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191 ラーメンが繋ぐ

小山 朱里です。


ラーメンを食べに行った翌日の朝です。

昨晩は興奮してよく眠れませんでした。

出会いから、交際申し込みまであまりにもいろいろなことがあったから、無理もないかな?


今日は、出勤だから、パッチリメイクして、服もきちっとして、美人教師にならなきゃ。

生徒には私のプライベートは関係ないし。


私は休みの日と仕事の時とは別人になるのが面白いと思っています。

オンオフを使い分けることが、私のエネルギーの源泉。

勤務中はプロの教師として、生徒に向き合わないと。


それにしても、一晩たったら、昨日のことが夢みたい。

実際にあった話だと思えない。


あ、昨日は疲れてブログの更新しなかった!

しまったー。

日課を崩してしまった。

そうだ!「好き兵衛さん」は更新したかな?

どれどれ・・・


おおっ、更新してる。

しかもタイトルは「麺汁好き蔵師匠と麺を食う!」

となってる!

ヤバイ!

変な事書いてないといいな!!


ああ、ゆっくり読みたいけど、読んでると支度遅れちゃう!

支度支度!気になるけど我慢。


お昼休みにでもチェックしよう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


お昼休みです。

午前中は気になる気持ちを押さえて、スマホを見ないようにしてました。

スマホを見たら、冷静に授業が出来なくなっちゃいそうだから。


お弁当を食べた私は、スマホで「叉焼好き兵衛」さんのブログを覗きます。

ふーっ、やっと見れる。


おお、偶然、ラーメン屋で並んでいる時に「麺汁好き蔵師匠」に出会ったって書いている。

何となく雰囲気でお互いがわかった?

何それ?

すごいこじつけ!

普通わかるわけないじゃない!


あ、お互い中年男性同士意気投合って、うそばっかり!

しかも女っ気ないモテないキャラ同士って!

もう、蒼汰さんったら!


言いたい放題だよ。


まあいいけど・・・。


困ったなー。私もキャラ合わせないと。

もし、私が違うこと書いてたらどうするつもりだったの?

危ない危ない。

これは注意しないとなー。

ちょっと、あわてんぼさんだぞ。


でも・・・何か楽しくなってきた。

蒼汰さんと一緒に行動したい!

同じものを食べて、同じように感動したり、意見を戦わせたりして、楽しそう。

やっぱりパートナーがいた方がいいんだ。


それに、蒼汰さんには思い切り、素顔をさらしちゃったし、おしゃれじゃないカッコ見せたから、

変に自分をつくることがないっていうのがいい。

これからも会う時は、自然体でいいんだもんね。

私、休みの日にお化粧するのって嫌なんだよね。

スカートとか女っぽい服装も嫌。

なるべくボーイッシュなかっこをしないと、休みの日はやってられない。

私はそういうタイプなんだ。


よし、私も家に帰ったらブログ書こう。

好き兵衛さんとのコラボしなきゃ。

話を合わせてね。

そして、これからは一緒に食べに行きそうって書こう。

モテない中年オヤジ同志って私も書いちゃえ!

女性にモテないからラーメンが恋人だって書こうかな?

読者の同情と共感を引き出せるかも!

それで・・・二人とも、ラーメンの食べ過ぎで太鼓腹って書こうかな(笑)。


それで・・・うん、決めた。


蒼汰さんと付き合うことにしよう!


趣味が合ってるって大事なことだよ。

やっぱり、教え子の家族で、変な人じゃないってわかってるのも大きい!

こんな機会を逃したくない。

友達からゆっくり始めようなんて言ってられない。

最初からきちんと付き合って、それで相性確かめなきゃ。


私は、突然目のまえにぶら下がってきた偶然の糸をしっかりつかむことにしました。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


朝倉蒼汰です。


俺は、朱里さんにブログの内容について許可を得る前に、ネットに出してしまったことを後悔してた。


「昨夜は興奮して、麺汁好き蔵さんに会ったことや、麺汁好き蔵さんと叉焼好き兵衛が中年独身男性で、二人ともモテないキャラだって言うのを勢いで出しちゃった。

昨日、そういう話は出していたけど、やっぱり許可をとってから、ネットにあげるべきだったよな。

しまったなー。

スマホで直接連絡とれるようになったんだから、こういう内容でブログを書きますって事前に連絡すればよかった。

どうしよう?

怒られるかも。

交際について、オッケーをもらうどころじゃないよな?」


俺は、朱里さんが怒ってもしかたないと思った。


俺は、よく考えないで行動することがあるが、朱里さんに影響がでる内容をネットに書くべきじゃなかったな。

確かに麺汁好き蔵さんは自分のことを中年独身男子と公表はしたけど、モテないキャラとはしてなかったな。悪のりしちゃった。


そんなことを考えながら午前中の仕事を終え、昼飯を食っていると、スマホにメッセージが入る。


「こら!好きべえ!!勝手にラーメン屋さんで会ったこと書くな!

しかもモテないキャラって何?

中年独身男性にはしてたけど、イケメン中年と思われてたかもよ。

どうしてくれるの?」


うわっ、やべえ!ホントに怒ってる。


すると、次のメッセージが入ってきた。


「ふふふ、まあ、許してあげる。

だって、交際するって決めたから・・・

彼氏のことを、更生させるのは彼女の務めだし(笑)


本当に、これからは注意してね。

ネットって、いろいろと怖いから。


うん、今晩ブログで、私もラーメン記事を書くから、読んで!

好き蔵も好き兵衛も太鼓腹の中年男性ってことにするからね。

まあ、嘘つきカップルでがんばりましょ。」


そして、同僚にとってもらったのだろうか?職員室の自分のデスクの上で、ニッコリしている自分の写真を添付してきた。

写真の彼女は出会ったときと全然印象が違った。

髪は降ろしてるし、メイクはしてるし、メガネはかけてない。

モデルのような美女だった。


「おお、化けてるなー。スゲー美人さんだ。

でも、ノーメイクの彼女の方が好きかも。

かざらない彼女がいい。

それにしてもだ・・・よかった、怒りが程々で・・・

しかも、交際の申し込みを受けてくれたぞ。やったー!

これから週末が楽しみだ。」


俺の頭の中には、二人でラーメン店をはしごする二人の姿があった。

一緒に行きたいラーメン店がいっぱいある!


「でも、ラーメンの食べ過ぎで健康を害さないようにしないとな・・・」


ホントに二人が太鼓腹のカップルになってしまってはダメだと強く決心した。


二人で、トレーニングをする姿も想像しなきゃ。



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― 新着の感想 ―
[一言] Vキャスターも年齢や性別を偽っている訳だし、ヴァーチャルでラーメンのレポートをするVレポーターだと思えば問題なし! でも、先生に彼氏が出来た事がバレたら男子生徒の何十人が枕を涙で濡らす事に…
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