2/6
第2話 遭遇
懐かしい声がした。
何度も聞き、耳に染み付いていたその声。
心地良くて、聞くだけで幸せになれた声。
『――いじょうぶ!?大丈夫!?』
俺が、守りたかった声。
あの子の、名前は……。
「……レイ、カ」
そして、俺はその名を呟いた。
「……レイ、カ」
その子は突然呟いた。
「レイカ……?どうして私の名前を……」
彼は確かに『レイカ』と言った。
気にはなったが、流石に何かの間違いだろうと冷花は思うことにした。
「冷花、取り敢えず神社に運ぶぞ」
「う、うん分かった」
昌弘が少年を抱えて立ち上がる。
しかし、彼らは気付いていなかった。
後ろに靄のように漂っていた影の存在に。
「よし、行くぞ」
「うん……」
冷花がふと祠を振り返る。そして影に気づく。
「お父さん、あれ……」
「どうしたんだ?なっ!?」
その瞬間影が彼らに襲い掛かった。
その影は、龍のように見えた。
遂に龍が登場しました。
不定期投稿なので時々見てくれるとありがたいです。




