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地獄の使者はモテたいです!  作者: カネキ
act.8 エルヴァスティ王国

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第77話 宴会しようぜ その2

俺は、宴会大好き。

美味しい肴に酒。

そして、楽しい仲間達。

最高じゃないか。

 サニーが殺しかけた王子のご機嫌を取る為に行った宴会が続いている。

 まぁ、ルーカス王子の歓迎会も兼ねて皆で楽しもう!

 懸念してたオールストレーム領が王国に没収されるって件もなくなったみたいだし、万事順調なり!

 みんなベロンベロンに酔っぱらって楽しそうだぜ!

 俺ももっと楽しむのだ!


「ライネ~~、キスしよう」

 俺は、ライネに抱き着いた!

 んーー、可愛い顔じゃのう!

「もう、しょうがないな… ん」

 俺は、ライネとキスした。

 だって、ライネが可愛いから。

 あんな銀髪の女よりライネの方が可愛いもんね!

 王子に見せつけてやったぜ。

「もう、ライネばっかりズルい!」

「そうだな、ペトリ。 差をつけるのは良くない!

 って事で、お前ともキスだ!」

 どうだ、王子! ペトリは美形だろう?

 セリアは確かに綺麗だし巨乳だけど、俺の奥さんも負けてないぜ!

 胸は、ぺったんこだけど、綺麗なペトリに可愛いライネ。

 最高だろ?

 

「お前、ボリスがいるのに、そんな女達と…… この浮気者め!

 ボリス、こんな奴と一緒に居る事なんてないぞ、一緒に王都に帰ろう!」

 王子が俺を非難しやがった。

「馬鹿め、ライネは男だ! へへーーんだ。

 それに、ペトリも男。

 ボリスも俺の嫁さんだし、そこのラージャも俺の嫁!

 どうだ、羨ましいだろう?」

 ちゃんと間違いは訂正しなければならない。

「お前って奴は、ホントに頭がおかしいよ…… この男色家め!」

 悔しいのか王子がそんな些細な事を喚きやがった。

 やだね、男の嫉妬は。

 ホントは、羨ましくって仕方ないのだろう?

 だって、俺の奥さん、最高だから。


「我は、女なのじゃ!」

 また言ってる。

 ラージャが抗議の声をあげたが何時もの事なので、俺は無視。


「ラージャ様、美味しいです」

「おお、カイン。 コップが空なのじゃ! 我がジュースを注いでやるのじゃ」

「僕にも、ラージャ様!」

「クアラもか? 解ったのじゃ!」

 俺にもっと文句を言いたそうな顔をしていたラージャだが、カインとクアラにジュースやお菓子を与えに走って行っちゃた。


「ルーカス王子、申し訳ありませんが、儂は、このカズ君を愛しているので、この地を離れることが出来ません」

 ボリスが王子に頭を下げてい…… 違うだろ?

「あー、あー、そんな事をいちいち気にすんなって!

 ボリスがどう生きようが、ボリスの自由なんだから、いちいちコイツに頭なんて下げる必要なんてないからな!

 王都になんか行くかよ、バカって言っときゃいいんだよ! なぁ、王子」

 ボリスは堅苦しい考えを捨てるべきなのだ。


「カズヤ…… お前、ホント、失礼で無茶苦茶な奴だな

 俺に向かって、コイツとかお前って」

 自分でコップに酒を注ぐ王子に言われた。

 だってお前の部下でもなんでもないもん、俺。

「そうだ! 貴様は、ルーカス王子に向かってあまりに失礼だぞ!」

 胸をブルンブルン振るわせてセリアに抗議されて、思わずほっこりした。

 フフフ……


 あっ!

「コラッ! サニーそれ以上ユリアナちゃんに近づいたら殺すからな!」

 サニーが舌打ちしてユリアナちゃんから距離を取った。

 まったく、ちょっと目を離すと、あのロリコンは……


「俺はな、一度死んだんだ。

 だから、生き返った今、好きに面白可笑しく過ごしたいんだよ」

 俺も酔ったのか、ペロッと王子に言った。


「生き返ったって、ホントにイカれてるぞ、お前!

 でも、そんな馬鹿な事いって好き勝手してるんだから羨ましいとは思うぞ。

 ……俺も、国なんて捨てて好き勝手生きれたらなぁ」

 王子ったら、んなバカな事いっちゃって。

「あのな、好き勝手するってのも大変なんだぞ!

 それなりに努力してるから出来る事であって、お前みたいなボンボンには無理。

 大人しく王子でもしてろ、バカ」

「貴様! 王子をバカとは何事だ!

 ルーカス王子は立派なお方だ!」

 セリアがキャンキャンと…

「お前、うるさいよ。

 そんなんじゃ、王子に嫌われるぞ! もっとよく考えて発言するように心がけろ!

 感情でものをいうんじゃねぇ! 俺のように思慮深い人間になれ!」

 呆れて俺は言った。

 セリアが驚いた表情をしているが、普通に考えてそうだろう?


「王子? 王子は、セリアの事を嫌いになりますか?」

 セリアが王子を上目遣いで聞い…… 羨ましいから、やめろ!

「お、俺は、セリアを… いや、ちょっと飲みすぎだぞお前!」

 王子がセリアに言った。

 って、は?!

 王子? お前は馬鹿か? ちゃんと言ってやれよ!

「お前な、こんな綺麗な女性、俺がこの世界に来てから見てきた中でもかなりの上位だぞ! いや、女の中で一番かもしんない。

 ソレを、お前…… お前は、セリアの事どう思ってんだよ? 好きならちゃんと好きって言え、バカ」

 呆れた。

 こんな綺麗な女が、お前如きに好意を抱いてくれているのに、何考えてんの??

 真正のバカなの?

「そ、そんな事、お前に言う事ないだろう!」

 王子が顔を真っ赤にして俺に言った。

 いや、なんだと、この野郎!

「王子、どうなんですか!」

 俺が王子に抗議しようとしたら、セリアが王子に聞いた。

 酒の力を借りて勇気を出したんだ。

 なんでもいい、それでいいんだ。

 思ってる事は口に出さないと!

「おっしゃ! セリア、頑張ったな!

 そんじゃ、お前は、それにどう答えるんだよ? え、王子」

 俺が言うと、王子が俯いた。

 そんなもん、考えるまでも無いだろうに、バカめ!


「俺は… 何とも思ってなかったら、こんな辺境に連れてこん!」

 王子がそっぽ向きつつも言った。

 ほんと素直じゃない、ちゃんと言えばいいのにな。

 セリアが可哀想だぜ……


「王子…… セリアは、王子をお慕い申しております!」

 え?

 セリアが王子に抱きつ来やがった。


 ゴクリ……


「……くっ」

 巨乳がむぎゅって…… く、くそっ! 羨ま…


「はっ!」


 殺す勢いのライネ、ペトリ、ボリスの俺への視線!


「はは…… いや、別に羨ましいなんて思ってませんよ、ハハハ嫌だな、ハハ……」

 言い訳したんだから、その疑いの目はやめてね。



「セリア、俺は、お前が好きだ。

 だが、俺の身分では周囲が許さないだろう……」

「セリアは、そんな事は望みませぬ、お側に置いて下さるだけで十分なのです。

 ずっと、ルーカス様と共にある事だけで幸せです」


「……」

 なんだソレ?


「くっだらねぇな! お前、この国で一番偉くなんだろ?

 一番偉い奴に文句言う奴なんていんのか?

 文句言われたとこでどうなるよ、お前が一番エライんだから気にすんな!

 そんなもんな、好きな女と一緒になんのに文句あんのかこの野郎って言ってやれよ!

 女を守るのが男だろ!」

 男らしく先輩妻帯者として俺は王子に言っ

「お前の嫁、男ばっかじゃねぇか!」

「なんだと、この野郎!」

 俺が良い事言ったのに、王子の野郎、即座に言い返しやがった。


「王宮にもいろいろあんだよ…」

「そうなの?」

「そうなんだよ」

 王族ってのも面倒くさいもんなんだな。

 言った王子の寂しげな顔。

 俺は、この世界に来て、好きな人と一緒になれた。

 普通なようで、幸せな事だったのだ。

 でも、やっぱ好き同士なら、一緒になりたいよな……


「……そんなん気にすんな。

 文句言う奴等なんて、力でねじ伏せろ。

 そんな事も出来ない奴に諸侯もついてこないだろ?

 力の無い王の下じゃ国民も安心して暮らせないんじゃないか?」

 いや、なんとなくそう思ったから言った。

「……」

 王子が黙っていた。

 まあ、俺が単純に思った事だし、気にすんな。

 俺は、王子のコップに酒を注いでやる。

 王都、王宮の事なんて知らんが、ここに居る時くらい飲んで楽しめ。


「……そんな簡単じゃねぇよ」

 俺が注いだ酒に口をつけた王子が言った。

 そりゃそうか。

 そうだよな。

 そんなもんだ。

 でも、気にすんな、ここは、王宮でも王都でもない、オールストレーム領だからな。


「あのな、ルーカス。

 俺が、お前の後ろ盾になってやっから、今日は、難しい事なんて考えないで飲め、飲め」

 俺は、王子に酒を注ぐ。

 セリアにも注いでやる。


「カズヤ、お前がか? ハハッ、そりゃいい」

 笑って王子が酒を呷った。

 俺の事なんか頭のおかしい野郎だって思ってんだろうな。

 まっ、普通そんなもんだ。

 気にすんな。

 何事も、楽しんだもん勝ちだって事だ。


「俺は、お前等のいう、天才だから、ドーーンと大船に乗ったつもりでいろーー!

 ウヒョーー! もっと酒持ってこーーい!」

 俺も皆も、宴会を楽しんだのである。



 ……外で王子を待つ兵士達の事をすっかり忘れているカズヤ達であった。

外で待つ兵士達に悪い事をしてしまった。

ちゃんとホテルに入る様に指示していなかった王子が一番悪いな。

それと、オスモ達だ。

この屋敷の所有者はオスモだから。

って事で、俺は何一つ悪くないが、人が良いので悪いなと思っちゃったわけだ。

って事で、次回も、乞うご期待!

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