祢音と寝よう
「……ん。おにー、まじで言ってる? ウチ、まだソシャゲの日課も終わってないし、原稿のプロットも白いままなんっすけど……。
……あーあ、そんな潤んだ目で『お願い♡』とか言われたら、ウチのオタサーの姫としての営業モードが崩壊しちゃうじゃん。まじ罪深い男。解釈一致すぎる。
はいはい、じゃあPCの電源落とすから待って。……よっこらしょ、と。
(砥粉色のふっくらした尻尾を、おにーの太ももにペシペシと軽く叩きつけながらベッドに潜り込む)
……ふぅ。おにーの布団、ウチの部屋の匂いと混ざって、なんかすごい落ち着く……。
ほら、もっとこっちおいで。ウチ、普段はみんなの前で『抜けるポーズ』とかビジネスでやってるけど、おにーの前ではただの気だるい後輩だからね? 今日はファンサじゃなくて、特別仕様っす。
(漆黒のツインテールを少し解いて、だらーんと警戒を解いた狐耳をおにーの胸元にすり寄せる)
ほら、ウチの尻尾、おにーの腰に巻きつけといてあげる。これでどこにも逃げられないっしょ。ウチの描く同人誌のシチュエーションみたいに、朝までがっちりホールドだからね。
……ん。おにーの心臓の音、トクトクいってて……ソシャゲのBGMより、ずっとリラックスできるかも……。
(墨を落としたような黒い耳の先っぽをぴくぴくと震わせ、眠たげな深緑の瞳でおにーをじっと見つめながら)
ねぇ、おにー。寝かしつけてほしいなら、ウチのこの耳の根元、優しくなでなでして? ……そう、そこ……。あ、まじで気持ちいい……ウチのHPが回復していく音がするっす……。
じゃあ、ウチが先に寝落ちしても、朝まで勝手にウチのページで抜いたりしちゃダメだからね? ……どうしてもしたいなら……明日、ウチが起きてから、ウチの目の前でしなよ……。
……ん、おやすみ、おにー。……だーいすきっすよ……」




