7
「ではアイリーンで十分に遊んだことだし、話に戻ろう。」
アキがセシルを愛でている間、向こうは向こうでベルを弄って遊んでいた。ベルは直ぐに顔を真っ赤にして騒ぐから弄り甲斐があるのだ。エルミラやルベルシアがベルを揶揄う気持ちが凄くよくわかる。アキもよく彼女でついつい遊んでしまう。まあベルだけじゃなくうちの子達全員に言える事だが。この子達は直ぐ感情を顔に出すから見ていて面白い。そして何より微笑ましい。
「お、お父様!」
エルミラの発言にまたベルが反論しようとするので、とりあえず彼女を
撫でて落ち着かせる。
「あらあら、アイリーンたら、アキさんにすっかり飼いならされてますわ。」
ルベルシアが余計な事を言ってくれた。せっかくうちの王女様を落ち着かせたのだからやめてくれ。しょうがないので、騒ごうとしたベルを無理矢理隣に座らせる。
「ベルは俺の隣にいなさい。」
アキがそう言うと、コクリと頷いて、素直に静かになるベル。可愛いものだ。うちの子達、主にソフィー、からの殺気はもう諦めた。あとで「お話」を聞いてあげればいいだろう。
ちなみにベルの両親はこの光景をみて楽しそうに笑っていた。間違いなくうちの子達を含めてからかうつもりでやっている。質の悪い王と王妃だ。
「それではお話の続きをお願いします。私のほうは基本的に以上ですので。」
こういう時はさっさと話を進めてしまおう。
「ああ、そうだな。まずはアキ君の出してくれた代案についてだが……一言で言うと凄い。」
特に民主制については非常に興味深かったとエルミラが頷く。ルベルシアも感心したようで賛辞を送ってくれる。まあ君主制の国からすれば地球の為政は晴天の霹靂だろう。ただアキはこの国に民主制が合うとは思わない。君主制と併用していくのが一番だろうと考えている。
「だがわしらの世代だけではとても無理だ。この国の事はいずれアイリーンに任せる。もちろんわしらもそれまで出来る限りの事はするが。」
「そうですわね。今のままアイリーンにこの国を譲りたくはありません。」
「ああ、頑張らねばな。そして……アキ君。」
エルミラとルベルシアが短い会話を交わし、アキの方へ改めて視線を向けてくる。
「わしとしては当然結論は変わらない。アイリーンと共に支持させて頂く。出来る事は最大限協力しよう。まあ……可愛い娘の頼みをわしは断る術をしらんしな。」
エルミラが苦笑する。娘は目に入れても痛くないというし、その結論も当然だろう。アキもミルナやアリア達の頼みを断る術を知らないから、その気持ちはよくわかる。まあこの子達は別にアキの娘ではないが。
「それで早速わしから出来る事……というか情報を提供しよう。」
おそらくアキがサルマリアや冒険者協会について言及した時、エルミラが言いかけた事だろう。あのタイミングで口籠ったのだからそれ関連に違いない。
「まずサルマリアやリオレンドの王族は関与しておらんだろ。断言できる。何故なら彼らはアイリス女王陛下と同じような者達だ。わしが保障しよう。なんなら紹介しても構わん。」
つまりサルマリアやリオレンドはシロということか。エスペラルド国王であるエルミラが言い切るのであれば間違いないだろう。しかしエルミラが各国に橋渡しをしてくれるのはありがたい。
「そして協会だがな……こちらもわしは関与していないと断言できる。これはアイリーンにも言ってなかったことだが、協会長とわしは旧知の仲でな。今でも交流がある。」
エルミラの情報に少々驚く。ありがたい情報ではあるが、冒険者協会まで真っ白だとはさすがに思わなかった。そうなるとアキの「協会か国が何か隠している」という推測が完全に間違っていた事になる。勿論何の根拠もない推測だったので、間違っていても仕方のない事だが、ちょっと悔しい。しかし手間がかかると思っていた冒険者協会の事があっさりと判明してしまった。
「ほう、あまり驚かないのだな?」
「驚いてますよ?顔に出ない性質なので……それに私のは根拠のない推測です。間違っている可能性も十分視野にいれておりました。」
ただベルやミルナ達はアキが間違っていた事に物凄く驚いているが。そして何故かアキ以上に悔しがっている。なんでだ。
しかしこのように、彼女達はアキの言う事に絶対間違いはないと信じ切っている。だがアキはそんな完璧な人間ではない。ミルナ達からの信頼は嬉しい事ではあるが、そこまで妄信されて正直困っていた。だから今回の間違いは、アキは絶対でないとミルナ達に知ってもらういい機会になったかもしれない。
「アキさんが読み間違えるなんてびっくりですー……。」
「ほら、でも根拠ない推測だったからよ!」
「うんうん、根拠ある推測なら僕は絶対だと思うよ。」
「私もそう思いますわ。アキさんが間違えるわけありませんわ。」
後ろでひそひそと話をしているうちの子達。どうやらアキの願いは儚く散ったようだ。てっきり「やっぱりアキでも間違う事あるのね」くらいに認識を改めてくれると思ったのに、何故そこでそんなにポジティブ思考なんだ。そこまで信用してくれるのはありがたいが、プレッシャーが半端ないのでやめて欲しい。
そんなことを考えていたらエルミラが口を開く。
「冒険者協会長も紹介しよう。いや是非紹介させてくれ。協会長は現在サルマリアにいるので丁度いいかもしれんな。」
エルミラの申し出は渡りに船だ。協会長まで紹介してもらえるとは思わなかった。だがエルミラがそこまで強引に紹介しようとしてくる理由が気になる。まあそれは今考えても仕方ないからおいておくとしよう。それよりも本当に協会もシロだとなると、イリアは確実に何かを知っていると考えられる。今度は逆にイリアが怪しい。勿論第三勢力がいる可能性は十分にあるが。
「その情報は助かります。また一歩イリアへと近づけました。是非紹介していただければありがたいです。それに合わせて私はサルマリアへ向かいます。」
「わかった、手配しておこう。使いは追って出す。」
エルミラが快く了承してくれる。
これでセシルの母親からの連絡を待つ必要はなくなった。彼女にはイリアが受けた依頼内容を教えてくれと連絡したが、おそらく今の話の流れだと、普通に明記されて返事がくるだろう。協会に怪しいところがないのなら、何も隠す必要はない。まあエルミラの言葉の裏付けとして待つのもありだが、何週間も待つ意味はないだろう。サルマリアへ向かう準備が整うまでに連絡がくればよし、来ないならそのまま出立だ。
そんなアキとエルミラのやり取りを、うちの子達は不思議そうな顔で眺めている。後で説明してやるからと言ってやると、安心したように頷いてくれた。こういう時は全幅の信頼をおいてくれているので助かる。非常に聞き分けがいい。
「エルミラ陛下、一つ質問してもよろしいでしょうか。」
「ああ、構わん。」
「今のお話だと、各国、冒険者協会、魔法組合全てがシロという事になります。もちろんそれに越した事はないのですが……。でもなら何故そんな人達が現在の魔獣政策を続けるのですか?」
この質問に対して隣に座っていたベルが何かを言いかけたが、彼女の膝にそっと手をおいて意思を伝えてやる。ベルは以前、変化が怖いからと言っていた。だがはっきりと王の口からも聞いておきたいのだ。ちゃんとアキの良しは伝わったようで、ベルが小さく頷いてくれた。
「正直、耳が痛いな……。」
エルミラが溜息をついて苦笑する。ルベルシアも似たような表情だ。
「アイリーンも言ったかもしれんが今は一応平和だからな。それを自分の手で壊して改革するのが怖いのだよ。」
やはりベルの言った通りだったか。
魔獣による現在の駆逐システムは、犯罪者というだけで排除される。どんな軽微な罪だったとしても、街外に出たら死だ。エリスのような孤児で、生きるために罪を犯さなければならない場合だってある。街中で衛兵につかまって処罰されるならいいが、それを恐れて外に出てしまうと……魔獣に殺される。勿論犯罪は悪だが、それによって与えられる罰が死でいいのかは疑問だ。地球でも死刑については論争があるし、難しい問題だ。
さらにこの制度だと、一般人でも許可なく街外に出たら容赦なく駆逐される。深く考えずに街の外に出て魔獣に蹂躙された善良な市民も多いだろう。世界単位で見ると平和だが、その為に多くの犠牲が出ているというデメリットがある。それに冒険者を騙して魔獣討伐を行わせているし、Sランクも名誉ある仕事ではなく、ただの犯罪者を殺害する為の道具でしかない。
「アキ君が出してくれた代案だがな、我々では思いつかない。それほどアキ君の世界は凄いという事だ。こんなのを思いつけるくらい優秀だったらとっくに改革進めている。無能な自分が悔しいわ。」
エルミラは少しだけ悔しそうな表情をする。王が感情を外に出すくらいだ。相当歯痒い思いをしているに違いない。
「あとは言い訳にしかならんが、この魔獣政策の根本的な原理がわかっておらん。だからこそ急に魔獣召喚をやめたらどのような影響がでるのかわからなくてな。代々受け継がれてきているというだけで続けているのだ。」
さらにエルミラが言うには、「魔獣召喚を中断すると召喚印が暴走して強大な魔獣が召喚され、世界を滅ぼしてしまう」と言い伝えられているらしい。もちろんそれを検証する事など出来ない。つまり、代々受け継がれてきた方法を継続していくしかなかったというわけだ。
ただアイリスはそんな事は言ってなかった。知らなかったのだろうか。
「ああ、ミレーの女王陛下はまだ若いからな。知識に抜けもあるだろう。」
アキの考えている事を察してくれたようで、エルミラが補足してくれた。確かにアイリスは立ち入り禁止エリアの事は全くわからないと言っていた。視察には行ったが、よくわからなかったらしい。まあ若き女王としてやることも山積みだろうし、彼女の知識不足を責めることはできない。
「それが魔法印を提供した者の嘘だとしても確かめる術はないという事ですね。」
「そうだな。アキ君がもしそのあたりを解明してくれるのであれば助かる。安全だとわかればすぐにでもやめるし、改革を進めたいとも思っておる。」
さらにエルミラは続けて言う。
「魔獣制度を廃止すれば人同士の争いは始まるかもしれないが、今の各国ならいくらでも話し合いで解決できる。昔とは違う。ある意味この犯罪政策のおかげかもしれん。受け継がれるたびに、各王家はどんどん頭を悩ませた。これで本当にいいのかと。いいわけがないと。そしたらいつの間にか馬鹿みたいにくそ真面目な統治者ばかりになっておったわ。」
エルミラは乾いた笑い声をあげる。
だがアキも同じ意見だ。今のこの世界にもう魔獣制度は必要ない。彼らのような統治者がいるのであればもう大丈夫だろう。
「少し残念なのが、魔獣がいなくなれば冒険者は必要なくなるという事だな。冒険者は人気のある職業だから無くしたくはない。わしも王家の血筋に生まれてなかったらきっと冒険者になっておったわ。」
エルミラの言う通り、魔獣制度を廃止すれば冒険者はいらなくなる。討伐する魔獣もいなくなるので、既存の冒険者に仕事はない。仕方のない事ではあるが、やはりアキとしても、出来る事なら冒険者という職業は無くなって欲しくない。むしろ無くなったらアキやミルナ達は無職になってしまう。そうなったらもうベルに養ってもらうしかない。でもそれは嫌だ。ベルなら喜んで養ってくれそうだが、絶対に嫌だ。
だからアキは提案する。無職にならない為にも提案する。隣でベルがムスっとした顔をしているが、無視しよう。どうせ「アキさんが冒険者じゃなくなったら私が養ってあげれます!」とでも考えていたんだろう。
「魔獣がいなくなったら、冒険者には冒険してもらいましょう。私もしたい。」
冒険者なのだから魔獣討伐じゃなくて未知を発見してもらえばいい。この大陸を隅々まで冒険して未踏破のエリアを埋めるもよし、別の大陸を探すもよし。元々アキはこの世界を物見遊山するのが夢なのだからそれを仕事に出来るなら最高だ。
「それはいいですね。あなた、そうしましょう?」
「ああ、それは悪くないな。そのくらい平和になった国をアイリーンに渡したい。」
ルベルシアとエルミラはベルを愛おしい目で見つめる。本当に大事な大事な娘なのだろう。いい家族だ。
せっかくだし聞きたい事は全部聞いておこう。アキは続けて質問する。
「追加でもう1つ聞いてもいいですか?」
「ああ、なんでもいいぞ。」
「魔獣政策は国家機密で、王家にしか伝わっていない。そして一般市民には情報統制している。それでしたら何故Sランクに閲覧禁止文献や立ち入り禁止エリアを許可しているのですか?」
Sランクが対人特化なのはわかる。魔獣が対応しきれない犯罪者を殲滅する為にはそいういった冒険者が必要だろう。それにランク特権を与えるのも別にいい。冒険者最高位なのだから、皆が目指したくなるような特典は設けておくべきだ。だが閲覧禁止文献や立ち入り禁止エリアまで許可する意味が分からない。完全なる情報統制を敷くのであれば、そこは除外すべきだ。
「なるほど……言われてみれば確かに。いやいい質問だ。アキ君の言う通りだな。」
エルミラは納得したように顎に手を当てて、立派な髭をなぞる。
「これも王家の恥だが……今更隠しても仕方ない。正直に言おう。わからんからだ。大昔に冒険者制度を設立させた際、Sランクの特権として既に組み込まれておった。わしらはそれをそのまま受け継いできているだけ。だからわしらにも何故かわからんのだよ。むしろアキ君に言われて不自然だと気づいたくらいだ。」
「はい、まさに王家の恥部ですわ。平和なのだから今のままでいい。私達は考える事を放棄したのです。だからこそ今の今まで気づかなかった。ちょっと考えればわかる事ですのにね。」
ルベルシアがエルミラの言葉を引き継ぐように呟く。
「あまり気にしないでいいと思いますよ。正直そのSランク特権が無くても現状に変わりはないでしょう。」
アキが説明する。情報統制を考えるのであればSランクの特権も調整すべきだが、それをしたところで根本的には何の解決にもならない。もしそれに気づいて特権を除外していたとしても、魔獣制度は結局続く。まあそのSランク特権がなければ、アキは王立図書館でベルに会う事はなかったし、今ここにいないかもしれない。そういう意味では不幸中の幸いとも言える。
「だからむしろ私は感謝してますよ。こうしてベルと出会えたわけですから。」
「ふふ、私達が馬鹿な王族でよかったという事ですね?」
ルベルシアが意地悪い笑みでアキに告げる。
「からかわないでください。でもSランクにその特権を与えている意味、実はあるのかもしれませんね。言い伝えられてないだけで何か意味が隠されているのかもしれません。」
魔法印を提供した者が冒険者制度の内容にまで関与しているのであれば、何かしらの意味がある可能性は高い。ともかくそれは今後調べていくしかないだろう。ここであれこれ言っても結論が出る事は絶対にない。
「私から確認したい事は以上です。エルミラ陛下とルベルシア王妃殿下は何かございますか?」
アキは最後に尋ねる。駆け足で説明したので、きっと聞きたい事はあるだろう。
するとやはり何かあるようで、ルベルシアが口を開く。
「アキさんはアイリーンの事はどう思っているんですか?」
この王妃、ただ単に聞きたい事を聞いてきやがった。違う、そういう意味で言ったんじゃない。
「お、お母様!」
ベルが赤面しているがルベルシアはどこ吹く風だ。
「だって2人は以心伝心ですもの。先ほども視線だけで会話していたでしょう?母親としては娘が連れてきた殿方に興味があるのは当然です。それにお返事次第では国をアイリーンではなくアキさんに任せる事になるかもしれませんもの。さあ、アキさん?アイリーンの事、どう思っているんですか?」
これは答えるまで帰らせてもらえないやつだ。しかし何故、娘が初めて彼氏を両親に紹介したような空気になっているのか。
「ベルは可愛くて、綺麗です。そして真面目で真っ直ぐな子です。優しいし、頼りになる。そんな素晴らしい人間なのに、こんな私を慕ってくれています。いつも私の事を一番に考え、必死になってくれます。私はそんな彼女が大好きですよ。」
アキは正直に答える。
どうせもう外堀が埋まっているのはわかっている。悪あがきしてもしょうがないだろう。全員を受け入れると覚悟したのだから、今更ジタバタするのもかっこ悪い。ベルが望むなら王にでもなんでもなってやろうじゃないか。
「ア、アキさん……。」
ベルが恥ずかしそうにアキの袖口をそっと掴んでくる。耳まで真っ赤だが、凄く幸せそうだ。なお背後からは「今日はいつものやつ長いですよ」的な視線がする。どうやらこっちのフォローも必要そうだ。
「勿論ミルナ、ソフィー、エレン、レオも大好きです。良いところをあげたらきりがありません。後、従者であるアリア、セシル、エリスの事も心から慕っております。」
うちの子達からの殺気が0になる。相変わらずうちの子達はチョロい。こういう言葉を言ってやるだけですぐに機嫌がよくなるんだから。まあそういうところが可愛いんだが。
「あらあら、うふふ。アイリーンを含めてみなさんチョロいんですね?」
このクソババア、何てこと言ってくれる。人がせっかく和やかな雰囲気にしたのを一瞬でぶち壊しやがった。絶対わざとだ。
「アキさん、どうなんですか!私チョロいんですか!」
ベルが睨んでくる。ミルナ達も「正直に答えなさい」と全力で脅しにかかってきた。
「確かにチョロいかもしれません。」
そういった瞬間、アキの周囲から物凄い殺気が飛んで来る。それ怖いからほんとやめなさい。
「でも私が褒めたりするだけで、彼女達はこんなに喜んでくれるんです。こんなに嬉しいことはないですよ。それだけ慕ってくれているということですから。ほんと可愛い子達ですよ。」
部屋の中がほわほわとお花が飛んでいるような空気になる。さっきまでの殺気はどうした。
そんな彼女達の様子をくすくすと笑いながら見ていたルベルシアが「やはりチョロいですね」と視線で言ってくる。今度は口に出さないでくれただけ感謝だろう。実際、この子達チョロいし。
「アキさん、我儘な子ですが、アイリーンの事よろしくお願いします。アキさんになら安心してお任せできますわ。」
「そうだな。アキ君、娘を頼むよ。」
ベルの両親が完全に逃げ道を奪いに来た。まあ逃げるつもりはないが。
「わかりました。お義父さん、お義母さん、今後ともよろしくお願いします。」
こう言えという事なのはわかっている。特にルベルシアからは「お義母さん」と呼びなさいというオーラがひしひしと伝わってくる。さすがベルの母親だ。
「さすがアキ君、よくわかっているじゃないか。」
「ええ。しかしお義母さん……甘美な響きだわ……。アイリーン早く孫を見せなさい。」
「お、お母様ー!」
この母親にして娘あり。この天真爛漫ぷり、ルベルシアは間違いなくベルの母親だな……としみじみと思うアキだった。




