46.汚名?
ロッカールームで膝の痛み、あるいは敗戦のショック、
ひょっとすると好きな女の子の事をチーム全員が知ってた恥ずかしさで動けなくなったショータは
運び出された。
母親による診断を受けた後、検査するという事で別行動、母親の病院に行く事に行く事になった。
こういうところがショータにマザコン(+シスコン)の汚名が付きまとう所以である。
当人意識していないが 女性ファンを減らしている。
母親の方も、医師として”大丈夫”と思ったが
安心したい、義妹にも合わせてやりたいを優先させたので重症である。
まあ、母親の愛情は至高、問題ないだろう。
ショータの汚名以外。
スタンドでは学校に関係のないファンも増えていた。
「あのピッチャーの子、泣きそうになりながら頑張ってたよね。」
「可愛いわよね。ナデナデしたい。」
「最後整列の時、足痛そうに走ってるの見てキュンとした。」
そうショータはBBA殺しではあるが、男としてではなく、要はそちらなのだ。
ショータの視線
病院までアイシングしていたので痛みはほぼ無い。車から普通に歩く。
診察され特に異常なしだ。骨の成長が原因なので抜本的な解決方法は成長終了待ちになる。
お姉ちゃんに「頑張ったご褒美にチューしてやろうか?」とか言われる。
冗談きつ過ぎるぞいつも。
礼華の視点
道具の片づけなんかを、他の生徒が手伝ってくれている。
野球部の快進撃に愛校心を刺激されたか大勢のOB、生徒が来てくれた。
挨拶やら応援の段取りやら・・・人を配置して対処したが現実が予想を上回り
対応が後手に回る。要はダメダメだが何、次上手くやれば良いのである。
今回だけであれば 人は評価してくれるだろう。それなりに面白かった。
「とりあえずお腹空いた。」
「シャワー少ししか浴びれなかった。」
「私ももう、汗まみれ濡れ濡れよ」
女子マネ達の声がする。すばしっこい奴は既にサークルボックスのシャワー室に行ったか。
最後の奴、JKとしてその発言はどうかと思うぞ。
正直今日はねぎらいとか挨拶の言葉とかはありがた迷惑なのだ。
そうも言ってられない。さて事務処理が続く。
海野美月の視線
終わった。事前予測通り負けた。途中ショータがチラチラこちら見てるのわかったし
試合後礼をしに来た時は私を見てから目を逸らした。
かまへんよ。
甲子園、どうしても行きたい訳やないよ。礼華が好きな事言うただけよ。
よう頑張った!ショータ良かったで。




