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‐PHANTOM‐  作者: 我来也
9/12

真希の闘攻

ドシャッ…

 

右手から剣が落ちた。

「ハハハハハッ!少し撫でてやったらこの様だ!」

男が可笑しそうに、腹を抱えて笑っている。

 

こいつ…

「赦さねぇっ!!」

男の顔に思い切り拳を叩きつける。

 

ガツッ

 

鈍い音を立てたが、男はニヤリと笑った。

ダメージは…無いようだ。

むしろ、俺の拳が痛いぐらい。まるで、岩でも殴ったみたいだった。

「俺達の力は人間と大差無いが、命を吸い尽くすとな…その分の力を得る事が出来るんだ」

男は嘲笑しながら言う。

「説明、サンキューッ!!」

俺はそう言いながら、男の頭に回し蹴りを仕掛けた。

 

ゴツッ

 

今度は少し、男の頭が揺れた。

相変わらずダメージは無さそうだが…

「今の俺は、俺本来の力に、五人分の命が加わっている」

男は腰を落とし、力を込めた。

ゴキゴキ…と醜い音を立てると、男の背中から、黒い、蝙蝠のような翼が生える。

「魔物…」

思わず呟いてしまった。

「人間など!滅んでしまえば良いっ!!」

魔物が叫ぶ。

空気がビリビリと震えた。体中から、凶々しいオーラを発しているようだ。

「静かに暮らす事すら許されない!どれだけの苦しみか、お前に解るかぁーっ!」

魔物が力任せに腕を振る。

裏拳が頬に激突し、体が数メートル吹き飛ばされた。

咄嗟にガードしたが、殆ど無意味だった。

壁にぶつかって止まる。

久々にキツい一撃だった。

「人間など、こんなにも脆いモノなのに…」

魔物が、呟いた。

見下した目

「ムカつく奴だぜ」

睨み付けた。

拳を握る。

体中に意識を巡らせた。

頭がガンガン痛むが、体を動かすのに支障は無いようだ。

口の中に血の味が広がっている。

ちょっと切ったかな?

俺は全身に力を込めて立ち上がった。

 

「真…紀…?」

 

不意に、近くで声がした。

声に振り向く。

「幸灯!?」

「真紀…」


弱りながら、俺の眼を真っ直ぐに見返している。

魔物の事なんか後回しにして、幸灯に駆け寄った。

「幸灯!」

上半身を抱き上げ、体中の雪を払い除けてやる。

「幸灯、大丈夫か?」

出来るだけ優しく声を掛け、そっと抱きしめた。

 

良かった…良かった、生きてる!

 

「真紀、ごめんね…私のせいで…」

 

俺の口の端から流れる血を、そっと親指で拭ってくれた。

 

幸灯と俺の視線が交わる。 

幸灯…

 

「その女は、簡単には殺さん」

雰囲気をぶち壊す声と共に、俺の髪を掴む手。

「退けっ!」

そのまま、幸灯と引き剥がされるように飛ばされた。

地面の雪に、俺が滑った跡が残される。

「この女だけは、絶対に!」

魔物は幸灯の手首を掴んだ。

俺は反射的に立ち上がり走った。

「赦さんっ!!」

魔物が幸灯を、振り返り様に投げ飛ばす。

ドンピシャのタイミングで、幸灯を抱き止めた。

が、威力を殺し切れずに吹き飛ばされる。

腰を打ったが、雪が衝撃を和らげてくれた。

俺は幸灯を横たえ、立ち上がった。

「幸灯、逃げろ」

真っ直ぐ魔物を見ながら言った。

「でも、私のせいで、こんな

「早くしろ!」

迷うような口を遮った。

「幸灯のせいとか、魔物がどうとか、そんな事は関係無い。俺が、幸灯に生きてほしい。それだけだ」

幸灯を振り返り、言い聞かせる。

俺の素直な気持ちだった。


「あいつ、どうにかしなきゃな!」

幸灯の返事を待たず、魔物を睨んだ。

「どうにか出来るつもりか?」

魔物がニヤリと笑った。

魔物に突っ込む。

勢いを付けて跳び蹴りした。

「グッ」

胸の辺りに当たった蹴りに、魔物が呻いた。

ちょっと効いたかな?

俺は、着地と同時に体を回転させ、同じ位置に後ろ蹴りをする。

遠心力の乗った蹴りが、魔物を吹っ飛ばした。

 

「スゴい…」

幸灯が俺の背に呟いた。

改行方法が変わって、一話から見直してみたんですが…

見づらい…orz


PCの方、本当にスミマセンでした。

以後、気を付けていきます(>_<)

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