3/6
第3話 覚醒
「りゅ、龍!?」
冷花は状況が呑み込めず呆然とする。父である昌弘も同様だ。
しかし彼も大人である。すぐに我に返り娘の手を引く。
「冷花、おい冷花!!逃げるぞ!!」
「っ!!うん!!」
そうして二人は走り出す。
しかし影は逃げることは許さないとでも言うかのように回り込む。
そして尾と思われる部分を一振りする。
「ぐぁ!?」
「きゃっ!?お父さん!!」
昌弘は動かない。
実は気絶しているだけなのだが、気が動転している冷花は気が付かない。
影がゆっくりと近寄って来る。
冷花の瞳が絶望に染まる。
影が大きく口を開ける。
「い、いや……誰か、助けて……」
助けを求めるが、答える者はいない。
「い、や……」
そこで、冷花は気絶してしまう。
影が遂に彼らの場所に辿り着く。
大きく口を開け、顔を近づける。
そして、先程倒れていた少年が立ち上がっていた。
「レイカに何してんだよ、お前」
龍の力とかかっこいいですよね。
読んでくれてありがとうございました。




