131 4人で大学生の劇を見に行く
大学の演劇部ってイメージ湧かないんですけど、どうなんでしょうか?
高校の演劇部よりプロっぽいイメージですよね。
新川梨亜です。
7月のある日のことです。
朝の通学はいつも大好きな小出葵さんと一緒♡
でも、二人きりってわけではありません。
演劇部の柏原先輩、男子校の板谷先輩、菅原先輩そして・・・
どうも相性が良くない友利君といっしょに電車に乗っています。
友利君のことは嫌いじゃない・・・
どちらかと言うと、好みなんだけど、会えば喧嘩しちゃうんだ・・・
原因は私にあるのはわかってる。
友利君、いろんな女の子に優しいから、イラつくんだ。
えっと、脱線しました。
いつも朝はこのメンバーなんです。
2年生が話し込み、時々1年生の二人が話題に入るという感じで電車に乗っています。
今日は菅原先輩が、お姉さんが参加している大学生の演劇祭について話を始めました。
今度の日曜日に開催されるみたいです。
チケットをカバンから取り出して、みんなに見えるようにします。
「突然なんだけどさ、実は姉貴から、チケット4枚買ってくれって言われててさ、困ってるんだ。
姉貴もノルマがあって大変なんだ。10枚売らなきゃいかんらしい。
友達に6枚売ったみたいなんだけど、4枚売れ残って、泣きつかれた。
俺、この日生徒会の仕事あるんだよな。残念ながら・・・
由奈も用事があって・・・」
「そうなの。
私、その日は法事があって抜けられないんだ。
親戚が集まるから、行かないとダメなの。
用事がなければ絶対行きたかったのに。」
「それで、昨日尾崎に聴いてみたら、尾崎も都合悪いって言うんだ。
尾崎はOBと全国大会の件で相談があるみたいだ。
板谷と小出はどうかな?
もし、このチケット買ってくれると助かるんだけどな。」
「うーん、大学生の演劇か。面白そうだな。
全国大会に向けて練習はいそがしいけど、日曜は空いてるな。
おお、演劇で有名な4つの大学の演劇部が競演か!
こりゃ、興味わくな。ぜひ行かせてもらうよ。チケット代1500円か?むちゃくちゃ安いな。
よし、買うぞ。」
「まあ、部活だから、利益が出ないようにするんだろうな。
最低限の費用の回収は必要なんだろうけど・・・
高かったら、高校生は行けないな。
助かる。ありがとう。」
「菅原君のお姉さんも出るの?出るなら見たいなー。
私、この日なら行けるよ。
私も大学で、演劇続けたいから、見に行くね。」
「おお、もちろん出るよ。姉貴は看板女優らしいから。
でも、プロになる気はないみたいだけどな。
となると、板谷と小出で2枚ノルマ消化だ。
あと、二人、誰か都合つくヤツいないかな?」
「あっ、俺も行きます!
大学生の演劇って観たことないです。
すごく勉強になりそうですね!」
「おおっ、友利も行ってくれるか?
姉貴がよろこぶぞ。
新入生が見に来てくれるって言ったら。」
私は、一瞬焦りました。
負けちゃいられない。友利君に負けたくないという気持ちが心の底から湧きました。
「私も、行きます!
女子校の演劇とは違う大人っぽい劇を勉強します!
演技力学びます。」
「おおっ、新川まで行ってくれるのか!
こりゃ助かる。
これで、チケット完売だ。ラッキー!
ありがとう。恩に着る。」
ふーっ、よし、友利君に後れをとらなかった。
演劇の勉強ができるぞ!
その瞬間私は思います。
板谷先輩と小出先輩、そして私と、友利君。この4人で行く?
これって冷静に考えればダブルデートみたいじゃない?
うわっ、どうしよう。恥ずかしいっ!
服装とか考えなきゃいけないよ。
友利君と喧嘩しないようにしなきゃ!
えーっと、何着て行こうかな?
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友利豊です。
菅原先輩の誘いで、大学生の演劇祭をみることになって、すごく興奮している。
プロではなくても、高校生の俺たちとはスキルが全然違う大学生演劇には興味があった。
板谷先輩や小出先輩と一緒だから、東京まで遠征するのも別に不安はない。
うーん、でも一緒に行く新川がちょっと苦手なんだよな。
美人で、話さなければ、好みの女なんだけど、性格がやっぱりキツイんだよな。
喧嘩すると、両先輩に迷惑かけちゃうもんな。
なるべく喧嘩しないように、穏やかに会話するか。
あ、服装とかどうしよう?
学校以外で女の子と会う機会なんかないから、雑な服装はできないよな。
板谷先輩に相談しとこう。
女子も気にするだろうし。
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板谷翔です。家に帰って、次の日曜日に部活のメンバーで東京に演劇を観に行くことを家族に報告した。
「後輩二人と同い年のやつと4人で、大学の演劇祭に行ってくる。
うん、夜じゃなくて、昼間のイベントなんだ。
夕方には終わるから、8時くらいには帰れると思う。」
「ええっ、東京に行くんだ。いいなー。」
「遊びに行くんじゃないぞ。演劇の勉強に行くんだ。」
「でも、観てるだけでしょ?楽じゃない。」
「まあ、そうだけどさ。演技力を盗むために行くんだから、集中するぞ。」
「へーっ、お兄ちゃん、けっこう演技に燃えてるね。」
妹の佳織は、興味津々だ。そういえば、こいつ、友利や新川と同い年だった。
中学も高校もあいつらと違うから、知らないだろうけど。
「お兄ちゃん、4人で行くっていうけど・・・全員男の子?もしかして、女子校の生徒がいたりして?」
うわっ、鋭い!こいつ、何でそんな勘が働くんだ?
なかなか説明が難しい。
「まあな、一人女子校の生徒がいる。1年生だ。」
「ええっ?男子3人に、女子一人?その子可愛いの?」
うーん、絵面でいえば、男子2名、女子2名なんだけど、とても説明する気になれない。
大きな誤解を生みそうだから、細かい説明は省略だ。
「どうだろうな?普通じゃないか?
俺たちは演劇の勉強で行くんだ。変な想像しないように。」
本物の女子である新川は美人だけど、ここは普通と答えておく。
余計な詮索はされたくない。
「うーん、つまらない。
お兄ちゃん、恋愛に興味ないの?」
「今はないよ。
それより、佳織はどうなんだ?弓道部にはいったんだろ?いい男いたか?」
「それがさー、聴いてよお兄ちゃん!
かっこいい2年生の男子に勧誘されて、入部したのはいいんだけどさ、その後、彼女がいることわかったの。
詐欺だよ。もー。
1年生女子はみんな騙されて入部した子ばっかり。
もう、入部して3カ月たっちゃったから、今更やめられないけど。」
おお、うまく話題を変えることができた。
それにしても、家族には小出の説明はあまりしたくないな。
何か意識しちゃうよ。
全国大会の時に、小出の存在はわかっちゃうだろうけど。
結果的にダブルデートですよね。
うーん、イケメン二人と美少女二人。
絵になりそうです。
追記
最近、仕事が忙しくて、文章を書けてません。
ストックがなくなりそうです。
連休中に何とか書かないと・・・




