日常の風景
血の跡を二人で拭き取り、俺の家の事について話した。
同居生活を始めるのに、必要な事だからだ。
両親が既に他界しているため家に一人暮らしな事、困らないほどの生活費はある事…。
一通り話し終わった後、折角なので俺は風呂へ入った。
上がった時には、食卓には二年ぶりの『インスタントではない』夕食が並んでいた。
俺の荒んだ食事情に、幸灯が呆れたように家事を引き受けてくれた。
少女…幸灯との共同生活が始まった。
次の朝は学校に行った。
無断欠席した俺に、気遣うクラスメートの声や、なじる担任の言葉を適当にやり過ごし、部活をして疲れて帰る。
ちなみに、部活は空手部。
いつもと変わらない日常の風景が過ぎていった。
家に着くと汗を流し、綺麗な少女が夕食の準備をしてくれる。
夢のような生活だ。
同居生活に当たって、下心が無いと言えば嘘になる。
だが、そんな事よりも、幸灯を一人にするのが怖かった。
一人にしたら、何をするか判らない不気味さがある。
まぁ、単純に楽しそうなのも事実ではあるのだが…。
夕食を食べる時、俺はいつものようにテレビを点けた。
別に、幸灯との食事が気まずかった訳ではない。
むしろ、話す事は沢山あるし、何故だか幸灯とは親友のように打ち解けていた。
食事の時にテレビを点けるのは、一人で食事をしていた為、半ば癖になっているのだろう。
観る気は無いので、チャンネルを合わせるでもなく、そのままの番組にしていた。
ニュース番組だった。
この街の名前がチラリと見えたので、何の気も無しにニュースを観る。
“速報です”と一言断ってから、ニュースキャスターが原稿を読み上げる…。
五人もの変死体が次々と見つかった…。
全て干からびるほど血を抜かれており、身元を割り出すのは困難…。
連続猟奇殺人事件として警察が捜査を開始した…。
俺は声を失った。
この街は、比較的治安は良い方だ。
少なくとも、俺にはこの街で起きた大きな事件は記憶にない。
それが…猟奇殺人?
食い入るように画面を見続ける。
「ワ…セ…」
ボソリと幸灯が口にした。
「え?」
声に聞き返す。
「何でも無い…。追い出さないでくれて本当に有り難う。もう寝るね」
そう言って俺に笑顔を向けると、幸灯は早々に部屋へと籠もってしまった…。
食事もまだ途中だ。
だが俺は、幸灯に声を掛けられなかった…。
幸灯の言葉を聞いてしまった気がしたから…。
「私のせいだ」
何だか胸騒ぎがする…。
気のせいであってほしい…。
まだ、幸灯と逢って三日目だ…
お久しぶりです(^0^)/やっと暇が出来ました!ヤッタネ☆感想を頂きました!俄然やる気でましたよ(^0^)元気一万倍ぐらいにはなってます!今なら100m走のタイムが0.3は縮まりそうな勢いです!シッカリ更新していきますので、これからも宜しくお願いします(^-^)そして!引き続き感想など受付中!「ツマンネェよ!ヴォケが!」とかでもOKです!嘘です…orz弱弱な作者を労ってあげて下さい(T_T)




