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地獄の使者はモテたいです!  作者: カネキ
act.6 オールストレーム領

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第52話 嫁の実家に行こう

仕事を終えた俺は、ライネ達と自宅へと向かう。

車を取りに行くためだ。

みんなを待たせて俺一人で行っても良いのだが、一緒に居たいから嫁達も一緒に家に帰るのだ。

 フジノの町で軽く昼食を済ませた俺達は、自宅に戻ってきた。

 ライネの実家に行くのに自動車で行くからな。

 って事で、車庫にある俺の愛車のトラックに乗り込む俺達。

 ダブルキャブで6人乗りだから余裕だぜ!

 運転席に俺、助手席には、ラージャ、後ろにライネとペトリが座っている。

 通常家族でドライブの場合、小柄なラージャが後ろに乗って三人掛けするのだが、今日は前に座らせた。

 喜びたまえ!


「みんな、シートベルトをちゃんと着け…… ラージャは既に着けてるな。

 ライネもペトリも後部座席だけどちゃんと着けるんだぞ!」

 いくら安全第一の俺でも事故が無いとは言い切れない。

 大事な嫁達が不慮の事故で怪我したりしたらダメだからな、ちゃんとシートベルトの着用を促した。


「……」

 ラージャは何時まで経っても俺の運転が信用できないらしく率先してシートベルトを着用している。

 完全に俺の事を信用していないな、コイツ。


「そんじゃ、行きますか」

 俺は、燃料満タンのトラックを走らせる。

 トラックを購入して、コイツでライネの実家に行くようになってから移動が楽になった。

 片道に自転車で4時間程度かかっていた行程も車で行くようになってから1時間かかるかかからないかで到着出来るようになったのだから。


ブロロローー……


 俺の家の敷地を出発したトラックは、正門に向かって走る。


 皆の為に自費で町の発展に貢献してきたが、俺は聖人君子でもないので自分の為にちゃんと金を使っているし、贅沢もさせてもらっている。

 俺の家の敷地なんかすっごい広いからね。

 無駄に広い敷地の我が家は、増築改築を繰り返し要塞のようになってしまったが広いし、使用人の皆さんがいるので快適。

 金はかかったけど、ラージャ、ライネ、ペトリ、ボリスの旦那として恥ずかしくないとこを見せる為なので惜しくない。

 極端な話、支配地域の事なんかより、嫁の笑顔が見たいから頑張ってるんだよ、俺は。

 嫁達が笑って充実した毎日を過ごしてくれると嬉しい。 それが俺の幸せになるのだ。


「カズヤ様、昨日は激しかったです! 恥ずかしかったですよ」

 ペトリが後ろから言った。

 何を言い出す?

 お前と俺の夜の営みを他の嫁の前で言われるのはちょっと……

「ハハハ…… ペトリ、次回は自重するからその辺で」

 俺は変な汗をかきながらペトリに言っ

「カズヤさんは、僕との時は、全身舐めてくれてますよね!

 何時間も僕のを……」

「うん、ライネ、その辺で」

 ライネがペトリに対して対抗意識からか言い出したので制した。

 これ以上は18禁になってしまうし俺が恥ずかしい。

 どっちも可愛いからそれ以上は許してください。


「おい、変態、門が近くなってきたのじゃ」

 ラージャの言葉通り正門が近くなってきたので運転席の窓を開けた。


ブロロローー……


「ご主人様、本日はどちらへ?」

「ああ、下の町へな、それと何時ものライネの実家だ」

「そうですか、奥様方もお気をつけて」

「ありがとな」

 門番のオーガとのやり取りを終え、開かれた門を出て行く。

 ホント、オーガもゴブリンもオークも働き者だ。

 こっちがやるべき方向性を示してやると全力で取り組むし対立より対話すればこの世界も凄く発展していくと思うんだけどね。


「カズヤ様、獣人や人間のメイドと遊ばれるの控えてください。

 秩序が乱れますし、他に頑張ってるメイド達に示しがつきません」

「いや、ちょっとキャッキャしてただけで、ウフフな事など何も……」

 イチャイチャしただけで、まだ行為に及んでないのにペトリにバレてた。

 嫁さんヤキモチ焼くから秘密だよって、メイド達に口止めしてたのに……


「え、エッチはしていないから」

「当たり前です!」

 ライネの声に肩をすくめた。

 浮気はダメだと分かっちゃいるが、 ……お、女の子とも一回くらいしてみたい。

 絶対に口に出せないけど。

 うん、怖くてライネの顔が見れない。

 お金を権力を手に入れた男が、可愛い女の子に囲まれていたら、ちょっと手を付けたくなるって仕方がない自然の摂理だと思うのだが、言ったら確実に最低だと言われるに決まっているので黙っている事にする。


「おい、クズ、そこを右だからな」

「あいよ!」

 俺は、ラージャの指示に従い右折する。


 トラックに驚いていた町の住民達だが、今じゃ誰も驚く者はいない。

 もう見慣れたようだ。

 「ああ、カズヤの車が今日も走ってるな」ってくらいの感覚なのだろう。

 ソレはソレで気を使わなくて済むので好都合。

 好都合なのだが、最初の尊敬の眼差しや、ちやほやしてくれなくなったのはちょっと寂しいものだ。


ブロロローー……


 カズヤと嫁を乗せたトラックがライネの家に向かい走る。


「ん? おい、ラージャ。 そういえば、さっき俺の事クズと言」

「前見て安全運転なのじゃ!」

「任せろ!」

 俺は模範ドライバー。

・

・

・



オールストレーム領、領主オスモ・オールストレームの家(ライネの実家)――



「はい、到着です!」

 景色を楽しみながら走ってたら直ぐに到着。

 ほぼ下りだったのでアクセルを踏む事なく近くまでこれた。


「ライネ、もう直ぐ到着だからな!」

「父さんが居ないと良いけど」

「何時もの様に裏口からちょこっと挨拶してけば大丈夫だよ!」

 ったく、ライネは心配性なんだよ。

 そう思いながらも俺はトラックを運転してライネの実家の裏口にトラックを駐車した。

 トラックを降りた俺達は、裏門に向かう。

 裏門にいたライネの家の使用人は俺の顔を見ると門の鍵を外しにかかる。

 もう何度も訪れてるし、顔見知りだからな。


「坊ちゃん、お帰りなさい。

 エルモ様から本日来られる事は伺っていますよ」

 門を開けた門番がライネに声をかけている。

 ほとんど誰も来ない門を守っているのも大変だな。

「おい、バンリ、これお土産だから裏門の皆で食べてね!

 それと、この紙袋に注文の品がはいってるから確認して」

 フジノ町で買ってきたクッキーと前回来た時に注文を受け付けた醤油とかの調味料を渡した。

「カズヤ様、何時もありがとうございます! それと、次回の注文票とお金です」

「了解、まいどあり!」

 俺は受け取った注文票と金額を確認する。

 門番は、注文票と持ってきた商品とを確認していた。

 互いに間違いが無い事を確認して俺は敷地内にトラックを走らせた。 


ブロロローー……



 敷地内に駐車したトラックから俺達は降車して屋敷に入って行く。

 途中、会ったメイドに俺達が到着した事を告げると何時ものようにライネの部屋に向かった。

 ライネの部屋でエルモが来るまで待機、何時もの事だ。


 ライネの部屋に到着した俺達は、その辺の椅子やソファーに腰かける。


「エルモ何か話があるって言ってたけど何だろうな?」

「建設中の工場の件じゃないですかね?」

 ペトリが言ったが、多分そうだろうな。


「ライネ、せっかく実家に来たんだから、俺達に気を使わないで部屋の外に行って良いんだからな

 エルモが来たら連絡するから」

 俺はトランシーバーを手にして言うと、ライネの顔が明るくなった。

「行くなら、コレを持っていくのじゃ」

 ライネが空間収納からフジノ町特産の野菜とカートを出した。

「気が利くな! よし、積み込むぞ!」

 スーパーなどで見かけるようなカートに沢山の野菜を乗せる。


「カズヤさん、ラージャちゃん、ありがとう。

 厨房に寄って、この野菜を渡したら直ぐに戻るからね」

「部屋の外まで運んでやるよ」

 俺はライネの部屋の外までカートを押してやり、ライネに引き継ぐ。

「カズヤさん、直ぐに戻るからね」

「急がなくて良いから」

 ライネが嬉しそうにカートを押して厨房の方に向かって行った。

 ぷりぷりした丸い可愛いお尻が素敵だ。


 さてと、見送った俺はペトリ達が待つライネの部屋に戻る。

 ライネが戻る前にエルモがくるかもな。

 アイツに頼まれたエロ本もちゃんと用意した。

 喜ぶだろうな、フフフ。

 俺は、兄想いの良い弟だぜ!

ライネの部屋はちゃんと整理整頓されている。

ライネが何時でも戻れるように毎日掃除してあるらしい。

なんなの、戻れるようにって!

って事で、時価も、乞うご期待!

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