没案:シンセシア物語
ジャンル:SFと異世界ファンタジーの融合
テーマ:独裁政権の平和な国の闇を知った人達が、民主主義・平和主義を掲げ、国を変えるために立ち上がる。
時代背景:200年前に勇者アルセリアが邪悪な魔王を倒した。その後、勇者アルセリアによって、新たに政治による国家が作られていった。この200年の間で化学や技術・通信も発達し、乗り物は龍やドラゴンから自動車や鉄道、飛行機や船が移動の主流となった。情報源は天の声からインターネットや雑誌・新聞に変わった。広大な草原はアスファルトに覆われ、高層ビルが立ち並び、青空には高速道路や鉄道の高架橋が見える。美しい浜辺はリゾートに生まれ変わり、海からはネオンを輝かせたホテルが見え、観光客が優雅な休日を楽しんでいる。現地に住む者も、ある人は家でインターネットを使い、若者は自分の車を改造して遊び、初老の夫婦は二人でお酒を飲みながら至福の時間を過ごしていた。
物語の舞台:舞台は少しファンタジーな異世界にある小さな国、「シンセシア」。国名の由来は、「合成」を意味する「シンセシス」と「ユートピア」を組み合わせた名前で、理想的な社会と科学の進歩をイメージしたものとなっている。
始めのストーリー:シンセシアでは、ここ6年間、独裁政権の元で動いていた。この独裁政権は、6年前に前国王が亡くなって、新しい国王になってから、「科学の力で国に利益と平和をもたらす」という文言を掲げ、独裁政治を始めた。国王は、独裁政治を初めて2年後の夏、突然軍隊を廃止し、軍事施設をすべて解体し、国の保有する武力をすべて捨てた。
そして、国のメインとして使用していた軍事施設の跡地に、「シンセシア国立研究センター」を建設した。この「シンセシア国立研究センター」では、世界中の腕のある科学者や研究者が集まり、この世界の国々の中でもトップに立つレベルの、先進的な研究を行っていた。この研究所では、国王の意思により国民の為に科学の力を利用していたはずだった。
国王による独裁政治が始まってから5年後の冬、「シンセシア国立研究センター」の爆発事故という悲劇がシンセシアを襲った。この爆発事故での死者こそ奇跡的に出なかったが、ある国の機密情報が漏れ出した。それは、この異世界中の国々を巻き込んだ戦争計画だった。また、シンセシアの国民がマサキの手下に殺される事件も発生。国の治安は悪くなった。
こうして国王の独裁政権が始まった6年後の今、シンセシアは崩壊へ歩み続ける中、シンセシアから少し離れた国、ノクタリスの勇者御一行がシンセシアに入国する。この勇者御一行は、他国で多くの人たちを助け、悪人による国を変え、革命を起こしたことから、周りの人々から「現代のアルセリア」と呼ばれていた。勇者達はシンセシアの惨状を見て、この国を救う決意をした。
勇者はシンセシアを探索中、助けを求める若い女性と出会った。彼女は「シンセシア国立研究センター」の元研究員で、この国の惨劇をすべて勇者達に話した。
その後の大体のストーリー:勇者たちは、国民から話を聞く中で、別の研究員から、「人工生命体」という計画があったことを知る。人工生命体とは、シンセシアが戦争をする時、兵力として利用するために開発された、人の手で作られた、高度な知能と動物の優れた遺伝子を合わせ持つ獣人のような生命体で、「シンセシア国立研究センター」の爆発事故で逃げ出した。
勇者は、その人工生命体とコンタクトを取ろうと、逃げ出した2体の人工生命体を探す。
しかし、出会った2体の人工生命体は心を閉じ、なかなか話さない。そして、話を聞く条件は、彼らとの戦いに勝利することだった。
そして、2体の人工生命体それぞれから、この国の独裁政権の闇について聞く。
その話を聞いた勇者たちは、15年前、前の国王の政権下で国に仕えていた人たちに話を聞くことにする。その時、元国王は、現国王に殺されていたことを知る。そして、元国王に仕えていた人達と協力し、現国王を討伐することを決め、シンセシアに革命をもたらすべく、戦いに出た。
そして現国王との決戦、現国王の秘めた能力に苦戦しながらも、戦い、現国王を殺して、勝利する。
登場人物について
勇者御一行
・カイ
この物語の主人公。剣士兼パーティーリーダー。
若いにもかかわらず、とても優れた剣士で、彼の剣術を超えられるものはいないほどである。両親はジャーナリストで、世界中の国々の紛争やそれで苦しむ人の現実を発信し続けていた。幼少期は、よく両親が海外に取材に行くので、一人で田舎でのびのびと暮らしていたが、7歳の誕生日の翌日に、両親が訪問先の国で戦争に巻き込まれ、殺されたのを機に、人々が安心して暮らせる社会にするために立ち上がった。
・シーア
魔法使い。人間。女。考古学者でもある。マイペースな性格。
ベテラン魔法使いで、魔法系に関しては最高の実力を持っている。かつては悪名高い魔女として知られていたが、カイに魔法の才能を認められてからは、更生し、社会貢献をしている。ギルドの仲間たちには自分が24歳だと偽っている。本当は98歳で、ギルドメンバー最高齢だが、魔法の力で老化を止めている。しかし、年齢故に、24歳の人が知らないようなことを言い、他のギルドのメンバーを驚かせてしまう。
・ローガン
盗賊。元軍人。人間。男。話し上手な人。元気な性格。趣味は壊れた機械の修理。
元軍人で、優れた射撃能力を持ち、隠密行動が得意。南国の島国、「リリコア国」出身。話し上手で、時にはギルドのメンバーを笑わせたり、時には敵を匠に騙したりもする。軍を出てからは、暇にしていたが、たまたまカイに自身が射撃の練習をしている所を見られ、ギルドにスカウトされた。
・セリ
ヒーラー兼情報屋。狐の遺伝子を持つ獣人。女。冷酷な性格。
いちおうメインは情報屋。もともとは反社会的組織の情報屋兼ハッカーだった。ヒーラーの能力は母から教わったもの。組織から抜け出す際に殺されかけた所をシーアに救出された。本当は陰でひっそりと行動したいと思っている。よくローガンの機械修理を手伝っている。意外とヒーラーの腕が良い。ギルドではヒーラーとして行動するのに、いつもノートパソコンを持ち歩いている。
シンセシアの人々
・マサト
シンセシアの現国王。男。28歳。
幼少期、隣国の頭の良い私立中高一貫学校で、自分だけシンセシアの人間ということを理由にいじめられていた。親には「学力がない」と毎日殴られていた。大人になっても、働いた金は多額の社会税金として取られた。貧しかった。どうせ餓死するなら今ここで死にたかった。自分の思うように人生が進まないことに苛立ちを感じていた中、自身もこの国を自分の思うようにして、自身が追い求める「幸せ」の国を作ろうとした。邪魔な前国王を殺し、偽の遺書を作成して、跡継ぎを選挙で決めることにさせた。そして、自身の闇を隠し、国民から支持を得て22歳で国王になった。そして、自身を幼少期苦しめた末に、自分の愛人までも奪った奴らがいる国を戦争で勝ち取り、自分にとって嫌な者から何もかも奪い取ろうとしている。膨大なる戦争計画。その裏で、自らが作った国の人工生命体計画を利用して、シロカネを生き返らせようとしている。
・モンデオ
シンセシアの前国王。男。
平和主義を掲げていた。民主主義国家を作るために、自身の手で動いていた。彼の政治は全国民から支持を得ていた。あくまでも、軍事は国を守るためにしか使わないと考えている。マサトがこの国を乗っ取ろうとしていたことを知り、対策を打とうとした矢先に、マサトに殺された。そして、遺書を勝手にマサトに作られた。
・シズハ
マサキの愛人。銀髪の長い髪で、銀の毛並みで、フワフワの狐耳と大きな尻尾を持った銀狐の娘。呪術師でありながら、詩人の才能もあった。身は高く、細身で妖艶。話し方が古風で高貴(一人称は妾)。その緑色の瞳を見つめたら、彼女のとりこ間違いなし。マサキと共に独裁国家を「新たなる世界秩序と平和」として作ろうとしている。
・サファイア
前国王ミトの妻。一緒に政治をしていた。難民の救済や、隣国の災害時に軍を派遣するなど、社会貢献をしていた。夫が殺されてからは、夫がマサキに殺されたという真実を伝えようと必死だったが、権力に消され、夫が病死したことにされたのを悔やんでいる。
・エクリス
前国王ミトの息子。大学生。勤勉家で、優れた頭脳を持っている。勇者達を連携し、国王マサキを倒し、新たなる世界を作りたいと内心で考えている。
・シャル
前国王モンデオの政権下にいた政治家。彼女もまた強い正義感を持ち、常に国民の味方でいることを掲げ、政治に励んでいた。しかし、妹のセリナがマサキに殺された事を機に、病んでしまい、部屋に引きこもっている。しかし、サファイアにカイという勇者がマサキを討伐しようとしている事を知り、勇者達に力を貸す。
・セリナ
シャルの妹。マサキの戦争計画を知り、その事を広め、やめさせようとしていた。が、その計画がマサキにバレてしまい、マサキに粛清として殺された。
・カツラギ
シンセシア国立研究センターの元研究員。幼い頃から理科が大好きで、夢だった研究員に成れた矢先に研究センターが爆発した。マサキに殺されかけた。




