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■第29話:侵入者
警報が鳴り響いた。
拠点内部に赤い光が走る。
「敵襲だ!」
逸脱者たちが一斉に動き出す。
レイも飛び起きる。
「何が来た!?」
ジンが武器を掴む。
「管理者の回収部隊だ!」
その瞬間、通路の奥が爆発した。
白い機械兵。
人型。
だが動きに感情がない。
無機質な目が、一斉にこちらを向く。
——逸脱個体を確認。
——排除を開始。
「来るぞ!」
銃声。
火花。
狭い通路に激しい戦闘が広がる。
レイは咄嗟に倒れた武器を掴む。
「うおっ!?」
反動が腕を貫く。
だが、撃った光弾が機械兵を吹き飛ばした。
「やれるじゃねぇか!」
ジンが叫ぶ。
しかし数が多い。
次々に侵入してくる。
その時——
カナが苦しそうに頭を押さえた。
「やめて……!」
機械兵が、一斉に止まる。
全員がカナを見る。
レイが目を見開く。
「……なんだ?」
機械兵の一体が言う。
——識別信号を確認。
——上位権限個体。
空気が凍った。
カナ自身も、理解できていなかった。
だが確実に——
彼女は管理世界と繋がっていた。




