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179/200

179 ライブの後2

目標の200話に近づいてきました。演劇部を中心とした恋愛模様はまだまだ展開をします。

高校生の恋愛は楽しく描いていきたいと思ってます。

島田 明日香(しまだあすか)です。


高校生バンドのライブを観に行ってから、1週間がたちました。


その間、ずっとドキドキしています。


だって、男子校の伊藤幸喜君からいつ連絡があるかわからないんですもの。


ライブの時、同じバンドが好きってことがわかって、伊藤君と大盛り上がりになってしまい、

連絡先を交換してしまったのは大事件でした。

何を大袈裟なって言われそうですけど・・・。


私、男の子と連絡先を交換するなんて、生まれて初めてなんです。

て、いうか思春期になって、男子とあんなにしゃべったのも初めて。

信じられない。


大好きなバンドの話で盛り上がった結果、何と二人で一緒にライブに行こうなんて言われて、

私も行こう行こう!って同意しちゃいました。まるで自分が発言したとは思えないんですが、しっかり記憶があります。

恥ずかしがり屋の私ですが、けっこう伊藤君の顔を見ていっぱいおしゃべりしてしまいました。


伊藤君、けっこう端正な顔立ちしてて、素敵だった。

彼の方はちょっとシャイで、私の目をみないで、ちょっと視線をずらしていたから、視線が私の胸に来てたけど、全然嫌な気分じゃなかった。顔を見るのが恥ずかしくて、視線をずらした結果だもん、仕方ないよ。それに、伊藤君だったら、胸を見られてもいい気分だったし。

あれ?私って変?


それにしても、せっかく連絡先を交換したんだから、仲良くしたいなー。


でも、伊藤君って、私と同様で異性が苦手なタイプらしいから、後で、しまったと思ってるかもしれない。

もしかしたら、連絡こなかったりして。

そんなの嫌。

私の方から連絡しちゃおうかな?

バンドの話をすれば、また盛り上がれるはず。

別に、男女交際しようってわけじゃないんだ。

同じバンドを愛する者同士で、楽しくやるのっていいんじゃない?

そう、一緒にライブに行ったって、別にデートじゃないよ。

仲間同士の趣味の実行だよ。


よし、私からメッセージ送ろう!


と、思った時でした。


「島田さん、こんばんは!

先日のライブの時、連絡先を交換した伊藤幸喜です。今度、一緒にライブに行く相談をしたいから、電話してもいいかな?

そろそろ、ファンクラブ限定のチケット申し込み期間に入るし。」


わっ、スマホにメッセージ入ってきた。


そうそう、ライブのチケット申込をしなきゃいけないんだ。

一緒にライブに行く日を決めて、一緒に申し込まなきゃ。

今まで一人で行ってたけど、二人で行ける!

すごい!


そう思った私は、SNSでのメッセージではなく、もう電話をしてしまいました。

メッセージのやり取りではまどろっこしくなったんです。



「あ、伊藤です。えっ、電話してきたんだ!」


「あ、伊藤君。ごめん、電話しちゃった。

今、大丈夫?

ライブに行く、打ち合わせを直接したくって。」


「あ、いいけど。」


それからの、会話は先日のライブ当日と同じように大盛り上がり。

打ち合わせ自体は10分ほどで終わったのに、いろいろなお話で、1時間も電話してしまいました。


話に夢中になり過ぎて、妹の中学2年生の舞香(まいか)が、私の部屋を覗いて話を盗み聞きしていたことには全く気付きませんでした。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「お父さん、お母さん、大変!お姉ちゃんが男友達としゃべってる!

話の内容から、男子校の男の子みたい!」


「本当か?あの男子が苦手で、一生男性と結婚しないって言ってた明日香が男子と電話してるのか?」


「そうなの?それは事件ね。

ボーイフレンドができたのかしら?

中学の時の事件で、男子が嫌いになって心配してたけど、普通に恋愛できるようになったのかな?

変な男の子じゃなければいいんだけど。」


「お母さん、それは心配だ。

ちゃんとした男か確認しないとダメだ。」


「お姉ちゃん、その男の子と一緒にロック・コンサートのライブに行くって言ってたよ。」


「そりゃ、大変だ。やっぱりちゃんと相手の男がどんな男か確認しないと。

もし、付き合うっていうんだったら、家に呼ぼう。」


「そうね。お父さん、それはいい考え。

真面目な男の子かどうか、私たちでちゃんと見極めましょう。

そうじゃないと、許せないもの。

男性で、傷つくようなことにならないようにしないと。」


「やったー!お姉ちゃんのボーイフレンド見れる!

どんな人なんだろう?かっこいいのかな?

でも、バンドオタクだったら、イケてない可能性もあるかな?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


明日香です。

伊藤君との電話が終わったら、なぜか妹の舞香が部屋に寄ってきて、両親のいるリビングに行くよう言われました。

言われた通りに行くと、両親が、難しそうな顔で、私に座るように言います。

座ると、父が、


「舞香が、お前の電話を聴いてたみたいだけど、男子校の友達とライブに行く約束してたみたいだな?」


「えっ、舞香、聴いてたの?」

舞香は下を向いてしまいます。舞香はお調子ものなので、盗み聞きして、両親に面白く報告したんだろうと私は察しました。これは、隠してもしょうがないと観念した私は正直に報告します。


「うん、男子校の友達が同じバンド好きだから、一緒に観に行くことにしたの。ほら、3カ月前に私が一人でライブに行ったあのバンド。中学3年生の女の子が一人でライブに行くなんて、危ないってお父さんたちが反対したけど、結局行っちゃったあのバンド。

もう高校1年生だし、男の子と一緒にいくなら、安全が増すからいいでしょ?」


すると母親が心配してる感じで問いかけてきます。

「明日香って、男子苦手だったじゃない。

それなのに、急に男の子と仲良くなるなんて、心配なのよ。

軽い感じの男の子だったりしない?

不真面目な感じの子だったら、傷つくのはあなたよ。

注意してほしいの。」


「うん、そうだ。心配してるんだ。」


「そんなことないよ。伊藤君は男子校の演劇部に所属していて、真面目な男の子だよ。

心配なんかしないで。」


「じゃ、うちに連れて来なさい。そうだ、今度の土曜日の昼間、うちに呼びなさい。

その男の子がどんな子がお父さんとお母さんで、確かめてみるから。」

「うん、お母さん、お料理つくるから、食事にご招待ってことで、呼びましょう。

お食事をしながら、会話をすれば、どんな男の子かわかるもの。」


「ええっ?ウチに呼ぶの?本気?」


私は急展開に驚くばかりです。

何と、伊藤君、友達になったばかりの女の子の家にお呼ばれしちゃいました。

急展開です。女の子に家に行って、相手の親に会うというのはすごくハードル高いですね。

それにしても、島田さんの家族、面白いですね。男の子をすぐ家に呼ぼうという発想はけっこう軽いノリのような・・・。でも大真面目にどんな人間か見てみたいと思っているのかもしれません。


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― 新着の感想 ―
[一言] 伊藤君、早くも「僕に娘さんを下さい」イベントに突入か?! 意図せぬ所で外堀が埋まっていっていますなぁ。恋人すっ飛ばして婚約者まで関係が進みそうな気配・・・
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