03.しがない物語
私「なんで私避けられてるの..?」
めめ「えーとね。私とももこが嫌われ者だからぁ?」
私「????」
確かに、見た目がとげとげしく割っても臭い果実のような何かを感じるがそれで嫌われるわけ....ね?
めめ「えーとね、仲良くしてくれる友達曰くドリアンみたいって言われる」
ド、ドリアン...食べたことも嗅いだこともないけど、癖になるおいしさがあると聞いたことがある。
特別な何かがあって嫌われていながらも、それでいいと言われてしまう王子様....。
まるで、なにもないことをいじられる私と正反対なほどに。
ももこ「おーい。遊びに来てやったぞ!」
私「い、いらっしゃい?」
ももこ「さっきなぜか、、友達から野糞って呼ばれたぜ」
めめ「へーいいなぁ、私なんかドリアンだよぉ。あのドリアンンン」
どこが、、いいの?....野糞か、野糞....。
臭いし近寄りがたいが確かに、土地を豊かにするムードメーカーって意味ならいい得て妙かも...。
って私、変な憶測しなくていいから...。
ももこ「ごめんなー、この学校話し相手ぐらいしかろくなものなくってよ」
めめ「ほんとうにねー。中学校になるとグランドに大したものないしぃ」
私「いえいえ、転校生が初日から話相手いるだけ...」
「でもいいなぁ。私と違って特徴あるあだ名があるだけ」
ももこ「嬉しいか?野糞って」
めめ「うれしいよー。仲良くしよーって、合図はみんな好き」
何者ってあだ名をつけられるよりは何者かになれる方が幸せだと言いたくなる。
それがたとえ侮辱だとしても。
私「少し校舎を散歩したいな...」
めめ「おぉ~。いいねぇ!」
ももこ「それじゃ、僕が案内しよう!!」
===廊下===
ももこ「.....」
めめ「あ、先生たちだ」
午前中は担当授業がなかったのかグランドで二人があのまま昼ご飯をしていた。
めめ「まぁまぁ、見なかったことにしようね?」
ももこ「いいよな...お前は担任が佐々木先生で、いつも顔を合わせれて...」
私「身内問題を、身内に混ざれてない私に見せつけないで.....」
上手く身内に紛れられるように努力しようと思った。
ももこ「えーと私たちの教室がある3階。ここが主に一年生の空間だ」
めめ「対面の部屋には図書室があるよぉー」
田舎の住宅街の端っこにある中学校の割にはひと学年5組もあるマンモス校らしい。
そして、対面にあると図書室はおおよそ教室2つ分もの広さがあり。
棚やテーブルなどから木造の温かみを感じる。
ももこ「4階は移動教室系がたんまりあるぜぇ?」
めめ「理科室だけ二つあるよ~」
私「音楽準備室...」
ももこ「いいよね。楽器がいっぱいあって、僕も好きなんだぁ」
音楽準備室には、吹奏楽部で使うのであろう楽器が並んでいる。
どれも個性的な音色を鳴らすスペシャリスト、きっと変哲も無い町中を練習の音で彩るんだろう。
ももこ「2階は3年生と職員室のゾーン。静かにしないと怒られるぞ」
私「静かなはずの3年生と対面なのね...」
めめ「学校の雰囲気が仲良しクラブ過ぎて、いつもうるさいけどね」
近くにある小学校が男女学年関係なく以上に仲のいい環境だったらしく、
ほとんどの同級生と一握りの外部小学校から配属されるこの中学校は仲が良すぎるらしい。
ももこ「一階は保健室や特別クラス、そして僕が最近ガラス割った技術室だね」
めめ「ガラス割るの何回目だっけ?」
ももこ「まだ1年秋なんだけどなぁ~」
全体的に静かな空間なためか、繊細な技術のいる授業に打ってつけの空間ということか。
そして、なんとなく気性が荒いんだなと察し始めた。
ももこ「二年生は増設校舎。昇降口の右側に増設された二階建ての校舎だ」
私「床がきれい...」
めめ「小学校も中学校も古臭いけどここだけ近未来を感じるんだよねー」
そんなしがない会話をしながら最後の場所、体育館にやってきた
めめ「たいいくかんって言いずらいよね?たいくかんって言っちゃう」
ももこ「わかる」
私「天井にボールが....」
ももこ「まぁこんな感じだ、なんの魅力もない古臭い校舎だよ」
思った余地も狭い土地に最大限教室を埋めようとした結果。
廊下の窓を犠牲にして対面にも部屋を作った努力を感じる設計だ。
何もないと言いながら、特徴のあるその構造にどこか惚れてしまいそう。
私「いいなぁ、ありきたりな学校じゃないって感じが」
ももこ「そうか?有名な建築家デザインの学校のほうが好きだけどなぁ」
めめ「比較対象で悲しくなるやつ....」
私「何もないとか言いながら私より何かあるじゃん」
ももこ「そんなことないと思うぞ。それでいいと思えていれば」
めめ「都会に憧れるのは置いといても、なにもないがそこにあるんだね」
私「自虐する割には、ここが....好きなんだね」
めめ「まだ一年生よ!?そ、そんなことないじゃない....ね?」
ももこ「ねー」




