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湖城の悲劇  作者: たま


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マルニ男爵

「ねえ、誰の許しを得てその紋章を使うんだい?」脚立の下にヒゲをたくわえたダンディな紳士が立っていた。

「エッ、城主のフランソワーズさんですが…」と伽椰子は答えて手をとめる。「アッ、もしかしたらマルニ男爵ですか?」長谷川先輩がカメラを止めて紳士に聞く。

「君は…ジョン君かな?大きくなったね。父の葬儀以来かな?ジルベール・マルニだよ。覚えてるかな?」とお互いの肩を抱いた。

「はい、お久しぶりです。言ってくださればお迎えに上がりましたのに。妻の伽椰子です。」と脚立を降りてきた伽椰子を紹介してくれた。

「僕が日本でやらかしたので、式にも呼べず申し訳ありませんでした。」とジョンは詫びる。

「いやいや、あのままにしている方が不名誉だよ。

ただ相手にも剣か銃を渡すべきだったね。」とマルニ男爵に言われた。

やはり騎士の家系なので考え方がヤバい。

「母が今スポンサーが、無理矢理城に泊まりに来てて取り込んでて、きっと伺えていないんだと思います。

どうぞ。」と城内へ男爵を誘導する。

伽椰子も2人の後ろをついて行く。マルニ男爵は、フランソワーズさんと同じくらいだろうか?ヒゲをたくわえていると若いのか年寄りなのか分からない。

後から2人が並んで歩くのを見ると似てる気がする。

2人とも170くらいだろうか?フランス人としては小柄な方だが肩周りが筋肉質で首周りもゴツい。大きなカメラを軽々と持っている。

馬に負担を掛けずに人の首を切り落とすくらいの大剣を振り回すのに適した体格だ。

フランスだとフェンシングのイメージだが、本当に戦っていた時代は重さある剣を使っていたはずだ。

日本刀みたいな切れ味のある剣では無かったので重さが無いと人が斬れなかったはず。

日本と同じで相手の首の数で戦果を競うので、首の骨を切り落とせる剣でないと。

考えてみれば岩田さんは180ある上にアメフトでインターハイ行ってたと報道で聞いた。スーツ姿が似合ってたはずだ。

そんな大柄な男を携帯のケーブルだけでテーブルの上に引き上げて引きずったのだから…上体がゴツいはずだ。

そんな2人が城内を歩いてると、本当に物騒な気がする。

1番湖に突出した塔を登るとフランソワーズが三船氏の長男夫婦と言い争っていた。

「どうして私たちの部屋が妾の部屋より階下なの?おかしいでしょ?」と長男の奥さんがフランソワーズに詰め寄っている。

「申し訳ありません。でも、剛造さまの希望で。おトイレ行くのに呼んですぐ来てもらわないと不便ですし…」とフランソワーズが苦しげに言い訳してる。

『モンクガアルナラ ワタシがウカガイマスヨ。トウシュナノデ』マルニ男爵がフランス語で話し掛ける。

長男夫妻は怖気づく。

「こ、この人。なんなの?誰?」フランソワーズに聞く。

「この城の正当な後継者、マルニ男爵です。私は相続で大叔父から託されただけなので。」とフランソワーズが答える。

マルニ男爵が前に出ると2人は後ろに引く。

日本人は言語アレルギーなのか他言語聞くと怖気づくのだ。

「ちゃんと部屋割りしてよ!全く」と言いながら撤退していった。

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