表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Limit Break Online  作者: 円連
第二章:オヅヌ覚醒
27/78

第二十七話 ミッション1:輸送車護衛【10】

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

ミッション1 輸送車護衛 

 参加可能人数:1~5名 

 作戦内容:輸送車の護衛

 勝利条件:目標地点に輸送車が到達。

 敗北条件:AQAの全滅、輸送車の撃墜。

↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑


「うわぁ~、マイナス179か、AQA搭乗時には300を超えるマイナスになるんだな。」

 ★ミッション1を選択し、俺とオヅヌの二人は作戦会議室で互いのステータスを見せ合っていた。

 オヅヌの身長は俺より少し高く180cmくらいだろうか、引き締まった体に整った顔立ちをしているが、ぼさっと目元まで垂れ下がった黒髪によって、どこか根暗な印象を受けるのだが、かと言って話し掛けにくい事も無く、会話してみると声も大きくよく喋る。意外と気さくな奴なんだな。


 オヅヌから聞いた初期ステータスの振り分けは、魔法使いの様な仕様にしたかったらしく、一度全ての能力値を0に、幸運力はマイナス99にして、脳波力・精神力特化型のステータスにしていた。


パイロットネーム:オヅヌ

操縦レベル:1

攻撃力:2(2)

防御力:1(1)

回避力:0

命中力:2(2)

脳波力:99

耐久力:1(1)

精神力:99

幸運力:-99

※括弧内は食事・運動効果による上昇値


 昨日までの俺ならいざ知らず、今の俺ならこのステの振り分けが如何に無謀であるかがよく分かる。そして今更ステの振り直しが出来ない事は誰もが分かっている。だが、初期ステータス振り分けが如何に失敗しようとも今なら何とか出来る。そう、俺は新たな仲間を成長させ、共に戦えるようにする為に此処へとやってきたんだ。


 オヅヌのAQAは機械装甲無しの素体で、武器は【杖】アイアンスタッフ、【円剣】スラッシュソーサー、機体スキルは【洞察】と【感知】、戦闘スキルは【ブレイクアウト】と【スピリットスフィア】、どちらの戦闘スキルもまだ発動条件を満たしていない為、使用不可状態である。

 そして所持ポイントは0、所持ガルマは0、所持ソウルは【-2920ソウル】、すでに4回全滅していて、8年寿命を縮めている。正確には次の日曜日に8年分寿命が削られてしまう。


「よし、説明した通り敵を食って食って食いまくるんだ。その後に採取ポイントでアイテムを手に入れるぞ。効率よく倒して素早く行動すれば早期クリアで操縦レベルも上げられるからな。」

 少し緊張気味ではあるが瞳に闘志を滾らせ、オヅヌは強く頷いた。



― ミッションスタート10秒前・・・8・7・6・5・4・3・2・1・ミッションスタートです。 ―


 俺にとっては三回目の★ミッション1、オヅヌにとっては九回目の★ミッション1だ。

 最速でクリアする為に輸送車走行設定を最大速度自動走行にし、ノンストップで俺達は戦場を駆けて行く。


 森の中から飛び出してきたのはマンティビートル三匹、敵の動きから察するに、二匹は俺を狙い、一匹はオヅヌに向かって行く。オズヌの素体レベルを上げる為、俺は一撃で倒してしまうであろう武器やスキルの使用は控え、今回は徒手空拳で戦うつもりだ。

 先ずはオヅヌに向かうマンティビートルの背後に周り、後ろから左手でマンティビートルの左鎌を抑え右手で右鎌を掴むと、思いっきり力を込めて拳を握る。バキン、バキーンと金属音を響かせ両方の鎌を握り折った。武器を奪った後はマンティビートルの首根っこを押さえつけ背中の甲殻を引き剥がす。剥がし取った甲殻をオヅヌに投げ渡し、俺はマンティビートルを地面に叩きつけた。

 その間にも俺を狙うマンティビートルの鎌が背後からAQAリヴァイア・サクトゥの背部に向けて振るわれるが、この程度の攻撃ではダメージなど無きに等しい。俺は二匹のマンティビートルの頭部をそれぞれの手で鷲掴みにすると、起き上がろうとしているマンティビートルの上に右手に掴んでいるマンティビートルを叩きつけ、更に左手側のマンティビートルを重ねる様に追撃を行う。三段に積み重ねた後、ジャンプしてマンティビートルの上に乗っかり、脚部の重力装置による重力圧を掛けて三匹のマンティビートルを纏めて押し潰す。


【11ソウル獲得】×3

【マンティビートルの連結管(R3)電子回路(R3)装甲(R3)】を入手


トウマ「どうだ、一気にレベルアップしただろ。」

オヅヌ「ああ、一噛みでレベル6になった。二噛みでレベル9だ。それに攻撃力も上がった。」

 よし、マンティビートルの栄養摂取は完了、次はローラークルーラーだな。

 輸送車が砂煙を巻き上げながら通り過ぎていく、グズグズはしてられない。

 俺は機体スキル【低空飛行】と【加速】を使用し輸送車を追い抜く。

 そして森の中からゴロゴロと転がり出てきたのはダンゴムシ型ロボットのローラークルーラー三匹だ。既に形状は球体になっており、俺の方へと回転突進を仕掛けてきている。

 先頭のローラークルーラーを天高く蹴り上げ、後続の突撃は手刀を外鋼殻に突き立て串刺しにし、肘まで突き刺さった右腕をローラークルーラーごと頭上に掲げると、最後尾のローラークルーラーに向けて右腕を振り下ろしローラークルーラー同士をぶつけ合わせる。

 互いの外鋼殻が砕け散り、球形態が解除され二匹とも地面にひっくり返っている。そして、起き上がろうと足掻くローラークルーラーの無防備な腹部に先程蹴り上げたローラークルーラーが落下してきて激突し、ローラークルーラーを押し潰した。

【11ソウル獲得】

【ローラークルーラーの装甲(R3)】を入手


オズヌ「おお、二回噛んだら調度倒せた様だ。初めてソウルが手に入ったよ。」

 ローラークルーラーに噛み付き、素体レベルを上げて、能力値も上げて、更に止めを刺して手に入れたソウル。その喜びを噛み締める様にオヅヌのAQA素体はレベルアップにより肉付きが良くなった自身の両手を見つめ小刻みに震えている。

 オヅヌの気持ちは物凄くわかる。わかるが、サーシャ隊長に影響されてしまったのか、共に喜びを分かち合う事よりも、俺はアイテム取得を優先してしまった。いや、これもオヅヌの為なんだ。決して強欲になってしまったんじゃないと自分の心に言い訳をする。


【ローラークルーラーの装甲(R3)】を入手


 俺は気まずさを打ち消すように、新たに出現したカエルとバッタの合成ロボットであるプレスタンの群れに向けて、球形態になり回転を始めた残り一匹のローラークルーラーを蹴り飛ばした。

『ギチューウ。』『ゲゴガッ。』

【11ソウル獲得】、【12ソウル獲得】

 蹴り飛ばされたローラークルーラーと、そのローラークルーラーと激突したプレスタンが奇妙な悲鳴を上げながら倒れた。


 残り五匹のプレスタンの内、四匹が舌を伸ばしAQAの四肢に巻き付き動きを封じようとする。残りの一匹はジャンプからのプレス攻撃を仕掛けてくるが、RANK5機体であるリヴァイア・サクトゥの動きをザコの束縛攻撃なんかで止められるはずもない、絡みついた舌などお構いなしに、圧殺しようと降りかかるプレスタンをAQAの鉄拳で迎え撃ち、カエルの腹を一撃で打ち破ってやった。

【12ソウル獲得】

【プレスタンの収縮液(R3)】を入手


 手足に絡みつくプレスタンの舌を強引に引き剥がし、四本の舌を一つに纏めて結びつけ逆にプレスタンの動きを封じてやる。

 ゲコゲコと悲鳴を上げながら逃げようとするプレスタン、その隙にオヅヌは一匹のプレスタンの脚に齧り付き栄養摂取を完了させる。

 俺は一束に纏めた舌を持ったまま渓谷目指して突き進む、プレスタンは引きずられ、途中、障害物とぶつかる度にダメージを負って行き、谷間へ辿り着く頃には二匹に減っていた。

【12ソウル獲得】×2

【プレスタンの電磁弁(R3)】を入手×2


 プレスタンの止めはオヅヌに任せ、俺はスタッグバードの襲撃に備える。

【プレスタンの電磁弁(R3)】を入手


 六匹のスタッグバードが空から襲来するが、こいつらの攻略法は至極簡単、大顎を岩壁に突き刺すだけだ。

 掴んでは投げ、掴んでは投げを六回繰り返す、後は煮るなり焼くなりオヅヌに任せ、俺は岩壁を二段ジャンプと低空飛行を駆使して駆け上がり、アイアンドロップが待ち構える場所へとたどり着く。


【スタッグバードの噴射機(R3)電子回路(R3)】を入手


「三回目にして初めて見た。」

 近づいても身動き一つしない、動かぬアイアンドロップの後ろ足を掴み持ち上げ、谷底へと放り投げてみた。

 落としてもソウルが入らないという事はまだ倒してはいないということだな。

トウマ「今、落ちていったアイアンドロップは動いているか?」

オヅヌ「いや、動かないな。」

トウマ「そうか、じゃあ食べたら倒してくれ、アイテム漁りも忘れずにな。」

 このアイアンドロップもソウル稼ぎになるだろうから六匹全部落としておく事にした。

 スタート時にマップをみて湖が無い事は確認していた。ここに来て鉄球ではなく大岩が並んでいる事からも、もうテンザクチバクリュウは出現しないのだろう。試しに大岩を叩き砕いてみると、ランク3の宝石が採取できた。時間的余裕はあまりないので、10個ほど採取してから中ボスの潜む場所へと向かう。


【アイアンドロップの装甲(R3)連結板(R3)】を入手


 なるほど、ズラリと崖っ縁に大岩が並んでいるが、一箇所だけ大岩が置かれていない場所がある。中ボス出現ポイントに着き、傍にある大岩を持ち上げ投げ落としてみると、大岩に反応したドラゴンカッターが飛び出してきた。

 この中ボスも攻略は簡単なんだよな、分かっていれば対処は簡単なのが渓谷の敵の特徴だな。

【15ソウル獲得】


 最後の敵は盾牛バッファルド、側面からの攻撃が有効だが、今の俺には関係ない。

 六匹のバッファルドを谷間へと誘導し、一匹づつ正面から殴り倒していく。勿論、最後の一匹はオヅヌの栄養分とした。

【14ソウル獲得】×6

【バッファルドの装甲(R3)】を入手×3

【バッファルドの潤滑油(R3)】を入手×2

【バッファルドの連結板(R3)】を入手


 そして残り時間の許す限り採取ポイントを巡り、大岩を砕き、採取アイテムを拾いまくる。


【鉱石(R3)】を入手×20

【宝石(R3)】を入手×35


 全ての採取アイテムは得られなかったが、まずまずの結果だ。終了直前に俺が得た全てのアイテムをオヅヌに渡したところで、輸送車が前線基地に到着し、無事ミッションクリアとなった。


― 達成条件を満たしました。ミッションクリアです。 ―


 黒軍前線基地にて、もう三度目になるが基地司令官から労いの言葉を受ける。

 輸送車の中身も三機のAQAリヴァイアだ。司令官が丁寧にAQAの説明をしてくれるのも変わらない。例によって、この機体もリブノシュタット騎士団のエースパイロットに支給されるそうだ。

 最後の言葉がいつもと違っていて、「今回の任務はお前の様なエースパイロットには簡単過ぎただろうな。」と言われた。このおっさん、俺がエースパイロットだって遂に認めたよ。例えゲームでも認められるってのは良い気分だな。

 よし、次のミッションも頑張ってやるか!



・・・

・・・

・・・リミットブレイク改編作業開始


 ピピ、ピッピピ。

『ミッション1裏面クリア』

 ピピピピピ。

『リブノシュタット騎士団エースパイロット、ルフィン、ジーデン、フォエロンにAQAリヴァイアが支給されました。』

 ピッピーピ。

『黒軍の勢力が1増加しました。』

 ピピッ。

『各勢力再計算、白軍37、赤軍33、青軍30、緑軍29、黄軍36、黒軍26』

 ピピッ。

『パイロットネーム:トウマ、武器を使用せずにミッションクリア、リミットブレイクを達成しました。』

『隠しスキル14、【掌握装甲】を入手しました。』

 ピピッ。

『パイロットネーム:トウマ、スキルを使用せずにミッションクリア、リミットブレイクを達成しました。』

『隠しスキル15、【施設増加】を入手しました。』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ