
「いーやーでーすー!」
ソフィーが必死に抵抗するが、さすがにエリスには勝てないようだ。
「喜んでなのだ!」
ここまで晴々とした顔でソフィーを捨てにいったのは初めてかもしれない。彼女も今のソフィーには結構苛ついていたのだろう。
「まあ……許してやれ。そして皆にお願いがある。頼むからあのバカエルフみたいに襲ってこないでくれ……・。」
全員に懇願しておく。あれは男としての何かを失うのでやめてほしい。
「大丈夫!言われてもしないから!っていうかできないから!」
リオナが顔を真っ赤にしながら説明してくる。他の子達もうんうんと凄い速度で頷いている。よかった。どうやらあんな暴走するのはソフィーだけのようだ。
「アキ、今から私、食べる?」
「食べません。」
そうだ、忘れていた。ルティアだけはしてきそうだ。この子はすぐにアキの部屋に忍び込んでくる。彼女の性格上、ソフィーのように無理矢理にはしてこないだろうけど、油断は出来ない。
「まあソフィーのように暴走しないならそれでいい……。」
とりあえずソフィーには蹂躙はされたが、彼女の機嫌も直った。終わり良ければすべてよし。アキが何かを失った事以外は丸く収まった。これで憂いなく明日、イリアの召喚に臨む事ができるだろう。




