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141 子供たち4人で、何を話す?

子供たち4人でトークです。どんな展開になるのかな?

大学生の小出柚です。葵の姉です。


今日は妹の葵の演劇部仲間、板谷翔君が家族と我が家に来ています。


翔君は男子から女子になりつつある妹の葵の彼氏候補なわけで、私は興味津々。

まあ、葵本人は恥ずかしがって認めないだろうけど。

葵は妙に堅物だからなあー。


翔君はイケメンで純情そうな感じ。

まさに葵にピッタリ。

恋愛には真面目なタイプかな?


葵に比べれば大人?の私としては、二人が可愛くて仕方がないと言ったところでしょうか?


その二人が、葵の部屋で、すごく仲よさそうに話している場面に出くわしました。


気を使って、二人きりになんかしません。

一緒にいる翔君の妹の佳織ちゃんと二人でからかわなきゃ、もったいない。

めったにない機会だもん。

いじって遊ぶんだ。

よし、声をかけよう。


「おっ、キスしてるかと思ってたけど、まだだったようね。」

「うん、私も、キスシーン見たかった。見たことないし。」


「お姉ちゃん、変な事いわないで!」

「佳織、俺をからかうな!」


佳織ちゃんと二人で、からかうと、葵と翔君は真っ赤になっちゃいます。うーん、可愛い!

キスさせたい!


「ねえねえ、二人はちゃんと付き合わないの?お似合いだと思うよ。」

「うん、そうだよ。

お兄ちゃんと葵さん、ちゃんと付き合いなよ!」


「おいおい、俺と葵は、部活仲間なんだ。

その、戦友みたいなもんだ。

だから交際っていうのはちょっと・・・

部活をやり切って、大学合格すれば

恋愛について考えるかもしれないけど・・・」


「うん、部活に集中したいし、大学受験もあるし、それに、私、まだ完全に女の子になってないし・・・

女の子の体になっても子ども産めるわけじゃないし・・・

板谷君は本当の女の子を彼女にしたいだろうし・・・」


「もう、堅いなあ・・・

なら、翔くん、大学合格すれば、彼女作ってもいいのね。じゃあ、大学合格したら、葵との交際を真剣に考えて!

葵が生まれながらの女性でなくてもいいでしょ?

ご両親も葵のこと気に入ってくれてるし、佳織ちゃんも葵を勧めてくれるし、問題ないよね。」

「お兄ちゃん、葵さんは完全に女の子だよ。

手術前ってことだけど、こんなに可愛いもん。彼女にした方がいいよ。

そうなれば、私も嬉しい。」


「お姉ちゃん!ちょっと・・・」葵は困った顔をします。


翔君は、真面目そうな顔で、ゆっくり口を開きました。


「そうですね・・・

大学合格すれば・・

その時は真剣に考えます。」


「板谷くん・・・」


「葵もいい?

翔くんを他の女の子に取られないよう頑張るのよ!

翔くんの家族が味方なんだから、もっと自信持ちなさい。

好きっていう気持ちは簡単にねじ曲げないこと!

二人で大学受験頑張って、二人とも合格したら、葵の方から迫ってもいいと思う。」


「ふえーっ!そんな!」


「お姉さん!

あの・・・実は・・・

僕は葵さんと絶対同じ大学に行きたいと思っています。

それが、今言える最大の決心です。」


「板谷くん!本気?

もし、同じ大学に行ってくれるなら嬉しい!」


「お兄ちゃん、かっこいい!

それって、事実上の交際予告宣言じゃない?」


「お、いい切り返しだね。

じゃあ、翔君、とりあえず、部活と勉強にがんばって、大学合格するまでは、彼女を作らないんだね。

どんな美人に迫られても。」


「もちろん、そうです。

僕の葵さんへの気持ちは、保留ですけど、

さっきの言葉で、理解してください。」


「うん、うん、いいね。

じゃあ、私は二人を見守る。」


「私も柚さんと見守る。」


「じゃあ、佳織ちゃん、私の部屋に来る?

私と葵の昔の写真とか見よっか?」


「はい、ぜひ。」


私は、満足して、葵の部屋から出ることにしました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


葵です。


うわーっ、お姉ちゃんのお節介すごい!


あそこまで、板谷君を追及しちゃうかな?

板谷君も困っていたな。

でも・・・

板谷君は私のことを真剣に考えているみたい。

たぶん、大学に合格すれば、結論出してくれるんだろうなあ。

というか、ていうか私と同じ大学に入りたいってことは、私と一緒に居続けたいってことだよね。

これはかなり脈ありそう!

うーん、あんまり期待しちゃだめかな。

友達として、ずっと一緒にいたいなんてオチもあったりして。

とは言え、大学生になって、戸籍も女性になって、そばに板谷君がいれば、かなり板谷君とお付き合いできる可能性が高くなる。

うん、そこだけを考えるとするか。


板谷君と二人きりになって、私は、板谷君に声をかける。


「ねえ、板谷君、同じ大学に行ってくれるんだ。ありがとう!」


「おお、そのつもりだ。

でも、俺の学力が問題だ。

俺は、小出みたいに、推薦では狙える成績ではないから、来年の通常試験での勝負だ。

小出が推薦で、早々合格決めたら、俺の家庭教師をお願いするかも。

俺は、小出と一緒に、3年の頭で引退するから、そこから受験勉強を開始する。

真剣だぜ。」


「力はいってるね。3年生の頭からスタートすれば、けっこう行けるんじゃない?

私も、推薦で合格できるように、成績の維持に努めないと。

二人でがんばろうよ。

同じ大学で、演劇やろう!

そうだ、っていうことは私が狙っている大学知ってるよね。」


「おお、国立で、演劇部が有名なあの大学だろ?」


「そうそう、あの大学。プロの俳優を目指すなら私立の大学だけど、私は学校の先生目指しているから、国立のあの大学にするの。地方にあるから、家から離れるけど、板谷君はそれでいいの?」


「おお、一人暮らしってワクワクするじゃないか?俺も、実家から出て、ちょっと大人の気分を味わいたいよ。」


「じゃあ、近くのアパート借りようよ。」


「そうだな。って、まだ合格する前から、そんな話をするなんて、気が早すぎる。

まずは大学に合格しないと。俺の成績だと、ホントに真面目にやんないと間に合わない。」


「もし、私だけが合格したら、浪人して、次の年にまた受ける?」


「それは、嫌だから、現役合格めざすよ。

でも、さらにその前に、高校の演劇部で燃焼しなきゃな?」


「そうね。まずはそれだった。今年もコンテスト勝ち抜こうよ!」


「おお。」


私たちは強い気持ちで未来に向かうということで一致したようです。

葵と翔の未来が見えてきました。

二人にとっての目標が一致して、より頑張れる感じです。

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