177 意外にモテる?森山君。
藤田風歌です。
高校生バンドのライブは3つ目のバンドの登場です。
森山君が手伝っている他校の女の子バンドって聴いてたけど。
うわっ、メンバーの女の子たち、みんなハーフ?それとも在留外国人の娘?
金髪の子もいるよ!
みんな美人だし、スタイルいい!
インターナショナルスクールの子たちかな?
「うわっ、優人すげーな!美女に囲まれてるぞ!
あいつ、日本人だけでなく、外人にもモテるのか?」
「優人は幼いころ外国にいたから、英語ペラペラだ。
だから、英語がネイティブの女の子たちにとっては、仲間として貴重な存在みたいだぞ。」
知らなかった!女の子にモテるんだ!しかも英語ペラペラ?
見た目はチャラいけど、実はお年寄りに親切な優しい少年という意外性は知ってたけど、
さらに意外な面があったんだ。
ライブに来て初めて知る真実だよ。
カッコ良すぎる!
まさか、女たらし?
あ、本当に英語で打ち合わせしている!
すごい!ペラペラで、何言ってるかわかんない。
外国人、ハーフ混合と思われる彼女たちのバンドはポップで都会的な感じの音楽をやるバンドでした。
ヴォーカルのジュリアという女の子が英語で歌う曲は、まるで欧米のポップスを思わせるレベルで、プロのバンドがやっているような錯覚を起こします。
うーん、テレビのCMで使えそう!
ジュリアは金髪で、出るところが出て、引っ込んでるところが引っ込んでいるプロポーション抜群の美人。しかもジュリアは森山君とけっこう仲良さそう!
森山君、夢中にならないのかなあ?
私が男の子だったら、一目惚れだよ。
ていうか、他の女の子たちも美人だから、誰かに惚れちゃっても不思議ないよ。
何か心配になってきちゃった。
もしかして、私、からかわれてない?
私、普通の日本人的女の子だもん。
4つ目の出演者は男子のアカペラ集団。
6人のメンバーが楽器なしで、見事なコーラスワークを聞かせます。
さっきまでと違って客席はシーンとなり、みんな整然とコントロールされた肉声を聞き逃すまいと真剣!。
おお、ちょっと感動しちゃう!
そして、ついに大トリの森山君のバンド!
わー、すごい人気!
けっこうイケメンが揃ってる。
森山君以外の3人もイケメン!
女の子からメンバーの名前が叫ばれてる!
「ゆうとーーーーっっ!」
森山君も人気だ。
「ゆうとー!大好きー!」
何だとー!森山君は私の事好きなんだよ!
知らないでしょ?と私は心の中で突っ込みます。
あれ、私、彼女気取りになってる。
ん?下川さんは最初は出ないみたい。
演奏はハードで激しい!
森山君のドラムの音は他のバンドのドラムより太く重い!怒涛の進撃!
女の子バンドで叩いていた時は、軽く叩いていたんだ!
下川さんのバンドはうまかったけど、迫力が全然違う!さすが男の子!
3曲やったところで、ゲストの下川さんが呼ばれます。
「俺たちの5人目のメンバー!そしてドラムの優人の親友!下川愛留!!」
ええっ?下川さんて、森山君の親友なの?
そのとき、近くに座っているどこかの高校の女の子の話声が聞こえました。
「優人と愛瑠って、同じ中学でさ、一時付き合ってたみたいだよ。でも、別れちゃって、今は親友なんだって!」
「へーっ、お似合いみたいだけどねー。わからないねー。今は、優人と噂があるのは、女の子バンドの金髪のジュリアでしょう?」
「いや、キーボードのシェリーって噂もあるよ。」
「うわーっ、モテモテだね。一体だれが本命かな?」
何?森山君モテモテじゃない!私の事好きって言ったけど、信じられない?どうすればいいの?
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私は、下川愛瑠。
高校になってから初めてのライブが終わってホッとしてる。
まずまず成功だったと思う。
よかった。
私、中学の時から、ロック・バンドでギターやってる。
この辺で、バンドやってる女子高生の中で、一番ロック・ギターが上手いって思ってる。
上手な男の子の中に入っても簡単に負けない腕かな?
だって、幼い頃から、クラシック・ギターとピアノやってるし、エレキ・ギターも小学生からやってるから、基礎が違うんだ。
髪の毛もワイルドにして、ファッションもロックっぽくして、私の人生はロックそのもの。
私のこと、男みたいな女子なんていう人がいるし、宝塚の男役好きみたいな女の子が私のファンになって、演奏を見に来てくれたりする。
でも、でも・・・実は恋については乙女だったりする。これは、誰も知らない。
私の中学の時の恋は本当に真剣だった。
バンド仲間の森山優人がずっと好きだったんだ。
優人はドラムがすごいし、優しいし、男らしいし、ロックっぽいし、私の理想の人。
私は中学2年の時に優人に告白して、付き合う事に成功したけど、・・・長くは続かなかった。
彼から別れを告げられた時は、すごくショックだった。
原因は私の束縛する性格。
いろんな女の子と仲良くおしゃべりする優人を私は束縛しようとしたんだけど、優人はそれに耐えられなかった。
私も自分の性格を直そうと思ったけど、子供だったんだろうなあ。
上手く修正できなくて、・・・結局別れを受け入れるしかなかった。
それ以来とは、優人とは「親友」って言う関係になったんだ。
ロック・バンドに対する情熱は同じだし、同じタイプのロックが好きだし、バンド仲間としては最高だから、仲良くしない手はない。
私は悲しい気持ちを押し殺して、バンド仲間としてずっと付き合っている。
本当は今でも・・・男女の付き合いをしたいと思ってるけど・・・・。
優人と別れてから、私の事好きだって言ってくる男の子はけっこういるんだ。
でも、私はわざと男っぽいボーイッシュな態度を取るようになっていた。
「男の子と付き合いたくない!バンド命だから!」なんてうそぶく始末。
そしたら、元々ロックっぽいファッションとの相乗効果で、男の子より女の子にモテるようになっちゃった。
今日の演奏は本当に楽しかった。
優人との演奏はホントに快感。
嵐のような優人のドラムをバックにして、ギターを弾きまくるのって、最高の気分。
優人・・・ハーフの女の子と噂あるけど・・・どうなのかな?
英語うまいし・・・やっぱり金髪の女の子と付き合っちゃうのかな?




