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198 住居を決めたあと

次回は12月26日(土)です。そして大晦日で完結予定です。よろしくお願いします

葵です。


不動産屋さんで、住居候補を決めたあと、私たち2家族は女性スタッフに現地を案内してもらいました。


実際に行ってみると、大学には近いし、建物は新しめだし、それに、二つのアパートはホントに距離が近い!

もう、即決でした。これ以上の物件はないと全員で決めちゃいました。

そのあと、不動産屋さんの店舗に戻って契約しちゃいます。

いい部屋見つかってよかった。

両親もホッとしています。


不動産屋さんで、一通り手続きを済ませると私たちは親グループと子グループの二手に分かれます。


今夜は近くの温泉で宿泊することにしてるんですけど、夕方旅館で、合流することになりました。

両親たちは名所を巡り、私たちは大学周辺の環境について歩いてチェックすることにします。


なお、不動産屋さんを出る時、応対してくれた女性スタッフさんが小さな声で私と板谷君だけに聞こえるように囁いてきたのにはびっくりしました。


「この大学は男女の比率がほぼ半々で、カップルが多いんです。

別々にアパートを借りても、しばらくたつと片方の部屋で一緒に暮らすカップルも多いんですよ。」


「そうなんですか?」

「その方が経済的だからかな?」


私と板谷君はちょっと動揺します。

不動産屋さん、最後の最後に爆弾を落としていってくれました。

二人とも真っ赤になっちゃいます。


その後、私と板谷君は予定通り、大学周辺や住宅周辺を歩き回ります。

近くのスーパーやコンビニ、ホームセンター、銀行などを確認します。


「やっぱり、自転車は必要だな。」

「うん、歩いていける距離のスーパーあるけど、自転車ないと不便。」

「冬になると、乗れないけどね。

早く免許取って、中古車でも買うかな?」


「あ、それ素敵。一緒にドライブしよ!」


私たちはそんな会話をしながら、街歩きを続けます。


で、板谷君、突然言い出します。


「こんなところで言うのも変だけど、あのさ・・・改めて伝えるのも変だけど・・・

俺と付き合ってくれ。

俺の彼女になってくれ。」


「えっ?

う、うん。もちろん・・・いいよ。」


何とも盛り上がらない告白と返事です。


だって、ここ2年間、ずっと二人で行動してきたし、周りも公認の仲だったから・・・。


でも、しばらくすると、言葉にしてくれた重みを感じます。


「ふふふ、これで、私、彼氏がいるって、誰にでも言える。」


「俺も、彼女がいるって言えるよ。安心した。」


「私たち変だよね。実質的に付き合ってたのに。」


「そうだな。でも、小出の身体が手術前だったり、手術が終わっても、俺が受験で大変だったりして、正式に付き合うっていうことを決め損ねてたんだよな。」


「そうだね。いろいろ越えなければいけないハードルがあったものね。」


「そのハードルを全部越えられたのはラッキーだったよ。」


「ラッキーじゃないよ。お互いに頑張ったからだよ。」


「そうか!そうだな。

よく頑張ったな。

これからは恋人としてよろしくな。」


「うん、そうね。さっき、不動産屋さんが言ってたけど、早めに一緒暮らそうか?」


「お、そうするか?」


すると、板谷君は私の手を握ってきました。手をつないで歩く感じになります。

やっと、ここまで来ました。

長かったなー。


「ねえ、板谷君。これからは翔って呼ぶよ。私のことを葵って呼んでね。和音ちゃんたちと朝倉君なんて1年の最初っから名前で呼び合ってて羨ましかったんだ。」


「おお、そうだな。これから新しい生活が始まるから、いい機会だな。

大学で知り合う新しい仲間にも関係がわかりやすくていいかも。」


「うん、翔、よろしくね。」「ああ、葵。」


その後は、駅近くの商業施設などを確認して、電車にのって、近くの温泉地に向かいます。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


温泉旅館はすぐにわかりました。

やっぱりスマホは便利ですね。


私たちは両親に会うと直ぐに、交際について報告しました。

そしてお互いを名前で呼び合う事も説明します。


「おお、そういえばちゃんと彼女って今まで言ったことなかったもんな。

そうか、公式に葵ちゃんが彼女になったんだな。」


「そうね、受験生だったからね。恋愛なんて口に出せなかったものね。

今になっちゃたのもしょうがないわね。

おめでとう。喧嘩しないでね。

仲良くしてよ。」


翔のご両親は、ニコニコしながら話を受け入れてくれます。

前からわかってはいたけど、実際に息子の彼女として認めてくれるんだなと思うとグッときました。


そんな私の気持ちがわかる私の両親は頭を下げます。

まずは翔のお母さんと長年の友達のお母さんが口火を切りました。


「公佳、板谷さん、うちの娘は女性としてはまだまだですけど、よろしくお願いしますね。

普通の女性の何倍も努力するように言いますから。」


そして、父も、

「板谷さん、奥さん、何といっていいか。生まれた時の性別とは違う性を選んだ子供を普通の女性として扱ってくれてることを感謝します。これからもよろしくお願いしますね。」

と申し訳なそさそうな顔で感謝の言葉を述べます。


「そんな、大げさに頭を下げないでください。」

「本人たちが楽しければそれでいいんですよ。」


翔のご両親が明るく対応してくれて、うちの両親も嬉しそうです。




さて、さて、温泉旅館で美味しい食事を終えたあと、私は翔のお母さんと、私のお母さんと一緒に温泉につかりに行きます。

ちょっと恥ずかしいなあって思ったけど、誘われたら断れません。


実は家族とは言え、実の母に、女性の体になった後の裸を見せるのは初めてです。

裸に近い姿は見せてますけど、素っ裸は初めて。


そういえば私、母の裸を見るのは幼い時以来です。


翔のお母さんなんて、興味津々で、私が服を脱ぐところから、けっこう見てきます。


翔のお母さん、公佳さんはすごくスレンダーで、モデル体型。胸は大きくないけど、けっこうかっこいいです。まだ30代と言っても通じそうです。


私の母はご存知のとおり、Fカップでグラマー。ダイナマイト・ボディです。

母も美魔女です。やはり30代に見えるかも。


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