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「そうだな、爺ちゃんも協力ありがとう。色々助かったよ。じゃあ本題だ。結論から言うと話し合いは無事成功した。」
アキは昨日の事件の一部始終を語る。
アキの予想通り、キーリは魔獣制度をよく思っていなかった。そして彼女はそれを何とかしたいと思っていた。だが彼女の立ち入り禁止エリア関連の知識はアキと同等レベルで、何をしていいか分からず、とりあえず法を施行している王族暗殺に踏み切ったとベル達に説明する。それに加えて、彼女が魔獣制度を知るにあたった経緯、そして知った後にどんな行動を取ったのか、現在に至るまでのキーリの一連の動きを全て伝えた。
「名前はキーリ。偽名だけどね。」
「なるほどの……面白い、いや興味深い話じゃの。」
爺さんの呟きに同意するように頷くベルやアイリス。
「つまりイリアはサルマリアの依頼を受けたという事だ。そして依頼主は国か協会。ベル、聞きたい事がある。」
「はい、アキさん。」
「国が指名依頼を発行する場合、依頼主は『王家』と記される?それとも依頼主は冒険者協会として偽る事があったりするのか?キーリはサルマリア冒険者協会で依頼を受けたと言ってたけど依頼主はわからないんだってさ。」
「い、いえ……そんな事はありませんよ?依頼主は必ず記載されているはずです。ただ王家の場合は指名依頼を発行したとしても、協会に一任して冒険者と直接会わない事も多いですが。」
ベルが「不思議ですね」と手を顎に当てて悩んでいる。
どうやら王家からの依頼とはいえ依頼主を隠蔽する事はないようだ。ただ必ずしも依頼主として冒険者と会うわけではない。普通の指名依頼なら依頼主と冒険者が依頼の最終確認を対峙して行うが、それが省略されている。まあそれは仕方のない事だろう。王族は忙しいだろうし、協会に全てを一任してしまうのも頷ける。
「ベル、不思議でもなんでもない。」
「そ、そうなんですか?」
「うん、それは単純にキーリが確認しなかっただけだ。」
「な、なるほど。そんな人なんですね。」
どうせキーリの事だ。なんかそんな気がする。あの子なんかそういうところ無頓着っぽいし。それに隠蔽してないのであればなんら問題はない。
「あとはサルマリアに行った際、王家に聞けば済む事だ。大きな問題ではないだろう。」
消去法で絞り込めるからすぐにでも依頼主は突き止められそうだ。
「とりあえずキーリから得た情報については以上だ。キーリには予定通り月夜の森の調査を依頼した。そしてその情報を元に、立ち入り禁止エリア内の魔法印を解析する。俺は一旦エスペラルドに戻り、セシルの母親からの手紙を待って、サルマリアに行く。今後の予定はこんなところかな。一応この話は今日の夜、ミルナ達にもしておく。イリアではなかったのだから問題ないだろう。」
特に反対意見は出ず、みんな妥当なとこだろうと納得してくれた。これで今後の予定も大方固まった。ミレーでやる事も大体片付いたといえる。残り数日はのんびり出来そうだ。エスペラルドに帰ったらまた忙しくなるし、少しばかりの休日を楽しんでも罰は当たらないだろう。
「質問はある?」
「あの……!アキさん!キーリさんというのはどういう人でしたか?」
ベルが教えてくださいと尋ねてくる。いくら協力を取り付けたとはいえ、ベルやアイリスを襲撃した人物である事には変わりはない。多分、キーリがどんな人間なのか気になるのだろう。
「それは言い忘れていたよ。ごめん、ベル。ありがとう。」
「い、いえ!夫を支えるのはするのはつ、つ、妻の役目です!」
好きだなそれと呆れる。どうやらベルは自分の事を「妻」と呼ぶのが気に入ったらしい。ほんとこの王女様は……・。まあ幸せそうだからいいか。
とにもかくにもキーリの事だ。実際アキも伝え忘れていた。それにキーリの事でベルとアイリスに確認しておかなければならない事もある。
「キーリは優しくて真面目。」
アキが自分自身を刺した時、駆け寄って心配してくれた。これだけでも優しい人物だとわかる。そしてキーリと話した限り、王族暗殺に関しても、魔獣制度をよく思ってない正義感から動いてはいるが、本当に殺していいのかわからず迷っていた。つまり真面目で真っ直ぐな人物だといえる。出来る事ならキーリは誰も殺めたくないのだろう。
「これが俺の観察したキーリの人物像。そして快く協力してくれると言ってくれた。キーリが裏、俺が表で動く。予定通りだね。その前に1つだけアイリス女王とベルに確認しておきたい事があります。とても重要な事です。」
ベルとアイリスは「何でもどうぞ」と真っ直ぐに見つめてくる。
「2人はキーリを罰しますか?許しますか?」
そう、これは絶対に確認しておかなければいけない事だ。キーリは王族暗殺を直接実行していない。だが計画はした。その時点で反逆罪で処刑されてもおかしくない。彼女と協力する以上、この2人がキーリに対してどういう感情を持っているかは聞いておかねばならない。
「許します。というより怒っていません。王族襲撃は許される事ではない。でもその王族がさらに許されない事をしているのですから怒る資格はありません。」
「私も女王陛下に同意見です。キーリさんのお怒りはもっともです。王家が不甲斐ないから駄目なのです。それにキーリさんは直接手は下していません。」
アイリスとベルは迷う事なく即答してくれた。実行犯は駄目だけど、キーリは許してくれるそうだ。まあ実行犯は自分の欲の為だけにベル達を殺そうとしたのだから仕方ない。その点キーリは自分の利益の為ではなく、この国を何とかしたいという正義感で動いた。その違いだろう。
予想通りだ。アキもこの2人ならそう言ってくれると思っていた。
「そうじゃの……きっと以前にもその子のように反感を持つ人物はいたじゃろ。」
「爺ちゃんの言う通りだね。そして今まではその人物は処分されていた。」
アイリスとベルが申し訳なさそうに目を伏せる。秘密保持の為、王族としてやらなければいけない事だった。それが例え人道的に間違っていても。
「ほほ、過去の事を言ってもしょうがないからの。もうそういう事をしなければいいんじゃ。」
「そうだな。俺がさせないから安心しろ、ベル。」
隣で落ち込んでいるベルをそっと撫でてやる。それが心地よかったのか、ベルは目を細めて微笑んだ。そして「頼りにしてます」と小さく呟いた。
「アイリス女王とベルが許すという事なので安心しました。キーリの交渉術、そして隠密性は有用だ。影としては最高の人材だと思う。」
「そうね、閲覧禁止文献の保管庫に侵入出来るんだもの。相当隠密に長けてないと無理だわ。」
感心したようにエリザが尻尾をゆらゆら揺らしている。いちいち可愛い尻尾だ。でも気が散るからやめて欲しい。考えがまとまらない。
「ベル……俺はやはりこの尻尾の誘惑魔法には勝てそうにない。」
「アキさんの考えがまとまらないのは大変です。捥ぎましょう。」
真顔で答えてくるベルが怖い。どうやらアキの尻尾に対する執着はどうにも出来ないと諦めて、尻尾自体をどうにかする方向にシフトしたらしい。
「なんでよ!?おかしいでしょ!捥ぐのはやめなさい!大体私の尻尾にそんな魔法かかってないわよ!」
エリザは尻尾を必死に隠そうとしている。だが安心して欲しい。そんな事はアキが命を賭してでもさせない。
「大丈夫だ、エリザ。本体の尻尾だけは何があっても守ってやる。」
「本体じゃないわよ!?本体はこっち!こっちよ!ちゃんと私を守ってよ!」
「ほう、エリザは俺に守られたいんだな?」
「ち、ちが……!そ、そういう意味じゃないわよ!」
顔を真っ赤にして丸まるエリザ。今日も無事羞恥は限界突破したようだ。
「アキさん、いい度胸ですね。ええ、それはもう本当にいい度胸をしています。さあ今すぐ『お話』です。」
いつの間にかベルがアキの前に仁王立ちしている。もの凄い真っ黒なオーラがベルの周りから立ち昇っている気がする。うちの王女様怖い。どうやら「今朝ベルを娶ると言ったばかりなのに、数時間で別の女を落とそうとした」のが駄目らしい。
まあエリザも復活するのに暫くかかりそうだし、付き合ってあげよう。
そこから30分くらいねちねちとベルに文句を言われた。アイリスや爺さんの前で。しかも質が悪いのが、この2人はにやにやしてアキがお説教されているところを見ていた。絶対こいつら楽しんでやがる。
「ふう、これくらいで許してあげます。」
ベルが満足気な表情を浮かべる。お話出来てスッキリしたのだろう。
そしてアキの隣に座り、嬉しそうに腕を絡めてしなだれかかってくるベル。どうやら言いたい事は言えたので、今からは甘えん坊モードらしい。さっきまで不機嫌だったのに……本当に自由な王女様だ。
「まあベルが幸せそうだからいいけどね。」
「はい!」
満面の笑みで頷くベル。
「ほほ、すっかりアキの虜じゃの。」
「誘惑魔法使ってるのはアキさんの方ではないですか?」
爺さんとアイリスが揶揄ってくる。これは分が悪い。さっさと話題を変えてしまおう。
「えっと……うーん。そうだな……。」
何かいい話題はないものかと逡巡しするアキ。
ふとキーリを呼んでみようと思い立った。何故か今呼べばいるような気がしたのだ。それにキーリがいるなら紹介も出来るし丁度いい。
「キーリ。」
少し大きめの声でキーリの名を口にする。
「なに?アキ。」
背後から声が聞こえた。
アキに背中を合わせるようにして、小柄な外套の人物が、アキの座っているソファーの後ろにいつの間にか立っている。
突如現れた人物にベル、エリザ、アイリスは唖然としている。いきなり現れたのだから彼女達が驚くのも無理はない。ちなみに爺さんは少し眉を動かしたくらいであまり動じていないようだ。さすがは爺さん。
「キーリがいるような気がしてな。」
「凄い。大抵誰も気づかないのに。さすがアキ。」
「一連の話は聞いていたか?」
呼んですぐに出て来たという事は、多分聞いていたはずだ。
「聞いてた。女王や王女は確かにアキやオレと同じ。でもどうでもいい。」
とりあえずアキはキーリを紹介する。
「アイリス女王、ベル。彼がキーリ。俺の影の協力者。」
キーリが「オレ」と言った以上、それを尊重してやらねばならない。彼女が自らを女と明かさない以上、アキは彼女の事をこれ以上言うつもりはない。それにキーリは言った。信じるのはアキだけだと。ならその信頼を裏切るわけにはいかない。
さらにキーリはベル達の事をどうでもいいと言った。つまり彼女達が何を考えていようが関係ないという事だ。キーリはアキだけを信じて、魔獣制度廃止に協力してくれる。彼女にとってアキの意見以外はどうでもいい、そういう意味だ。
「あの、キーリさん……どうでもいいとは?」
ベルにはその意味が分からなかったようで、キーリに尋ねる。
「オレはアキ以外信用しない。王女でも女王でも関係ない。オレはアキだけに協力する。それだけ。オレは誰も信じない。どうでもいい。」
キーリはそれだけ言うと口を閉ざす。それ以上は答えるつもりは無いという事だろう。
「しょうがないですね。彼をこんな人にしてしまったのは我々です。」
「ええ、悲しい事ですが。私達王族の責任です。」
アイリスとベルはキーリをそれ以上追及したりする事はなく、ちゃんと理解を示してくれた。
「いい王女と女王だろ?この世界はまだ捨てたもんじゃない。」
キーリに小声で囁く。
「そうかも……。」
小さく耳元で呟くように返事をするキーリ。
「キーリ、急に呼び出してごめん。」
もういいだろう。影であるキーリをあまり表に出しておいても仕方ない。
「うん、またね。」
キーリはそれだけ言うと急に気配が消えたように居なくなった。まるで初めからいなかったかのように忽然と姿を消した。本当に彼女の隠密性は素晴らしい。気づける人間は早々いないだろう。
「ほほほ、あれは凄いの……アキ。いい影じゃの。」
「うん、俺も思うよ。最高の協力者だ。」
さてキーリ紹介も済んだので次だ。
「予定通り月夜の森の調査報告はアイリス女王にしてもらいます。ただ直接の接触はないでしょう。多分手紙を部屋に置いていく形で報告が来ると思うので、直ぐに俺宛に連絡をお願いします。」
「わかりました。彼の腕なら王城への侵入も余裕でしょう。許可します。」
「キーリそのまま聞け。今のでいいか?調査期間はどれくらい必要だ?」
アキは虚空に向かって話しかける。「そのまま」と言わなければ律儀に出てきてくれる気がしたのだ。真面目な子だからな。
「うん、大丈夫。……2週間でなんとかする。」
部屋のどこからかキーリの声が聞こえる。しかし虚空に向かって話すのは、どこか不思議な感じがしてしまう。
「わかった。報告は適宜アイリス女王にしてくれ。調査終了したら俺に会いに来い。キーリなら俺の居場所を特定するくらい余裕だろ?」
「問題ない、頑張る。」
これで打ち合わせは大方終了だ。最後にレスミアでの拠点について。
「爺ちゃん、アイリス女王。相談があります。」
「なんじゃ?」
アキは2人にレスミアで屋敷が欲しい旨を伝える。今後もアイリスと色々話す必要があるし、キーリが活動する拠点もいる。それに魔法学校の生徒達やエリザにも会いに来る約束をした。常にベルを連れ立ってミレーに来られるとは限らないので、自分が自由に使える屋敷が欲しい。
「手頃な物件があれば紹介して欲しいです。出来れば魔法学校の近くで。」
「わしは構わんぞ、いかがですかな女王陛下。」
エスタートがアイリスに確認する。女王に異論がないなら爺さんに紹介して貰えばいいだろう。
だがアイリスは何か考えがあるのか、ソファーから立ち上がり、学園長室の窓際まで歩いていく。
「アキさん、あそこを見てください。」
アイリスが窓の外を指差す。
何のことかと思い、アキも窓際へと移動し、アイリスの指を差す方に目を向ける。
「なんですか?」
「あのお屋敷が見えますか?赤い屋根の隣のお屋敷です。」
「はい。」
確かに赤い屋根の屋敷の隣に、そこそこ広い屋敷が見える。庭も広くて立派な屋敷だ。ミスミルドで爺さんから貰った屋敷くらいの大きさだろうか。学業地区に隣接しており、居住地区の隅に建てられている。ここへのアクセスが容易な最高の立地。あれを売ってくれるという事だろうか。
「アキさんに差し上げます。自由に使ってください。」
「いえ、それは……買いますよ。」
まさかくれるとは思わなかったのでアキはつい遠慮してしまう。
だがアイリスは「違います」と首を横に振る。なんでも闘技大会で彼女の命を救ったお礼だと言う。そんな大袈裟なと思うが、アイリス曰く、そのくらいの事をアキはしたらしい。あの屋敷が数件買えるくらいの金銭を報酬として出してもおかしくないのだとか。そういうものなのだろうか。よくわからない。
アキは困惑してベルを見るが「そうですよ、そのくらいの事をアキさんはしたんです」と微笑んでくれた。まあベルがそう言うなら貰っておこう。女王がくれるというのだから断るのも失礼だろう。
でも本当にいいのだろうか。お礼はもう既に貰っている。
「でもペット貰ってますよ?」
「ねえ!あれ本気だったの!?冗談よね!?アキ君!冗談って言いなさいよ!」
「あら、確かにそうですね。では追加報酬ということで。」
エリザを完全に無視して話を進めるアキとアイリス。
「無視しないでよ!お願い!ねえってば!」
「ふふ、よければエリザの事もよろしくお願いします。」
「はい、喜んでよろしくします。」
アキはエリザの事は気に入っている。頼りになるお姉さんだ。だからエリザがアキと居る事を望んでくれるなら喜んでよろしくしよう。ただ彼女の場合、組合長や学園長という仕事があるので、レスミアから離れることは出来ないだろうが。
「ばか!よろしくってなによ!」
エリザは顔を赤くして怒るが、どこか嬉しそうだ。
「エリザ、俺はずっとレスミアに居られるわけじゃない。あの屋敷の管理任せていいかな?たまに掃除しに来てくれるだけでいいからさ。」
キーリにもお願いした事だが、キーリはずっとミレーにいる訳じゃない。月夜の森の調査が終わったらアキに合流する。なのでエリザが管理してくれるならそれに越したことはない。
「べ、別にいいわよ?……でも……えっと……私もあそこに住んでいい?」
「うん、エリザがそうしたいなら全然いいよ?」
まさかの提案だったが、エリザであれば断る理由も別にない。それにそんな上目遣いで甘えるように頼まれたら断れるわけがない。許可したらしたで尻尾を千切れんばかりに振って喜んでいるし。本当にこの猫さんはお姉さんと思えないくらいに可愛い。
アイリスもその様子を見てどこか満足気だ。爺さんも「ほほほ」と笑いながら成り行きを見守っている。ただ平和なのはここまで。
うちの王女様がそれを黙って見ていられるわけがない。
「アキさん。早速現地妻ですか。そうなんですか。『お話』です。座りなさい。」
「ええい、暴走すんな。」
ベルを引っ叩く。現地妻とかよく知ってるなと呆れる。
「いたっ……!だってー!アキさんのばか!」
口を尖らせてすっかり拗ねてしまったベル。
まあ彼女の言う通り、意図的ではないにしろ、あっちこっちで女性を落としている自分が悪いのはわかっている。節操ないと言われても仕方がない。そんな俺をなんだかんだ許してくれるし、慕ってくれているのだからベルには感謝しかない。
「アイリス女王。改めてお礼申し上げます。謹んで屋敷を頂戴いたします。」
「はい、有効に使ってください。」
一応ミレー王国女王からの賜りものだ。ちゃんと礼を述べておく。流石に「サンキューな」程度で済ませる訳にもいかない。
そして屋敷も無事決まったので、キーリにも声を掛ける。
「キーリ。度々すまん、そのまま聞け。」
「なに、アキ。」
アキは再度虚空に向かって声をかける。すると直ぐに虚空から返事が返ってきた。何度やっても慣れそうにない不思議な感覚だ。
「あれが俺の屋敷だ。ミレーにいる間はあそこを自由に使いなさい。」
「わかった、ありがとう。」
これで共有事項は全て網羅出来ただろうか。そろそろ話を締め括るかとアキは最後に確認をする。
「他に何かある?」
「そうじゃ、あの貴族はどうするかの?」
ああそうだ、それがあった。キーリが唆した貴族の処理があった。
「ああ、そうだね。必要なら俺が始末してくるけど……どうでしょうアイリス女王。」
「いえ、さすがにアキさんにそこまでお願いできません。唆されたとは言え、選択したのはその貴族自身。反逆罪としてミレーの方で片付けておきます。」
アイリスがそういうのであればアキに異論はない。ミレー王国に任せてしまっていいだろう。
他に質問は特に無いようなので、これで解散だ。それに時間的にもそろそろお昼。午後からはこの学校での最後の授業がある。さすがに遅刻はできない。
今日で講師依頼も終わり。少し寂しいが、仕方ない。最後までしっかり先生して来よう。




