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湖城の悲劇  作者: たま


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8/18

「やっぱりカメラ担いで撮影してると楽しいな。」今日1日で沢山撮れた映像をランダムに流しながら楽しそうにパソコン画面をジョンが眺めている。

夜はまだ冷えるのでヒーターを入れているが、「城の暖房はどうなのかな?まあ、私が考える事でもないか。」と伽椰子はやっと城の事から少し解放された気持ちになる。

なんせ城の正当な持ち主が城に戻ってきたのだ。警備も自らやってくれてる。関係ない日本人の伽椰子が心配する必要はないのだ。

コテージのテレビの下の電気ヒーターの炎を眺めていると後からジョンに抱きしめられる。

「やっと城から解放されたね、僕たち。」ジョンも母の事を心配せず済んで少しホッとしてるのだろう。

呪いも正当な後継者が引き受けてくれそうだ。

「三船剛造一族、なんかピリピリしてたね。特にイケメンの次男が愛人と火花バチバチだったね。」2人でフレンチキスを何度も繰り返しながら他人事気分で話す。

「うん、息子さん?15歳の子が養子になれば財産分与で自分の分持って行かれるから追い出したくて仕方ないみたい。次男の人、お父さんソックリなイケメンなんだから役者なれば良いのにね〜」と言いながらソファにもたれるようにジョンにもたれる。

「ネット見たら芸能事務所入ってたよ。でも演技出来ないらしくて、主な仕事はモデルのみだね。とすると20代後半なると仕事減るからキツイんじゃないかな?」ジョンが携帯ポチポチしながら言う。

「実は長女さんの娘さんも芸能事務所入ってるみたい。

でも仕事してるの見たことないよね〜

親が有名だからって仕事になる訳ではないみたいだね。」長谷川先輩が教えてくれた。

「そうかあ〜芸能界は生存競争厳しいんだね。

じゃあ、皆お祖父ちゃん、お父さんの遺産の行方は重要だよね〜」伽椰子も納得する。三船剛造の資産は20億だと聞いてる。まあほとんど不動産だろうが。

愛人さんは息子さんお金持ち私立だから絶対遺産欲しいだろうしね〜」と2人は全く他人事で話す。

伽椰子もつい最近まで学生だったのに。3月に卒業そして結婚して渡仏と駆け足できた。長谷川先輩が刑務所入ってる間に英語シェアハウスに住みフランス語は習いながら、2カ国をマスターした。

卒論も書かなきゃいけないし大変だった。

結婚したらずっとお城の無給バイトして漫画の翻訳とテンテコマイだった。

お城の正式後継者来たので呪いも責任も取れたみたいにホッとする。

馬に乗って花嫁衣装を来てお城をめざす夢を見た。

前を行く騎士が振り返るとジョン?に見える。

誰かのすすり泣く声が聞こえる。

「絶対、絶対許さない!」と恐ろしい叫びの様な声が?断末魔を聞いた。

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