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エスパー投手は彼女に夢中(甲子園に行くぞー)  作者: 駄犬
大騒ぎ野球チーム誕生
90/195

90.タマチカの評価

さて、タマチカ野球部は着々と練習試合を行っている。

夏予選ベスト8、秋季大会はまさかのブロック落ちとはいえ

相手が本来ブロック予選に出て来ないN大付属、去年までのシード校

それらを相手に好投した投手を擁するチームは

強豪校にとっても足元をすくわれかねない相手であり、

一応情報をとっていた。

タマチカは練習試合連戦連勝であった。

最大の長所は投手力であった。

『腕が消えた』『いや全身が消えた』『よく見ていたのに眩暈がして見逃した』

さまざまな感想が語られていた。

ビデオ撮影した相手は、同じように見えるフォームからチェンジアップが来るのに

驚いた。

誰も不審は抱かなかった。ショータの球は高校生としては上澄み位の球速、球威に

なっており、無策で攻略できるとは思えない。

厄介な投手だ。

守備力も試合毎に上がっていた。ゴロのバウンドが合わせられないとか、

カバーに行くべき選手が棒立ちしているとかいうのがなくなった。

最低限にも達していないチームは、普通に見れるチームになっていた。


最も課題があった攻撃力も何とかしていた。

生まれ持った才能に劣っている事を自覚しているタマチカは

それを戦術で補うのを面白いと感じていた。

最小限の出塁を進塁打、犠打で進め得点する。

長打も盗塁も望めないはずの打線は相手の隙を突く、油断できない

打線となっていた。


「これは頭でっかちの進学校のお遊びと言えなくなって来たぞ。」

「この投手だけは全国レベルかもしれない。」

「舐めてかかって夏予選で痛い目みた学校の二の舞はゴメンだ。」


まだまだ弱小校

世間の評価はそうだったが、見る目のある人は注目していた。

ついでにイケメン好きの人々も。




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