34.またな
「ごちそうさまでした。」
俺は、食べ終わった食器を台所へと運んだ。
「ありがとう。そこに置いておいて。嫌じゃなかったらまた食べにきて。」
「ありがとうございます。」
「おい!戸ノ岡!俺の部屋行こうぜ!オカン、麦茶もらってく!」
「はいはい.おかんはやめて。」
そう言いながら、冷蔵庫でよく冷やした。麦茶のポットとコップをお盆にのせてくれた。
「ありがとうございます。俺、持ちます。」
「ありがとう。」
倉島の母親からお盆を受け取ると階段のところで待ってる倉島と合流した。一緒に階段を上って、1番奥の部屋の扉をあけた。
倉島の後に続くと、思ったよりも整理された部屋で驚いた。
「倉島、部屋片付けてんだなぁ。ちゃんと。」
感心して見ていると、
「掃除はおかんがしてるからな。」
と、普通に言うので、
「自分でやれよ。」
と、思わず言ってしまった。
「もう、ほんとおかんとおかんはそっくりだな。」
「だから、おかんはやめろ。そしてわかりづらい。」
「確かに!」
なぜか、楽しそうに笑う倉島だった。
「コンビニに行きたいから、駅まで送ってくる!」
「はい。それじゃあまた遊びに来てね。いつでも待ってるわ。そして達也コンビニ行くならデザート買ってきてプリンがいいわ。」
「了解〜。行こうぜ。」
「お邪魔しました。ごちそうさまでした。」
お礼を言うと、倉島の家をあとにした。
「それにしても、家で飯食ってるときのお前、まじ親戚の子にそっくりだった。めっちゃ笑えたぜ!」
そう言って笑っている。
「初めてで、緊張したんだよ。そんなに笑うなよ。」
「悪い悪い。何度も来れば緊張しなくなるぜ!毎日でも俺んち来いよ。そしたら緊張しなくなるって。」
「そんなに行ったら迷惑になるだろう。」
「全く、迷惑迷惑って、お前気にしすぎなんだよ。俺がいいって言ってるから大丈夫なんだ!また来いよな!俺も楽しかったし!」
なんだかんだ言いながら嬉しいと言う感情が心を占めている。
「ありがとう。俺も楽しかったよ。迷惑じゃなかったらまた寄らせてくれ。」
その言葉を聞いた倉島は、いつもより3倍くらいうれしそうに二カッと笑うのであった。
「またな!!」




