↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
159/200

159 続く告白

藤原祐希です。


予告されてたから、わかっていたけど、さすがに驚きました。

ホントにやるなんて!

クリスマスパーティーでの男子への告白を。


目の前で、友利君への交際申し込みをしてしまった後輩の新川さん。

私は衝撃を受けてしまいます。


無謀のようだったけど、男子校・女子校の演劇部員全員を味方につけての鮮やかな攻撃です。

友利君はひとたまりもありません。

断ったり、保留になんてできません。

もし、個人的にこっそり告白してたら、うまく逃げられてしまった可能性大です。

でも、失敗したら、かなりの痛手を背負うから誰にでもできる方法じゃないけど。

新川さんの度胸あっての鮮やかな告白。


この子、やっぱり演劇の才能ある。

パーティー会場を舞台にして、観客を味方にしてしまうんだもの。

別に演技をしているわけじゃないだろうけど、ステージの中央を使った人心の掴み方はすごい。

しかも、「王子」襲名の場を利用していた。

したたかだなあ。

まあ、友利君も賢い男の子だから、演劇部を盛り上げるため、男子校女子校が仲良くなるためと考えてオッケーした方がいいという打算が働いたかな?

新川さん、美人だし、才能あるし、悪い話じゃないしね。


うーん、でも、私も今まで「王子」で主役だったんだ。

このパーティーでの盛り上がりをすべて後輩に持っていかれるのはちょっと嫌。

私も、目立ちたい!

そうだ。

3年生になって、新歓後に引退したらしようと思ってたこと、繰り上げして今やっちゃおう!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


尾崎皆です。

驚いた!

新川さんって度胸あるなー。こんなところで正々堂々と男に告白するなんて・・・

普通じゃできないぜ。

昨年の安藤はハプニングだったけど、新川の場合は明らかに計画的だ。

男役襲名の舞台で、大勝負をしたんだ。

その男気に友利が応えたって感じか?

女の子なのに男気って言うのは変だけど。


俺は、こんな告白はできないな。

来年、受験が終わって、俺も祐希も進路が決まったら、二人っきりになった時に告白する。

まだまだ先の話だ。

まだ、会場ざわついてるなー。受験生の3年生はともかく、1年生2年生は刺激を受けちゃってる。

ついでに告白する男女がいたりして・・・

いやいや、告白なんてそう簡単にはできないな。

振られたら立ち直れないからな。

新川だからできた気がする。


あれっ、祐希が前に出てきた。

どうしたんだ?

「王子」の引退の挨拶か?

それだったら、小出の「姫」引退の挨拶もしないと。

小出、大丈夫かな?



「みなさん、藤原祐希です。

王子として頼りなかった私も、何とか最後までやり遂げることができました。皆さんのおかげです。

ありがとうございました。

新川さんが王子を引き継いでくれて、本当に良かったと思います。

みなさんも新川さんの男役への決意をわかってと思います。

私と同じように、彼女を支えてあげてくださいね。

それにしても、新川さんの告白には驚きました。

女の子からの告白ってかっこいいですね。

女の子は待ってるだけなんてもう古いのかな?

そんなことを気づかせてくれました。

私も負けていられません。

だって、新川さんの先輩で、王子だったんですから。

私も告白することにしました。」


ええええええええ!どうしたんだ?祐希?

告白って何だ?

まさか、俺以外の男に告白するのか?

そんなことあったら俺はショックで死んでしまいそうだ。


「私は、男子校の尾崎皆君がずっと好きでした。

たぶん、尾崎君も私が好きなはず。

以前は二人がそれぞれ大学に受かってから彼からのアプローチを待とうって思ってましたけど、考え変えました。

私から動くことにするし、時期も今にします。

尾崎君、付き合ってください!」


「おおおっ!またキター!!」

「すごい祐希!1年生に負けてない!」


うっ、うそだろー!

怒涛のような声が沸き起こってるぞ!

一体なんなんだ?

受験終わってから恋愛するんじゃなかったのか?

まさかのサプライズだよ。

あー!何が何だかわからない!


でも、でも、うれしいっ!

まさか、祐希の方から告白してくれるなんて!


よーし!


俺はいつの間にか駆け出して、祐希の前に躍り出た。

そして、大声で祐希に語りかける。


「もちろんだ!祐希。付き合うに決まってるだろ!

俺からも言うぞ。俺の彼女になってくれ!」


「ありがとう!」


祐希は俺に抱き着いてきた。


うおーっ!きゃーっ!という声が飛び交う。


昨年以上のクリスマスパーティーの盛り上がりになっちまった。


うれしいっ。受験勉強始まる前の恋の成就って言うのもいいな。

モヤモヤしたものがなくなる。

でも、大学、絶対に受からないとまずいな。

受験失敗したら、男女交際にうつつを抜かしたって言われるぞ。


こうなると、小出と板谷の関係が気になるけど、なるようになるかな?

うん、あいつらは心配ない。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


新川梨亜です。

勇気を出して、告白しちゃいました。

大成功!生まれて初めての彼氏ができちゃった。

男嫌いだった中学時代が嘘みたい!

うーん、中学時代は余裕がなかったしね。

女の子の私から告白するっていうのが演劇的で自分には合ってるって思って計画したけど、

予想外の効果だった。


友利君、モテるから、すごく心配だったんだ。

これで一安心。

もう髪の毛を切って、『王子』になれるぞ!男役になるにあたって悔いなし。


それにしても、祐希さんまで告白するなんて思わなかった。


何か舞台の主役を取られちゃったような気がするけど、しょうがないよね。

だって、先輩だもん。

恋愛を封印してきた祐希先輩の想いが弾けたって感じで、すごく驚かされたよ。

みんなの祝福もすごかった。

尾崎先輩の片想いって、みんな思ってたしね。

尾崎先輩のこれで死んでもいいみたいな喜び方もおかしかったな。


先輩たちに負けないようなカップルになろう。

まずは、喧嘩しないようにしなきゃ。

私、すぐ焼きもち焼くけど、そこを直さないと。

でも、女の子が彼の近くに行くと、まだまだイライラしそう。

うーん、修行が必要かな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 毎年告白するのが恒例に鳴りそうですね。断り辛い雰囲気を狙って告白する男女が増えそうな気が・・・ 最新話まで一気に読んでしまいました。続きを楽しみに待ちつつ、番外編を読みたいと思います。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。