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プリンとキス  作者: 雲母あお


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18/19

18 .いいやつ倉島

もう7月。

昼の学食とゼミだけの付き合いだった倉島と、最近他でもよくいるようになった。

なぜだか懐いてくると俺は思ってきているが、向こうからすると、俺のことは、人見知りの親戚の子みたいだと言ってから、それにしか見えなくなっているらしい。

どうやら俺のお兄ちゃんポジションに立っているらしい。

正直ありがたい。


お節介焼きのいいやつだと思う。


「もうすぐ夏休みだな。」

んーと伸びをしながら倉島が言った。

あくびまでしている。


「その前に前期の試験な。」


「またオカンは楽しいこと考えてたのに台無しにするー!」


「ついでに、その前にレポートな。」


「あーこれだからオカンはやだ。レポートとか。。さらに増やすし。。憂鬱だな。。お前レポート終わった?」


「ああ、大体終わったかな。」


「まじか!!見せてくれ!」

「嫌だ!」

「なんで!」

「写す気だろう!」

「当たり前だ!」



「あほ!」



「ああ、そうだ!冗談はさておき、野球部の先輩からテスト情報もらったんだった。学食で勉強しようぜ。」


そうか。冗談でよかったよ。


「俺にも教えてくれるのか?」


「当たり前だろ。共に試験を乗り切って楽しい夏休みを送ろうぜ!大会もあるし。」


「アホは取消す。ありがとう。」


「俺、お前のそういうとこいいと思ってる。」


「ん?」


「素直にお礼言えるとこだよ。」


「!?」


「行こうぜ!お茶淹れてくれ!いつものやつ。」


「学食のただのお茶でいいのかよ。お礼に飲み物おごるよ。」


「いいよ。お前が淹れたお茶、美味いんだよな。そんでもってなんか落ち着く。」


「……」



「ほら。照れてないでさっさと行こうぜ。それで早く俺にお茶淹れてくれ。喉乾いた。オカン!」


「だからオカンはやめろ。小学生っていったりどっちなんだよ。」


「どっちがいい?」


「どっちも嫌だ。」



「じゃあなんて呼べばいいんだよー!」


「普通に呼んでくれ。」


「それはつまらん。」


「やれやれ。やっぱりアホだな。」


そう言われて、倉島は、にかっといつもの笑顔になった。



いいやつ倉島!

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