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■第27話:反抗組織
男の名は、ジンというらしかった。
逸脱者たちをまとめる存在。
レイたちは警戒されながらも、拠点へ連れて行かれる。
そこは廃棄された観測区域だった。
壊れた機械。
切断された配線。
だが、その中で人々は生きていた。
「……こんな場所が」
カナは驚きを隠せない。
子どもまでいる。
誰もが疲れた顔をしていたが、その目は死んでいなかった。
「俺たちは“処分対象”だ」
ジンが言う。
「管理者にとって、都合の悪い存在だからな」
レイは周囲を見る。
ここにいる者たちは皆、“真実”を知ってしまった人間。
だから、管理世界には戻れない。
「お前ら、どこまで知ってる?」
ジンの問い。
レイは答える。
「コロニーが実験場だってことくらいだ」
その瞬間、空気が重くなった。
ジンはゆっくり目を閉じる。
「……なら、まだ入口だ」
壁面モニターが点灯する。
そこに映ったのは——
巨大な構造物。
無数のコロニーを包み込む、さらに巨大な存在。
「これが“外殻”。管理世界の本体だ」
カナが息を呑む。
「こんなの……」
レイも言葉を失う。
今まで見ていた世界は、ほんの一部だった。
そしてジンは低く言った。
「俺たちは、これを壊そうとしている」




