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湖城の悲劇  作者: たま


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新婚生活

伽椰子はずっと引きこもっていたので、恋愛らしい恋愛はしたことがない。なので長谷川先輩ジョンとの新婚生活がこれで正解なのか?全然分からない。

「あの…私なんかで良かったの?先輩なんてすごくモテていたと思うし女性の扱い上手じゃないですか?」夕食の前にベッドインしてしまったが、伽椰子のまっすぐの長い髪を撫でながらジョンが幸せそうにしてると不思議な気持ちになるのだ。

「うん、スゴいアプローチされる事多かったよ。でも、愛されてる気持ちにはなれなかった。

まるで大きな石の指輪を買うような顔つきと言うか…

伽椰子は僕の人生の最悪の日に、愛を注いでくれたんだよ。

僕が望んでいた物を注いでくれた。だから、好きなんだ。」とジョンは伽椰子を抱きしめながら、軽く口づける。

「あのラインですか?」何を書いたか覚えてない。

とにかく気持ちを伝えるチャンスがあの日しか無かったのだ。多分、今日子先輩が任意同行されたので長谷川先輩が出頭する気だと分かったし。

「今だって城に行かなくても良いのに僕の代わりに母を助けてくれてるだろう?

伽椰子には愛があるから好き。」伽椰子を胸に抱いてキツく抱きしめる。「く、苦しい…ジョン、キツい…」伽椰子が手で押し返すと悲しそうな顔をする。

「伽椰子は愛にあふれてるけど、欲がない。もっと僕を求めてほしい。どうして2人だけなのに照れるの?」ジョンが切なそうな顔をする。

「先輩だって日本で育ったのに、分かりませんか?

日本人は愛情表現が苦手だって?」伽椰子が赤面しながら言うと、首を傾げる。

「付き合った日本人女の子にそんな子居なかったよ。

皆、積極的と言うかあ〜初めての女性なんて気付いたら下半身食われてた。」ジョンの話は生々しい。

「大人の女性だったんですね、きっと。私にそんなの求めないで下さい!ムリですから!

先輩はモテすぎて感覚変なんですよ〜きっと!」伽椰子は起き上がって服を着る。

脱がされた服が散乱してるのを拾ったが…下着が無い!

「お探しのものは…コレ?」と枕の下からパンツをヒラヒラする。

「もう!そんなとこに隠さないで下さい!」と手を伸ばして取ろうとしたら捕まる。

「パンツじゃなくて、僕を求めてよ。もっと」舌を絡ませて深く口づけてくる。息ができない。

このジョンの愛されたい!と言う渇望はどこから湧いてくるのだろう?と伽椰子には不思議だ。

ご先祖様のガブリエルの話も情熱的だった。亡くなった恋人を城のどこかに隠してずっと一緒に居ようとしたとか。

「500年前の恋人が見つかれば呪いは消えるのかな?」2戦目に挑もうとしてたジョンは驚いた顔をする。

「ガブリエルの恋人?多分、城を解体しないと見つからない場所に隠したんじゃないかな?

だって500年も見つからないんだし。」ジョンも考え込む。

「先輩は映画監督じゃないですか?想像してみて下さい。せっかく隠したなら、会いに行きたくなりませんか?身体は朽ち果てても棺に会いに行きたくなりませんか?」伽椰子は自分に置き換えて考える。

自分ならどこに隠すか?

「僕は伽椰子が死んだら、僕も死ぬ」ジョンがうるうるした目で伽椰子を見つめる。

そうだった!ご先祖のガブリエルも結局後を追うように亡くなったのだ。

百戦錬磨の男爵(バロン)、王を直接守る騎士を務めた男が儀式の槍試合で自ら槍に突っ込んだとしか思えない。

「まだ今川くんに新作のシナリオ送ってないんですよね?」伽椰子が聞く。

「うん、いいアイデア出なくて。と言うか、もうちょっと伽椰子を補給しないとアイデアなんて出ないよ!」と押し倒される。

「遺体探しとか?どうですか?城の隠された恋人の亡骸を教会の地下の領墓にガブリエルのそばに置いてあげましょう。」押し戻しながら言うとジョンも面白がる。

「そうか!その過程だけでも面白いかも?カメラ回しながら探すか?呪いに怯えるより呪いの源を探すか!」せっかく着た上着をまた脱がしながらジョンがメモを走らせる。


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